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インタビュー

【PANCRASE】異なる組み技対決・平田直樹「いかにそこに行けるか」×敢流「一番いい選択をできるように」、“危険生物対決?”野田遼介vs.氏原魁星、糸川義人が名田英平と3年2カ月ぶり再戦に「圧倒してリベンジ」、前田浩平が佐藤ゆうじ戦に向け「地獄を見せる」

2026/04/23 23:04
 2026年5月4日(月・祝)東京・品川インターシティホールで開催される『PANCRASE BLOOD.10』(U-NEXT配信)のワンマッチに出場する6選手が会見。試合に向けて、意気込みを語った(※一部のRTU出場の田嶋椋と栁川唯人の会見はこちら)。 ▼フェザー級 5分3R平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)4位 8勝5敗敢流(パンクラス大阪稲垣組)11位/2024年NBT同級優勝 7勝1敗  2023年のPANCRASE参戦以降、怒涛の5連勝で王座決定戦へと駆け上がった平田。だが2024年12月、三宅輝砂とのチャンピオンシップで痛恨のKO負け。  さらに2025年は栁川唯人、カリベク・アルジクル・ウールにも敗れ、強豪相手の連戦ながら、まさかの3連敗中。  一方の敢流(いさな)は、PANCRASE戦績5戦5勝5フィニッシュという鮮烈なインパクトを残し台頭してきた新鋭。25年7月の木下尚祐戦では、ベストバウトに選出される激闘を演じるも、判定で敗れキャリア初黒星を喫している。  勝利するのは、背水の陣で再起を狙う平田か。初敗北を糧にさらなる進化を遂げた敢流か。フェザー級の注目カードが実現。 平田直樹「自分に負けないように戦う」 「今連敗中なんですけど、今度こそはしっかり勝ちにこだわって戦いたいと思うんで、応援よろしくお願いします」 ――対戦する敢流選手の印象と、この試合が決まった時のお気持ちをお聞かせください。 「相手の印象は、若くて勢いもあって、気持ちが強い、いいファイターだなと思ってます。自分の気持ち的には、ずっと負けてたんでいつかやり返したい、勝ちたいという風に思っていたので、次こそはしっかり勝って、またタイトル戦に絡めるように頑張りたいと思います」 ――これまで強豪とばかり当たってなかなか結果が出ませんでしたが、そこを踏まえて、ご自身の中で変えてきたこと、課題を持って取り組んできたことなどあるでしょうか。 「いつも自分の強みを出そうと思って、でも最近やり切れなかったり気持ちが出せてないので、その気持ちの部分がついてくればパフォーマンスだったり試合の流れも良くなってくるのかなと思うし、今回の相手も強い選手なので、相手にもそうだし自分に負けないように戦おうとは思ってます」 ――敢流選手の組み技に対してはどんな印象を持っていますか。 「相手も組みだったりトータルでできると思うので。だけど、組みに関しては僕もすごく自信を持ってるところなので、いかにそこに行けるかでもあるし、トータルでしっかり戦える準備はしようと思っています」 敢流「栁川選手以上の勝ち方をするのが今回のテーマ」 「前回の試合から約1年弱空いてしまったんですけど、その期間、毎日、ベルトを獲るために準備してきました。対戦相手の平田選手なんですけど、僕がプロデビューする前から画面越しで見ていた選手なんで、そういう選手とPANCRASEのメインで戦えることをすごく感慨深いなって思います。今回の試合で勝った方がタイトルに絡めると思ってるんで、しっかり潰したいと思っています。  現チャンピオンの栁川(唯人)選手が平田選手と戦っていて判定勝ちしてるんですけど、それ以上の勝ち方をするのが今回の自分のテーマなんで、その結果次第で自分の立ち位置とか実力が証明できると思うんで、しっかりフィニッシュして勝ちたいと思っています」 ――平田選手の印象と、この試合が決まった時のお気持ちをお聞かせください。 「相手の印象は、組みが強くて良いグラップリング能力を持ってる選手だなっていう印象ですね。