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2025年8月22日、UFCフライ級2位のブランドン・モレノ(メキシコ)が、クイントン“ランペイジ”ジャクソン『JAXXON PODCAST』に出演。この1年で一気に層の厚みを増したフライ級戦線を語るなかで平良達郎、堀口恭司、朝倉海について言及。「俺は彼らを待っている」と“旧世代”として“新世代”を迎え撃つ構えにあること、さらにタイトル挑戦への意欲を語った。
平良は「新しい世代の一員」って感じ
8月2日の平良達郎vs.パク・ヒョンソン戦の直前に行われた収録でモレノは、これまでの「パントージャ、モレノ、ブランドン・ロイヴァル、カイ・カラフランス、デイブソン・フィゲイレード(※現バンタム級)」の“5強”を旧世代とした場合、ロイヴァルを下したジョシュア・ヴァン、平良らを「新世代」と評した。
いきなりデビュー戦でタイトルに挑戦した選手もいたが? と問われると、「現在UFCで活躍している多くの選手を見ると、彼らがその試合を決めた時点では、(UFCが)少しも焦っていたわけじゃないと思う。むしろ、この階級に新しい名前を加えて新鮮な風を吹き込みたかったんだ。だから朝倉海を呼んだんだ。それはクールだよ。つまり、例えば俺はグッチ(堀口恭司)がこの会社で戦うのを待ってるし、他の名前も出てくるかもしれない」と、ニューカマーたちの参戦を前向きにとらえているという。
さらに「米国でボクシングコーチであるジェイソン・パリロとも練習したこともある。平良達郎についてどう思う?」と問われると、「彼はいい選手だ。25歳で若くてUFCですごい活躍してる。何て言うか、“新しい世代の一員”って感じだ。今の俺は新世代じゃない。どちらかと言えば反対側だ。だから平良達郎やジョシュア・ヴァンみたいな連中たちがやって来るのを見ているんだ。あの韓国人のパクも平良と戦うだろう。新鋭の彼らがチャンスを狙っているのを見ている。俺は彼らを待っているんだ」と、高く評価し、自身に挑戦してくることを「待っている」とした。
同時に、旧世代の“5強”を破った新世代は、ジョシュア・ヴァンとアミール・アルバジのみ。階級転向のフィゲイレード、5強のなかでも黒星の多いカラフランスを除けば、パントージャ、モレノ、ロイヴァルの3トップは、いまなお高い壁であり続けている。
モレノは、「俺はまだタイトルをかけて戦う力があるし、チャンピオンになれるって思ってるんだ。パントージャには2回連続で負けたけど、そんなの気にしない。俺はチャンピオンになりたいからここにいるんだ」と、2023年1月のデイブソン・フィゲイレードとの4度目対戦でTKO勝ちして以来の王座戴冠を目指している。
2023年7月にパントージャと再戦し、スプリット判定負けで王座陥落後、ロイヴァルにもスプリット判定で惜敗し2連敗を喫したが、2024年11月にアルバジに、2025年3月に スティーブ・エルセグにともに判定勝ちで“新世代”を退け、現在2連勝中だ。
メキシコ人史上初のUFC世界王者は、現在の“絶対王者”パントージャについて、「生き残るのが上手い」という。





