UFC Fight Night: Taira vs. Park 速報
▼フライ級 5分5R ※選手名からインタビュー
〇平良達郎(日本)17勝1敗(UFC7勝1敗)6位 126lbs/57.15kg
[2R 1分06秒 フェイスクランク]
×パク・ヒュンソン(韓国)10勝1敗(UFC3勝1敗)126lbs/57.15kg
2025年8月2日(日本時間3日)、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される『UFCファイトナイト』のメインイベント・フライ級(5分5R)に出場する平良達郎(THE BLACK BELT JAPAN)の対戦相手アミル・アルバジ(イラク)が欠場。代わってMMA10勝無敗・UFC3連勝中のパク・ヒャンソン(韓国)が平良と対戦することが7月28日、UFCから発表された。
フライ級6位の平良と対戦するパクは、8月9日に10位のスティーブ・エルセグと対戦予定だったが、1週間前倒しの2日のメインイベントに出場することになった。
平良は24年10月に当時1位のブランドン・ロイヴァルにスプリット判定で敗れ、キャリア初の敗北を喫したばかり。今回は再起戦で4位のアルバジとの対戦に向け、沖縄から試合4週間前に米国デンバー合宿に入っていた。アルバジはSNSに欠場理由を「医学的な許可が下りていない」と投稿している。
新たに平良との対戦が発表されたパクは、2023年にUFCに参戦し、オクタゴンで3試合連続でフィニッシュ中で、2019年以降の直近9試合をフィニッシュ勝利を記録している。
バックボーンはムエタイながら、4つのKO・TKOを上回る5つの一本勝ちを誇るウェルラウンディット・ファイター。2014年、18歳の時にジムの一般会員として、日本のKrushに参戦し、前王者の卜部弘嵩を相手に判定まで持ち込んでいるオーソドックス構えの29歳だ。
2018年にMMA転向すると、韓国Double Gでフライ級王者となり、22年の『ROAD TO UFC』に出場。一回戦でインドネシアのジェレミア・シレガーをボディロックテイクダウンからバックマウントでのパウンドで1R TKOに下すと、準決勝は元RIZINファイターのトップノイ・キウラムと対戦。初回に左でダウンを奪われたものの、組んでバックを奪い、リアネイキドチョークで逆転の一本勝ち。
チェ・スングクと韓国勢対決となった決勝戦では、3Rに平良も得意とするスタンドバックからボディトライアングル(4の字ロック)にとらえてグラウンドに持ち込んでのチョークで3R 一本勝ちで優勝。UFCとの契約を掴んでいる。
その後の本戦デビュー戦では、シャノン・ロスを相手に左の前蹴りをボディを効かせると、左ボディを2連発でダウンを奪い、2Rにパウンドアウト。24年はヒザの負傷の治療にあて、25年2月に予定されていた復帰戦は相手のニャムジャルガル・トゥメンデムベレルの体重オーバーで消滅。25年5月に1年半ぶりの復帰戦でカーロス・ヘルナンデスと対戦。日本の平良(2R TKO負け)、鶴屋怜(判定負け)と対戦しているヘルナンデスに、右カーフキック、ワンツーから左ボディを打ち込むと、組んでのヒザ。脇を潜ってすかさずバックに回って持ち上げて小外刈テイクダウンから、ボディトライアングル。リアネイキドチョークを自身の手首を掴んで極めて、1Rでタップを奪っている。
身長171cmは平良の170㎝と近く、リーチでは平良が10cm長いとされるが、圧力をかけての左ジャブ、右ストレートは強打で、左ボディへと繋ぐコンビネーション、クリンチアッパーもこなすスタンド巧者。そして、バッククリンチからのボディトライアングル、リアネイキドチョークでのフィニュシュは平良と同じ強味を持つといえる。
試合5日前の対戦変更で平良は、柔術ベースのアルバジとは異なる無敗の韓国人プロスペクトとの対戦に臨むことになる。また、パクにとっても1週間試合を前倒しにし、ランキング6位の平良との対戦のビッグチャンスに、必勝態勢で向かうだろう。
