ムエタイ
レポート

【ONE】ジャオスアヤイがナックロップを52秒でKO、本戦契約&5万ドルボーナス獲得!内藤大樹が強敵エストゥピニャンからダウンを奪う勝利、リカルド・ブラボが復帰戦でダウン奪われ判定負け、3試合連続秒殺フィニッシュのジャブライロフが手塚裕之を対戦相手に指名

2025/06/07 09:06

▼第3試合 フェザー級 ムエタイ 3分3R
×リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレックフェアテックスジム)
判定0-3
〇アリアン・エスパルザ(米国)


 ブラボは17歳の時にアルゼンチンから来日。長いリーチから生み出される鋭いストレートを武器にKOを量産し、2018年に7戦無敗で新日本キックボクシング協会ウェルター級王座を獲得。2022年に所属していた新日本キックを離れ、新たにWSRフェアテックス所属となり12月にRISE初参戦。緑川創と延長戦まで戦って引き分け、2023年2月にはサーシャ・タダヨニをKO、7月のNO KICK NO LIFEでもKO勝ち。


 8月の『ONE Friday Fights 30』でONE初参戦を果たしてルンピニースタジアム認定ミドル級王者デンパノムを2RでKOすると、11月にはオリバー・ハンセンに2度のダウンを奪われながらも残り1秒での大逆転KO劇を演じてみせた。そして2月の第3戦でもケナン・バイラモフを1Rわずか30秒、左フックでKO。3度目のボーナスを獲得すると共に10万ドルの本戦契約が結ばれることも発表された。


 しかし、2024年8月にONEでは初のキックボクシングルール(過去3戦はムエタイルール)でジョージ・ジャービスに判定負けでONE初黒星を喫した。今回はそれ以来の試合となる。戦績は27勝(22KO)4敗2分。


 対戦相手のエスパルザはWBCムエタイのナショナル王者。タイに移住し、ムエタイのトレーニングを積んでいる。『RWS』出場を経て、2025年3月の『ONE Fight Night 29』でONE初参戦を果たし、ショートの距離での左右フック、アッパー、左ボディとコンビネーションを回転させるボクシングテクニックでノンタチャイ・ジットムアンノンに判定勝ちした。“デストロイヤー”の異名を持つ。


 1R、エスパルザはサウスポー。ブラボは右ミドル、エスパルザは左ミドルを蹴っていく。右カーフを蹴るエスパルザにブラボは左右フックを返す。ジャブを出していくブラボにエスパルザは左ストレートで前進、そこへブラボはバックスピンエルボーを放つ。


 ブラボが前へ出てくるとエスパルザは左ミドル、左ストレート。左ボディからの左フックも放つ。最後は縦ヒジを両者繰り出す。初回は静かな立ち上がりとなったが、エスパルザがサウスポーからの左の攻撃を当てた印象。


 2R、前へ出るブラボに外側と内側へローを蹴るエスパルザ。ブラボの前蹴りを空振りさせると右フック。空振りと左の攻撃の被弾が目立つブラボは組みも使う。


 左フック、左ボディに下がるブラボは右ミドル。残り10秒でブラボが打ち合いに行くが、ここでもエスパルザの左右フックを被弾してしまった。


 3R、エスパルザの右フックに下がったブラボは左フックを正面からもらい、ブラボがダウン。立ち上がったブラボはバックスピンエルボー、右ハイ、右ヒジで逆転を狙って前へ出る。


 エスパルザは回り込み、ブラボの攻撃をかわして逃げ切りモード。ブラボは追いかけてヒジ、ヒザ、左右フック。エスパルザはクリンチして凌ぐ。最後まで逆転を狙って前へ出たブラボだったが試合終了。


 判定3-0でエスパルザの勝利となった。

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