▼セミファイナル(第7試合)ストロー級 ムエタイ 3分3R
〇アリーフ・ソー・デチャパン(タイ/マレーシア/Sor Dechapan)
判定3-0
×マフディー“The Sniper”ジャマリ(モロッコ/Ostora Fighters World)

アリーフは2023年4月のONE Friday Fightsから参戦し、4連勝(2KO)を飾ったが2024年4月にジャン・ペイメンに判定負け。続く7月のエリス・バルボーサ戦も判定2-1で敗れたが、8月にマフディーの兄ザカリア・ジャマリをKOして再起した。11月にはボルター・ゴンサルベスに判定勝ち、2025年2月にシャミル・アドコフを初回TKOして3連勝中。177cmの長身でまだ21歳。ONE戦績は7勝(5KO)2敗。

ジャマリは2025年4月からONEに参戦、“タイのサイタマ”ことトンプーンを左フックで初回KOに沈めた。今回が2戦目でアリーフを喰いに行く。

1R、アリーフは右ロー、ジャマリも右ローをそれぞれ蹴っていく立ち上がり。左ミドルを蹴ったアリーフにジャマリが右ローを返すが、そこにアリーフはワンツーを合わせる。ジャブでしっかり距離をとってワンツーと右ミドルを当てていくアリーフ。小柄なジャマリは入り込む機会を与えてもらえない。左ミドル、右ローのアリーフは飛び後ろ蹴りも繰り出す。

2R、ジャマリの右カーフに右ミドルを返すアリーフは、長い距離でワンツーを繰り出す。ジャマリの左フックには首相撲に持ち込んでのヒザ。前に出るジャマリだがアリーフは左右ミドルとローでそれ以上は近づけさせず、ジャマリが強引に入ってくると首相撲に持ち込んでしまう。

3R、アリーフはジャマリの左足を指差してからワンツーの連打、しかしジャマリの左フックをもらって大きくグラつく。右カーフ、左インローを蹴るジャマリ。逃げ切り体勢に入ったアリーフに、ジャマリは両手を広げて“来いよ”とアピールするが、そこで前蹴りをもらって大きく後退。アリーフはジャブ、右ミドル、右ハイ。ロープ伝いに回り込んでジャマリのパンチをかわしていく。ジャマリが再び手を広げてアピールすると、アリーフはすかさず右ミドルを蹴った。

するとONEストロー級ムエタイ世界王者プラジャンチャイがベルトを持ってリングイン。アリーフは「プラジャンチャイが強いのは分かっているが早く対戦したい。チャンスをつかむためによりハードにトレーニングしたい」と対戦をアピールすると、プラジャンチャイは「今日はおめでとう。いつか戦いましょう」と答えた。リング上ではフェイスオフも行われ、この2人のタイトルマッチになることは間違いなさそうだ。



