▼第5試合 KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R延長1R
〇チュームーシーフー(中国/郭強ファイトクラブ/CFP)
判定3-0 ※29-28×2、30-29
×内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM)

チュームーシーフーは中国の少数民族であり戦闘民族として知られる「イ族」の出身。2022年3月の『武林風』では、過去K-1で武尊と激闘を演じた強豪ワン・ジュングァンと対戦し、判定で惜敗したものの互角の打ち合いを演じた。2023年6月に初来日、龍聖から右フックでダウンを奪い、延長戦で判定負けも龍聖を苦しめて一躍注目を集めた。2024年2月の再来日では久井大夢と対戦し、これも激闘の末にチュームーシーフーが左フックでダウンを奪って勝利している。8月の3度目の来日では元山祐希をハイキックで初回KOした。10月には栗秋祥梧とKNOCK OUT-BLACKフェザー級王座決定戦を争ったが、延長戦で判定2-1の惜敗。戦績は27勝(10KO)6敗。また、1月にはMMAデビューも果たし、1RでKO勝利している。

内藤は内藤3兄弟の長兄で2014年4月にプロデビュー。DEEP☆KICKやHOOST CUPにも出場し、2019年1月にはDEEP☆KICK 55kg級王座決定戦で拳剛を破り王座に就いた。2020年2月には拳剛とタイトルを賭けて再戦となったがリベンジを許し王座を手放した。2022年11月には山田彪太朗に判定負け。2024年4月に手塚翔太の欠場で急遽、代替出場で一階上の山浦俊一に判定勝ち。6月にウー・ジウォンから勝利を収めて3連勝を飾ったが、10月に山田虎矢太に判定負け。戦績は24勝16敗3分。

1R、サウスポーでじりじり前へ出ていくチュームーシーフーに内藤は右ロー。チュームーシーフーは左ボディストレート、内藤は右インローとインカーフを蹴る。チュームーシーフーが攻撃を出すと必ず打ち返す内藤。チュームーシーフーは左ミドル、ワンツーを打ってのヒザ。内藤も右ストレートを打つ。チュームーシーフーが左ミドル連打から左ストレート。

2R、ジャブから距離を詰めていくチュームーシーフーが顔面をブロックさせてからの左ミドル、左ボディストレート。内藤にコーナーを背負わせる。内藤は右インカーフ。チュームーシーフーが左ストレート、左アッパー、前へ押していって左フックから右アッパー。内藤は徹底して前足のカーフを蹴る。チュームーシーフーは飛びヒザで距離を詰めて左ミドル、左ボディ。

3Rも前へ出ていくチュームーシーフーが左フックから右アッパー、左ロー。内藤も右ローをしつこく蹴る。チュームーシーフーはワンツーを打ってガードを固めさせておいての右アッパー。内藤の右ローに下がるも左ミドルを強打し、飛びヒザを見せる。チュームーシーフーが右ボディからの右アッパー。内藤は右ローを蹴ってパンチも打つが、適格性はチュームーシーフーの方が優った。

粘る内藤に苦戦を強いられたチュームーシーフーだが、適格打で判定勝ちした。観客には勝利のTシャツプレゼント。試合後のコメントでは、2025年になってからすでに3試合行っており、「試合をやりすぎて疲れた」ことが今回の不調の原因だと話した。
大会終了後、山口代表はチュームーシーフーと古木の試合を次は実現させたいと語った。


