パントージャは生き残るのが上手い、ヴァンにはパンチを叩き込む
「俺とパントージャの試合で違いを感じたのは、少し妥協した点だ。パントージャは本当に生き残るのが上手い。つまり、パンチを受けながらも生き延びる方法を見つけ、ダメージを与えずに試合をコントロールするんだ。ダメージを与えていないのに勝っているように見えるから、少しイライラする。だから、その点について少し学んだよ」と、サバイブする能力、試合運びの老獪さを挙げる。
25年6月には、当時ランク1位のブランドン・ロイヴァルからダウンを奪って判定勝ちしたジョシュア・ヴァンが、同日にカラフランスに一本勝ちしたパントージャとフェイスオフ。王座挑戦が示唆された。
モレノは、次期コンテンダーであるヴァンとトレーニングをともにしたことがあるという。
「ヴァンはロイヴァルに勝ったからタイトル戦に値するんだ。俺がグローリーMMAでトレーニングしてた時、カンザスシティでヴァンに会ったんだ。そこで少し一緒に練習したよ。本当にクールな男だ。彼に対して悪いことは何一つ言えないし、今の状況について口に出さないけど、結局ここは競争の場だし、彼がアレシャンドレ・ パントージャを倒したら、俺は彼と戦いたい。
俺はタイトル戦をやりたいんだ。でも、もし戦うならパンチを叩き込むつもりだ。ヴァンは良い奴だし、パンチを放ってそこから展開するのが好きなのも分かってる。でも、俺のキャリアを見てくれよ。俺だってパンチを放つのは好きだ。実際、ヴァンとの試合は素晴らしいものになると思う。スタイルが合うんだ。彼はボクサーで俺もボクサーだ。きっと素晴らしい試合になるだろう」と、メキシカンボクサーのモレノは、ヴァンとも激闘になるとした。
しかし、第一目標は、王者への挑戦だ。
「パントージャ戦が最優先だ。繰り返すけど、彼は試合で生き残る術を知っている。顎が本当に強い。顔面を殴られても前に出てくる様は圧巻だ。これはマジでクレイジーだよ。次回のトレーニングキャンプでは、賢く行動し、特に防御に集中しなきゃいけない。でも同時に、最後の5Rで覚えているんだ。4R終盤、俺は何度もパンチを叩き込んで、相手の顔を見たんだ。パントージャはこんな表情だった(※効いてないという表情)。でも、もし俺が怯んだらラウンド全体を支配された。だから俺はただ努力を続けるしかない」とTUF時代も含め、パントージャとの4度目の戦いを実現させてリベンジを果たすことが悲願だという。
そのために、練習拠点をラスベガスに移し、家族とともに暮らしている。
「今はラスベガスに人を連れて行こうとしてるんだ。ラスベガスに引っ越した時は小さなチームがいて、トレーニングキャンプは100%、そこでやってた。でも他の連中は別のやり方を始めた。別の道を選んだんだ。だから今はマシューと二人きりでトレーニングしている。彼はティフアナから一緒に来た仲間だ。これまでのキャンプでは毎回、ダラスやカンザスから人を連れてきてトレーニングを組んできた。
トレーニングの終わりに家に帰れば家族がいる。俺の家族はラスベガスにいるんだ。食事で自分だけ食べられなかったりするけど、実は、それがすごく助けになってる。気が紛れるから。苦しんでた頃、Airbnbで一人で寝てた時は、ずっと“今何をすべきか”って考えてた。休まなきゃって分かってても、休めなかった。でも家にいる時は、普通のことをしてるんだ。娘たちを学校に送り、メッセージを送ったり、午後には娘を体操教室に送らなきゃとか、そういう日常の用事が、あのキャンプの状態から気を逸らしてくれる。少し休んで、それからトレーニングに行くんだ」




