▼第9試合 ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R
〇サモ・ペティ(スロベニア/Nak muay team/同級1位)
延長R 判定2-1 ※10-9×2、9-10
×憂也(魁塾/同級3位)
※本戦の判定は30-29、28-29、29-29。
ペティは2014年から2015年にかけ、日本で日菜太、城戸康裕、廣野祐といった当時の日本人トップ選手に全勝した“スロベニアの処刑人”。2022年8月のRISE大阪大会に約7年ぶりの来日を果たし、海人と対戦するとパワフルな左右フックで海人を苦しめた。試合は延長戦の末に海人が勝利したが、両者納得いかず2023年6月にSBで再戦。5Rを戦い抜いたが判定負け。2024年10月のRISE参戦ではモトヤスックに延長戦で勝利した。FFC-70kg級&77kg級王者。
憂也は2010年にK-1甲子園で準優勝、同年にDEEP☆KICKでプロデビューを果たすと、様々なリングで活躍。2013年12月には第2代DEEP☆KICK-65kg王者となった。RIZINには3度出場して、全てKO勝利。右ストレートに破壊力を持ち、3試合連続で初回KO勝ちを収めて臨んだ2020年12月の『RISE』では緑川創からダウンを奪って番狂わせを起こした。2022年12月にはT-98をKOして5連勝。タイトル挑戦間近と見られていたが、2023年3月にモトヤスックに延長戦で敗れた。その後は6連勝で2024年3月の蛇鬼将矢戦、6月のシンパヤック戦と連続KO勝ち。10月に宮城寛克から判定勝ち。戦績は35勝(17KO)14敗3分。
1R、憂也の前蹴りをキャッチしたペティはそのまま左フック。ならばと憂也は右カーフ。飛び込んでの右フックをヒットさせるペティに憂也はジャブ、左ボディストレート。ペティが前へ出てくるところで上手くインローを蹴ってバランスを崩させる。右フックで飛び込んでくるペティを左フックで迎え撃つ憂也。ペティの右ミドルには左ボディを返す。ペティは左フックでも飛び込んでくる。
2R、憂也はペティが前へ出てくるところに前蹴りやミドル、ジャブを上手く当てていく。左フックの相打ちは憂也が右でブロックして自分は当てる。ペティは右カーフを蹴り始め、パンチの手数も増やす。前蹴りからの左右連打で飛び込むペティは、憂也が打ち返してくるとバックハンドブロー。左フック、飛びヒザ蹴りと攻める。憂也は前蹴りをボディへ突き刺す。ペティの左フックをもらった憂也は右ストレート、しかしペティは頭を動かしながらかわして左右フックを打ってくる。ペティが山場を作ったラウンドに。
3R、憂也の右ストレートにのけ反るペティだが、すぐに左右フックを打ち返しに来る。憂也の左ローには右ハイ。ロープへ押し込んでいくと左フック。頭を大きく動かしながらパンチを繰り出すペティに憂也はなかなかパンチを当てることが出来ない。
ペティは先手で先に攻撃を当て、組んでしまうため憂也はなかなか手が出せない。それでも右ストレートをヒットさせたが、ペティは首相撲を上手く使って憂也をいなす。さらにヒザ蹴りも。乱戦に巻き込まれた形となった憂也は有効打を当てることが出来ず。
本戦の判定は三者三様のドロー。延長戦へ。ペティはしっかり当てるようにパンチを打って行くが、憂也の右ストレートがクリーンヒット。のけ反るペティ。憂也が入ってくるところにペティは右ハイ、左右フックから組んでのヒザ。ペティは離れると顔面前蹴り、パンチを出しながら組むとヒザ。なかなか憂也に攻撃の機会を与えない。最初の一打を当てているのはペティだ。前蹴り2発で突き放し、首相撲からのヒザに行くペティ。ゴングが鳴ると、ペティは勝利を確信したか両手を上げる。
判定は2-1と割れ、ペティが接戦を制した。ペティはマイクを持つお「今日は私が勝利に値したいと思います。次の海人との試合も楽しみにしていてください」と、海人との3度目の対決をアピールした。