(C)RISE
RISE Fire Ball Nagoya
2025年5月11日(日)愛知・ポートメッセなごや第三展示館
※ABEMA格闘チャンネルにてLIVE配信
▼メインイベント(第10試合)初代RISE世界スーパーフライ級(-53kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R
○大﨑一貴(OISHI GYM/第2代RISEスーパーフライ王者)=53.0kg
KO 5R 1分22秒 ※レフェリーストップ
×コーリー・ニコルソン(オーストラリア/ Ironfist Gym/WBCムエタイ世界バンタム級&スーパーバンタム級王者)=53.0kg
※大﨑が初代王座に就く。

大﨑は2020年2月からRISEに参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。2023年4月、ISKA世界王座決定戦でKO勝ちし、念願の世界王者となったが、2023年7月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝で田丸辰に判定2-0で敗れ、19連勝がストップ。

2024年3月にはジラリー・キャルービーを破り、ISKAオリエンタルルール世界フライ級王座の初防衛に成功。6月には政所仁の挑戦を退けてRISE王座2度目の防衛に成功し、世界王座へ向けてタイトル返上。前戦は2025年3月にアレスター・タグレを1Rわずか48秒でKOしている。戦績は47勝(23KO)6敗2分1無効試合。

ニコルソンはアマチュアで多くのタイトルを獲得、プロデビュー後もオーストラリアの国内タイトルを複数獲得し、現在はWBCムエタイ世界2階級制覇のほか、ISKAムエタイルール世界バンタム級王者、WKBF世界52.5kg&54.5kg級王者にもなっている。2017年4月の『KNOCK OUT』に来日して小笠原瑛作と対戦する予定だったが来日中止となり、今回が初来日。

1R、右カーフを蹴る大﨑にニコルソンには左インロー。大﨑は左インローで崩すとすかさず左ボディ、さらに右ロー。ジャブを多用するニコルソンだが、大﨑の強打をもらうと怯む。左ストレートから右ローのニコルソンに大﨑はパンチの連打でニコルソンを追いつめていく。前へ出る大﨑を前蹴りで突き放すニコルソンへ大﨑は右カーフ。ニコルソンのヒザに大﨑は左フック。コーナーへ詰めると右ボディから左フック、右ストレートと連続ヒットを奪う大﨑。ニコルソンはジャブを突いて前蹴りで突き放す。大﨑は左ローから右ストレート。大﨑が圧倒の初回となった。オープニングスコアは10-9×3で大﨑。

2R、ジャブを伸ばして前へ出る大﨑をジャブから左右連打を放つニコルソン。スイッチしてサウスポーになるが、大﨑の右カーフで転倒を繰り返す。ニコルソンのジャブ、右ストレートをしっかりとブロックしてパンチを打ち返していく大﨑。ニコルソンがミドルやローを蹴っても大﨑は距離を詰めて左右の連打に左ボディ、ニコルソンのガードを連打でこじ開ける。ニコルソンはサウスポーから左インロー。ニコルソンの攻撃をしっかりブロックして左フック。ニコルソンの顔面前蹴りに大﨑が左右フックを返す。OPスコアは10-9×3で大﨑。

3R、前に出る大﨑を手数で止めようとするニコルソンだが、左ヒザを出したところで大﨑の左フックをもらってダウンを喫する。立ち上がると大﨑がすぐに詰めて左ボディ、右ストレート、右カーフ。ニコルソンが左ミドルを蹴ろうとすると左フック、コーナーへ詰めての左ストレート。大﨑が左右ボディと右カーフ、さらに左右ボディから左フック。パンチからローにつなぐ大﨑。ニコルソンはヒザを返す。スピードがなくなってきたニコルソンのパンチを全てブロックして前へ出る大﨑。タフなニコルソンは手数と左ローを出し続ける。OPスコアは10-8×3で大﨑。

4R、ボディの打ち合いからバックスピンキックを放つ大﨑。ニコルソンはジャブ、ローを出しながら回り込む。大﨑は左ボディから右ロー、飛び込んでの右フック。左右ボディからの右フック。圧倒されながらも手数を出すニコルソン。さらに左ボディ、左フック、右ストレートと次々とパンチをヒットさせていく大﨑だが、ニコルソンはタフだ。大﨑の左フックに組み付くニコルソン。大﨑が前へ出来るとヒザを出して組み付くニコルソンはクリンチが多くなる。


5R、大﨑が右カーフで転倒させ、右ストレートをヒットさせるがニコルソンは組み付く。大﨑が左フック、右ロー、右ボディ、右ストレートと連打で圧倒するがクリンチで止められる。しかし、大﨑が左フックでのけ反らせて左ボディ、さらに連打でニコルソンにロープを背負わせて棒立ちにさせ、ここでレフェリーがストップ。タフすぎるニコルソンを倒し切ることは出来なかったが、大﨑が終始圧倒してのTKO勝ち。

初代世界スーパーフライ級王座に就いた大﨑は、それまでの無表情からベルトを巻かれると笑顔。トロフィーも嬉しそうに受け取る。

大﨑はマイクを持つと「今日はたくさんの応援ありがとうございました。名古屋にRISEを持ってくることが出来てギリギリで何とかKO出来たのでホッとしています。こうして僕が世界王者になるところを名古屋の皆さんに見せることが出来て嬉しく思っています。対戦相手のニコルソン選手凄いタフで何回も強い攻撃が入ったのに強い攻撃を返してきて、皆さんの応援で最後の力を振り絞ってKOまで持ってくることが出来ました」と、苦しい試合だったと振り返った。

続けて「母の日ってことでお母さんのためにベルトを獲ると決めていたので、それが出来てよかったです。おかあさん、今まで育ててくれてありがとう。これからもっともっと大きくなるのでこれからもよろしくお願いします。名古屋大会を第2回、第3回と続けていくので皆さん、また会場まで応援に、生で格闘技を観に来て欲しいです」と語った。




