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【UFC】フライ級で地元モレノがエルセグに判定勝ち、平良と対戦したチャイレスvs.ベルガラは、チャイレスが亡き祖父に捧げる一本勝ち、バンタム級でロザスJrがRIZINで元谷撃破のモラレスに判定勝ちで4連勝、DWCSで内藤下したグーティエがUFCデビュー勝利で6連続KO勝ち

2025/03/30 08:03
【UFC】フライ級で地元モレノがエルセグに判定勝ち、平良と対戦したチャイレスvs.ベルガラは、チャイレスが亡き祖父に捧げる一本勝ち、バンタム級でロザスJrがRIZINで元谷撃破のモラレスに判定勝ちで4連勝、DWCSで内藤下したグーティエがUFCデビュー勝利で6連続KO勝ち

写真は2024年2月にロイバルにスプリット判定負けしたときのモレノ。(C)Zuffa LLC/UFC

 2025年3月29日(日本時間30日)メキシコ・メキシコシティのArena CDMXにて『UFC Fight Night: Moreno vs. Erceg』(U-NEXT配信UFC Fight Pass配信)が開催された。


【写真】9月13日(日本時間14日)UFC史上初めてメキシコの独立記念日をメキシコで祝う一大イベント『UFC320:ノーチェUFC』がメキシコアレナ・グアダラハラで開催されることも発表。

 メインイベントでは、フライ級2位のブランドン・モレノ(メキシコ・22勝8敗2分)と、フライ級8位のスティーブ・エルセグ(豪州・12勝3敗)が対戦。

▼フライ級 5分5R
〇ブランドン・モレノ(メキシコ)23勝8敗(UFC11勝5敗)
[判定3-0] ※49-46×3

×スティーブ・エルセグ(豪州)12勝4敗(UFC3勝3敗)

 2024年2月以来のメキシコ大会のメインは2024年大会と同じく地元のブランドン・モレノが務める。対戦相手は王者パントージャに挑戦経験を持つ豪州のスティーブ・エルセグとなった。

 元王者モレノは2024年のメキシコ大会のメインでブランドン・ロイバルにスプリット判定負け。休養後、2024年11月に復帰し、アミル・アルバジを判定で圧倒して勝利。

 エルセグは、2024年5月のブラジル大会でタイトルマッチに抜擢され、パントージャ相手に5Rフルの熱戦の末に判定負け。2024年8月にUFC305豪州大会でカイ・カラフランスに1R KO負けを喫した。

 王者が誕生し、UFC PIが新設されるなど、MMAが大きく成長しているメキシコで、ホームのモレノと対戦するエルセグ。本誌のインタビューでは、2戦前のパントージャ、前戦のカラフランスとの戦いを通じて、王者の強さ、自身の課題を語り、モレノ戦のポイントを間合いだと語った。そして同じパントージャと戦った朝倉海を高く評価している。

 1R、ともにオーソドックス構え。左オーバーハンドを見せるモレノは左ロングフックをガード上に叩く。上体を立てる懐深いエルセグに対し、前傾姿勢のモレノは左の攻撃を上下に突いて、中央を取る。

 右オーバーハンドでガード上からエルセグのバランスを崩すモレノ! さらに左ボディストレートから右と対角線攻撃。エルセグは左ジャブから。モレノは左ボディから右オーバーハンドと左右に散らす。エルセグは近づいて左アッパー。ワンツーの右を届かせる。

 左ミドルのモレノ。左ロングフック、右オーバーハンドも。初回はモレノのラウンド。

 2R、左ボディストレートのモレノ。エルセグはオーソから左ハイをガード上に突く。モレノは右オーバーハンドで押し戻して中央を取ると、左フック。ここはステップバックでかわしたエルセグが右テンカオ! ブロッキングのモレノは左インロー。左フック。

 ステップインしてのワンツーの右を当てたエルセグ! しかしモレノもすぐに左から右を返す。左ジャブのエルセグは、モレノの左フックが見えて来たか。右ストレートを強振するがモレノはかわす。

 ヒザを触るフェイントのモレノに、右アッパーを狙うエルセグ。モレノは左ロングフック! スウェイバックのエルセグは打ち返しに。ホーン。互いに当てた拮抗したラウンドに。

 3R、右をジャブ的に伸ばすモレノは左フック。かわしたエルセグにモレノは右ボディストレート。間合いをキープするエルセグに、左ハイをガード上に当てるモレノは左インローも。しかいsエルセグも左ジャブのトリプルをガード上に突く。

 左ジャブを連打し、右に回るエルセグ。モレノの飛び込みをかわして左を突くエルセグ。さらに右ヒザ。ガード固めブロッキングのモレノに左前蹴り。モレノは左インロー。ワンツーで詰めるエルセグにガードのモレノが詰めると、エルセグは左右サークリングから右ヒザを突いてホーン。エルセグのラウンドか。

 4R、先に左ジャブで牽制するエルセグ。モレノはボディストレート。さらに大きな左右のフックもブロッキングのエルセグ。ボディ打ちから顔面を狙うモレノを、予告通りステップバックではなく角度をつけてかわすエルセグ。

 モレノの右オーバーハンドからの左をかわすと、左前蹴り。詰めるのはモレノ。ジャブから右で押し戻すエルセグだが、互いに慎重に。左右で詰めるモレノにかわしてカウンターを狙うエルセグも届かない。右ハイをガード上に当てるエルセグ。左前蹴りは空振り。

 左フックで詰めるモレノをかわすエルセグの左の蹴りに左フックを狙いモレノ。詰めるとシングルレッグに。差し上げるエルセグに脇を潜りボディロックすると、エルセグは前転してガード。そこにモレノが右パウンドを打ち込みホーン。拮抗したラウンドもモレノか。

 5R、右を放つエルセグに右オーバーハンドをガード上に当てるモレノ。エルセグは左ハイから右ジャブ。中央を取るモレノに右のカウンターを狙うエルセグはジャブ。その打ち終わりにモレノが左インローを当てる。

 左ボディ打ちのモレノ。エルセグも右から左。左ハイをガード上に。モレノも左ジャブのダブルから右オーバーハンド! 顔をずらしているエルセグだが被弾の印象。エルセグは左の相打ちから前に。

 モレノの左の上下のフェイントに、左ハイを打ったエルセグ。その蹴り足を掴んでテイクダウンしたモレノは、エルセグの足を担いでサイドを奪い、ホーン。モレノのラウンドに。

 判定は3-0(49-46×3)でモレノが勝利した。

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