MMA
レポート

【RTU】2日目、日本勢は全敗。エフェヴィガが2Rのピンチ凌ぎ3R反撃も豪州マーファンに判定負け。神谷が初回ガス欠で2R TKO負け。井村が初回極め切れずKO負け。伊藤が接戦も判定負けで1回戦敗退。佐藤も1R TKO負け、中国同門対決の昨年フェザー級決勝はズー・カンジエがシエ・ビンとの接戦制して優勝

2025/05/23 20:05

▼第3試合 バンタム級(61.2kg以下)5分3R
〇シン・カイ・シオン(7勝1敗、シンガポール)134.5lbs/61.01kg
[判定3-0] ※30-27, 29-28×2
×伊藤空也(17勝9敗1分、日本)135.5lbs/61.46kg

 伊藤空也は17勝8敗1分の28歳。BRAVE所属。GRACHAN王者として2021年のRIZINバンタム級GPに出場するも初戦で金太郎に判定負け。2021年12月に手塚基伸に一本負けで王座陥落したが、そこから7連勝中。2024年6月に豪州のEternal MMAでロッド・コスタにスプリット判定勝ちでバンタム級王座獲得。2024年12月のGRACHAN HELIOSでTSUNEにもTKO勝ちで2冠となった

 対するシンガポールのシン・カイ・シオンは、現UFCのイ・チャンホに2022年のBRAVE CFで判定勝ち。唯一の黒星をつけた。2023年のROAD TO UFCフライ級ワンマッチでピーター・ダナソーと対戦し、跳びヒザで1R KO負け。今回は階級を上げての出場となる。

 1R、ともにオーソドックス構え。シンは右ローから。伊藤も右ローを返す。詰めてショートの右アッパーのシン。伊藤も右ロー、右ハイをガード上に当てる。

 右から左を突くシン。さばく伊藤にシンはダブルレッグからバックテイク。金網背に上体を立てる伊藤に、横に寝かせようとするシン。伊藤は再び上体を立てて足を戻してギロチンプレッシャーから立つが、そこにクラッチして持ち上げテイクダウンのシン。

 互いに首を抱えるが、伊藤が首を押して突き放し、前に。右アッパー、左ジャブ、左の蹴りの伊藤に、シンも右ロー。左フック。ブロッキングの伊藤は右アッパーを返す。左から右アッパーも。拮抗したラウンドもシンのラウンドか。

 2R、中央に出る伊藤は右ローから左のダブルで詰める。そこにシングルレッグテイクダウンのシン。伊藤は左腕のギロチンチョークでクローズドガードで絞めるが、ズラして首を抜いたシン。足にキックの際で立つ伊藤は、右ロー。サウスポー構えになるシンの右ローをさばき、右を入れる。

 右前蹴りを当てるシン。伊藤は右ロー。そこからの入りに左を突いたシンに伊藤は後退も、戻して右をヒット! 下がったシンを詰めるとシンが組んでシングルレッグ。片ヒザ立ちの伊藤は立ち上がり。そこにさらにシングルレッグを狙うシンは引出し倒すと背中を着かせてサイドに。押さえ込もうとするシンにケージウォークから立ち上がり前に! 右ハイを突いてホーン。伊藤のラウンドか。

 3R、右カーフのシン。伊藤は圧力をかけてジャブから右。近くなると、ワンツーからシングルレッグテイクダウンのシン。首を抱えて片ヒザ立ちの伊藤は立ち上がり。左ヒジ、左ハイのシンにガードする伊藤は、左から右アッパーのスピードは落ちていない。

 右ローのシン。伊藤の詰めにシングルレッグのシン。崩すがすぐに立ち、右の蹴り、左ジャブで前に出る伊藤。シンは左フック! そこからのシングルレッグを切って切り返して押し込んだ伊藤。左ミドルを掴まれ押し込まれたシン。伊藤は金網背に。

 シングルレッグのシンにヒジを突く伊藤。崩したシンにギロチンチョークの伊藤は立ち上がり。突き放して右フックの伊藤、左ミドルから右ストレートで前に。シンも左の二段蹴りで応戦。

 組みはシンも、立ち上がる伊藤はスタンドで攻めている。判定は3-0(30-27, 29-28×2)でシンが熱闘をモノにした。ジャッジは3者3Rはシンを支持も、1、2Rは割れている。「2Rは取ったと思った。相手はタフでいいパンチを当ててきた。自分もグラウンドでコントロールしていたから勝ったとは思っていた」と語った。

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