試合が決まった時は、相手のランキングが4位なので、ここに勝てば一気にトップ3に絡めるな、めちゃくちゃ美味しい相手やなと思って気合が入りましたね」 ――前回の木下(尚祐)戦ではすごいスクランブルになりましたが、最終的に競り負けた形になりました。その試合を経て何か気づきを得たことなどありましたか。 「そうですね。前の試合は、相手選手の強いところがグラップリングとスクランブルやったと思うんですけど、自分のちょっと悪いところなんですけど、相手の強いところで勝ってやろうってそういう気持ちが試合中に出てしまって、また、グランドスラム所属やったんで“グランドスラムの選手から一本、取りたいな”みたいな、そういう少年心が出てしまったんですけど、うまくMMAが出来てなかったので、木下戦負けてから、しっかり勝つ方法、ちゃんとMMAをやるっていうのをしっかり身につけてきたんで、そこをしっかり出せればいいなと思います」 ――ご自身と平田選手の組み技の違いをどうとらえていますか。 「僕はスクランブルが得意なんですけど、平田選手はトップキープが得意だと思ってるんで、お互いが得意なところをしっかり出し合ってどっちが勝つかっていう試合になると思いますね」 ──前回の敗戦から自身に足りないと感じたものは? 「そうですね。さっきも言ったように今まではちょっと勢いだけで行きすぎてしまってた部分があって、組みも打撃も全部やって勝つみたいなスタイルで行ってて、それで全勝してたんですけど、木下選手みたいなスクランブルが上手い選手に競り負けてしまって、勢いだけじゃ勝てないなっていうのも分かったんで、やっぱり冷静に試合中考えて、一番いい選択をできるような練習は絶対してきたんで、そこですかね」 ──「相手の土俵で戦って勝ってやろう」という言葉もありましたけど、今回は? 「今回は、全部やるつもりなんですけど、自分の強めをしっかり出して戦っていきたいなと思ってますね」 [nextpage] 「危険」なストロー級ランカー対決! 野田遼介vs氏原魁星 ▼ストロー級 5分3R野田遼介(ALLIANCE)6位/2018年NBT同級優勝 6勝6敗氏原魁星(ボンサイ柔術)7位/2025年NBT同級優勝)5勝4敗  24年5月にONE FFに参戦し、本田良介と激しい打撃戦も繰り広げ、惜敗した野田。直近2戦では、船田電池、佐々木瞬真といった勢いのある若手に敗れ、白星から遠ざかっている。  2023年7月、植松洋貴をパウンドで沈めた一戦以来、約3年ぶりとなる勝利を狙う。  対する氏原は、25年のNBTの決勝で渋井宏行に判定勝ちで優勝。ランキング入りを果たした21歳の若手注目株。ボンサイ柔術で磨き上げた極めの強さを武器に、5勝のうち4つの一本勝利を収めているが、近年は打撃にも注力している。  研ぎ澄まされた打撃と粘り強い組みで相手を仕留める野田。早いラウンドで極め切る力を持つ氏原。新旧ネオブラ王者が異なる武器をぶつけ合う。 野田遼介「MMAのグラップリングで勝負したい」 「対戦相手の氏原選手は若くて勢いもすごくて、ちょっと僕にないものをたくさん持っている選手だなと思っています。僕は僕で、自分も持っているものをしっかり出して試合をしっかり盛り上げたいと思いますので、当日はどうか応援のほど、よろしくお願いいたします」 ――今のお話にもありましたが、改めて相手選手の印象と、この試合が決まった時の気持ちをお聞かせください。 「相手の印象……そうですね、『危険生物展』ですよね、見てきたの。氏原選手を(危険生物に)例えるとしたら、ヒョウモンダコ。毒があって、タコなんで相手にしっかり絡みついて、でも小柄で毒も結構強い生き物なんで、ヒョウモンダコかなと思ってます。氏原選手にも、僕がどういう毒を持っているのか、毒性生物なのか、後で教えて欲しいですね。試合が決まったときは“やっぱりか” って感じでした。何となく(氏原と)決まるんじゃないかなっている雰囲気を、ほんとうに勘なんですけど感じていて、オファーが来た時、“ああ、来てしまったか”という感じでしたね」 ――危険生物で頭がいっぱいになってしまいました(笑)。野田選手、危険生物はもともと興味があったんですか? 「危険生物というか、生き物全般めちゃくちゃ好きなんで、うん、趣味は合いそうですね、氏原選手と」 ――なかなかすぐにヒョウモンダコとは出てこないと思うんですが。 