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【RTU】2日目、日本勢は全敗。エフェヴィガが2Rのピンチ凌ぎ3R反撃も豪州マーファンに判定負け。神谷が初回ガス欠で2R TKO負け。井村が初回極め切れずKO負け。伊藤が接戦も判定負けで1回戦敗退。佐藤も1R TKO負け、中国同門対決の昨年フェザー級決勝はズー・カンジエがシエ・ビンとの接戦制して優勝

2025/05/23 20:05
【RTU】2日目、日本勢は全敗。エフェヴィガが2Rのピンチ凌ぎ3R反撃も豪州マーファンに判定負け。神谷が初回ガス欠で2R TKO負け。井村が初回極め切れずKO負け。伊藤が接戦も判定負けで1回戦敗退。佐藤も1R TKO負け、中国同門対決の昨年フェザー級決勝はズー・カンジエがシエ・ビンとの接戦制して優勝

2(C)Zuffa LLC/UFC

 2025年5月22日(木)&23日(金)の2日間に渡り20時から、4階級32名の選手が出場するトーナメント、『ROAD TO UFC シーズン4』オープニングラウンドが開催された。

 日本からは8選手がトーナメントに出場。また、非トーナメント戦のワンマッチで2選手が参戦し、初日の22日の「エピソード1&2」では、トーナメント戦は中村京一郎がKO勝ち以外は日本人選手は1勝3敗。ワンマッチでは松田亜莉紗がスプリット判定で昨年準優勝シャオツァンに勝利している。

 2日目の「エピソード3&4」は日本人5選手が敗退。エフェヴィガ雄志伊藤空也は接戦の判定負けも、神谷大智井村塁は初回の攻勢を逆転されてのKO負けでトーナメント1回戦敗退。ワンマッチでも佐藤生虎がTKO負けした。初日と2日あわせて、日本人選手のトータルは2勝8敗、8月のトーナメント準決勝進出はフェザー級の中村京一郎のみとなった。

 UFC PI上海が設けられ、オーディションにより選手を選抜、PIのコーチのもと育成、海外合宿もする中国勢。州政府とともに国際大会を追加するなど国がらみで資金が投入されている豪州勢の枠の拡大、そして実力が伴わずもチャンスが与えられるインド、インドネシア勢が参加するRTU。その中で日本勢は、30歳リミットがあるなか、そこに近いベテラン強豪に門は開かれず。真にUFCで勝つことから逆算して準備が出来ていたファイターが勝利、あるいは競った試合を見せた結果となった。

 同大会は、日本では『U-NEXT』および『UFC Fight Pass』にてライブ配信された。

ROAD TO UFC シーズン4 エピソード4 速報

【ROAD TO UFCシーズン3決勝】

▼第5試合 フェザー級(65.8kg以下)5分3R
〇ズー・カンジエ(20勝4敗、中国)145.5lbs/66.00kg
[判定2-1] ※30-28, 29-28, 28-29
×シエ・ビン(13勝4敗、中国)146lbs/66.22kg

 ズー・カンジエは2024年5月に安藤達也に判定3-0で勝利し、8月のRTUで原口伸にスプリット判定勝ち。シエ・ビンは2024年8月のRTUで河名マストにKO勝ち

 1R、ともにオーソ。右の前蹴りを顔に届かせるシエ・ビン。ズー・カンジエはオーソから左ミドルをヒット。さらに左ミドルを当てる。遠間から飛び込み組んだシエ・ビンだが離れる。

 互いの右が交錯するなか、シエ・ビンはジャブを突いてダブルレッグテイクダウン! すぐに立つズー・カンジエはケージ背に。左ヒザのシエ・ビンに、カンジエは離れ際に右ヒジから左フックを突く。圧力をかけて右を突くシエ・ビンのラウンドに。

 2R、前蹴り、左ミドルはズー・カンジエ。右オーバーハンドから左を狙う。ガードするシエ・ビンはダブルレッグへ。左で差し上げるズー・カンジエは突き放す。

 オーソから左ミドルを当てるズー・カンジエ。圧力をかけるシエ・ビン互いにフェイントのかけ合いから、右前蹴り、左ミドルはズー・カンジエ。シエ・ビンのダブルレッグにすぐに体を戻す。

 ジャブの刺し合い。左ミドルを突くズー・カンジエに、シエ・ビンはワンツー狙い。ともに右を強振もブロッキング。シエ・ビンのアタックに、ズー・カンジエは左右の蹴りがどう評価されるか。

 3R、ハグから始まった決勝の最終R。右ミドルを突くズー・カンジエに、シエ・ビンもワンツーの右はまだ遠い。シエ・ビンはダブルレッグからバッククリンチ、背後から右足を対角のヒザ裏にヘンゾロックを狙うが、崩れないズー・カンジエ。しかしシエ・ビンもヒジを入れて片ヒザ立ちのズー・カンジエの右ふくらはぎを踏んでピンする。

 起き上がったズー・カンジエは右で飛び込む。シエ・ビンもオーソから左ハイ。遠間のズー・カンジエの右をかわした、シエ・ビンがワンツー。その入りに左ミドルのズー・カンジエは右のカウンターを合わせに行き、拳が交錯。試合を作ったのはシエ・ビンだが……。判定はスプリットに割れ、30-28, 29-28, 28-29で、ズー・カンジエが勝利。延期されていた決勝を制して優勝した。

 笑顔でハグをかわした両者。勝者は、「シエ・ビンと自分は、人生の親友のようなもの。たくさんのファイトをしてきた。自分がフェードアウトしそうになったこともあった。これが現実なんだ。応援してくれるみんなに感謝している。試合を見に来てくれたみんなありがとう。

 彼は長いリーチを非常に上手く使ってほとんど完璧なゲームプランを持っていた。だから、私は本当にダナ(ホワイト代表)が彼と契約するチャンスを与えることを願っています。彼はとてもいいファイターだと思う。彼はUFCで私よりも良いパフォーマンスをするかもしれない。だから彼と契約してほしい。

 最後に、両親と妹たちに伝えたい。大丈夫、健康だから心配しないで」と、練習仲間のシエ・ビンとの契約もアピールし、メインを締めた。

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