デビュー戦以外はすべてフィニッシュ勝利の29歳と急遽対戦する平良は、「対戦相手が変更になり、8/2にパク・ヒャンソン選手と戦います! 色々ありましたが、変わらず戦える事に感謝。昨日(※日本時間28日)、チームとLas Vegasに入りました。8/2の試合に向けて丁寧に仕上げていきます! 」と、力強く記している(※平良達郎インタビュー)。
『POWER TO THE PEOPLE』を口ずさみながら日の丸を背に入場した平良。リラックスした表情でオクタゴン内でステップを踏む。メインイベントの5R戦。平良の身体は前戦より大きく見える。
1R、タッチグローブ。ともにオーソドックス構え。中央を取る平良。右ローをかすめるパク。平良は両手を少し下げてからガードに。左ローは平良。パクのジャブに右をかぶせる平良、さらにステップインして右ストレートでダウンを奪うと、ハーフに。左で脇差し右にパス狙い。レッグドラッグの形から右のパウンド1発。そこで上体を上げたパクのバック狙いの平良。
左足をかけてボディロックで崩して立ち上がりにボディトライアングル!
平良を背負うパクに、おたつロックの平良は背後からパウンド。左腕を回して一気に後方に引き込み! おたつロックで左腕でリアネイキドチョーク狙い。バックマウントから身体を伸ばしてパウンド。パクは座っておたつロックをずらすと脇に右手を挟んで首を防御し、背後にヒジを突く。5R戦の経験もある平良は極め急ぎ過ぎず。平良のラウンドに。
2R、中央を取るパク。右カーフ。左から右のワンツーで前に出ると、右を合わせに行くパクに平良はジャブのフェイントからダブルレッグ。ケージまでドライブして、持ち上げてテイクダウン!
サイドを奪い、ケージを使って立ち上がろうとするパクをサバ折気味にボディロックテイクダウン。バックを奪うと4の字ロック、左腕で肩を抱いてRNCグリップでネッククランク! パクはヒジを押し上げてズラそうとしたが、顎上から極められてタップした。
パク・ヒャンソンからタップを引き出し、一本勝ち👏
— UFC Japan (@ufc_jp) August 3, 2025
平良達郎💪💪💪
👊 #UFCVegeas108
📺 @UNEXT_fight & #UFCFightPass pic.twitter.com/S6LAgysNkZ
悔しい悔しい敗北からの勝利街道復帰💪 @tatsurotaira
— UFC Japan (@ufc_jp) August 3, 2025
成長を遂げた平良達郎💪
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一本勝ち後、平良は「アイム・ハッピー、サンキュー!」と勝利のコール。
「試合は打撃とグラップリングを混ぜる展開をイメージしてたんで、まあ想像通りです」と語り、インタビュアーのマイケル・ビスピンから「この勝利で改めてまたフライ級コンテンダーに帰ってきた。今後は?」と問われ、「この前のブランドン・ロイバル戦から10カ月空いてここに戻ってきました。だから自分のスキルを見せる必要があったし、チャンピオンのパントージャ、ジョシュア・ヴァン、ぜひ戦いたいです」と語った。
#UFCVegas108 Official Result: Tatsuro Taira (@tatsurotaira) defeats HyunSung Park by submission (face crank) at 1:06 of round 2
— UFC News (@UFCNews) August 3, 2025
Main Card Results ➡️ https://t.co/DIyz8uNKzT
「その前にもう1試合あったら?」と問われると、「マイコーチがパントージャと」と、笑顔で返している。
【試合後インタビュー】
平良達郎「敗戦後チームは誰一人、僕がUFCのチャンピオンになることを疑ってなかったから、強くなれた」「パントージャvs.ヴァンの王座戦と同じ日に試合をしたい」