「今やってるのではないですけど、自分も何年か前に池袋かどっかでやってた毒性生物展を見に行ったことがあって、その時に見たヒョウモンダコの記憶が結構あったんで、氏原選手と重ねました」 ――似たもの同士ということですね。 「そうかもしれないです」 ――お互いグラップラーですが、レスリング出身の野田選手と柔術出身の氏原選手でベースが異なります。相手の組み技についてどう感じていますか。 「組み技の印象は、うーん、ボンサイ柔術なんで柔術をしっかりやり込んでるなっていう感じですね。私は柔術とレスリングのどっちもやってきたわけじゃないので、MMAのグラップリングで勝負したいなと思います」 氏原魁星「一番危険なのは、僕」 「今日、午前中に、試合の研究のために『危険生物展』を見に行ったんですけど、そこではマムシやらコブラやら危険生物がいっぱいいたんですけど、その中で一番危険なのは僕なんで、そこを証明していける試合にできたらと思います。野田選手ももちろん危険な選手、オールラウンダーで危険な選手ですけど、僕も危険な選手なので、デンジャラスなPANCRASEをお届けしたいと思います。よろしくお願いします」 ――対戦相手の野田選手の印象と、この試合が決まった時のお気持ちをお聞かせください。 「野田選手も危険生物に例えてくれたってことで、僕も野田選手を危険生物に例えようとと思うんですけど、僕からしたら何だろうな、マムシとかそういう感じだと思います。野田選手は絞め技もできるし危険な毒も持っているし、オールラウンダーなタイプだと思ってるんで、僕の中では。毒も使えるしヘビならでの絞め技も使える、もう器用な選手だと思うので、僕の中の野田選手の印象は、結構、高いです。  試合が決まった時の気持ちは“やっと試合が決まったな”っていう感じでした。試合が決まんないなと思って、のこのこ調子に乗って昆虫を食べたり、鼻をザリガニに挟ませたり調子に乗ったことをYouTubeに上げてましたけど、試合はこっちが本業ってことで気合を入れて頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」 ――氏原選手も生き物がお好きなんですね。「危険生物展が決まって少し経った後にこの記者会見に呼ばれたんで、もうついでに行くしかないと思って、午前中行ってきた感じなんですけど、野田選手も生き物好きってことで気が合いそうでめっちゃ嬉しいです」 ――お互いグラップラーですが、レスリング出身の野田選手と柔術ベースの氏原選手で、相手の組み技についてどう感じていますか。 「野田選手は、とにかく打撃を織り交ぜながらの寝技が結構上手くて、トップキープが特に上手い印象があり、バックポジションへの寝技がとても強烈だなと思います。そこを気をつけて頑張っていきます」 ――氏原選手は最近、打撃の時間が長くなっていると思うんですが、その辺りの自信はいかがですか。 「そうですね。前回大会でも見てもらった通り、打撃が結構、向上してる自信があるんで、そこも織り交ぜるんですけど、僕はやっぱり寝技なので、ボペガしていきたいと思います」 [nextpage] 名勝負、再び──糸川義人と名田英平が3年2カ月ぶり再戦 ▼フェザー級 5分3R 糸川義人(TURNING POINT MMA)12位/2022年NBT同級優勝 4勝6敗名田英平(総合格闘技道場コブラ会)2019年NBT同級優勝 13勝11敗2分1NC  両者は2023年3月に一度対戦。プロ3戦目の糸川が名田に挑む形で組まれた一戦で、1R名田が右ストレートを炸裂させ糸川をKO寸前に追い込む。  1、2Rとポイントを奪われた糸川だが、3Rにはパンチのラッシュで逆に名田をKO寸前まで追い詰める健闘を見せた。結果は29-28×3で名田の判定勝ち。  現在、栁川唯人、敢流、清水博人と強豪相手に3連敗中の糸川と、前回の糸川戦以降5試合勝利から遠ざかり、2024年12月の栁川戦以来久々の試合となる名田。約3年ぶりの再戦で勝利を掴み、再起への足掛かりとしたいNBT優勝者同士による一戦。 糸川義人「圧倒してリベンジしたい」 「対戦相手(名田英平)は以前負けた相手なんですけど、前やった時より(自分は)だいぶ強くなってるんで、当日は圧倒してリベンジしたいと思います。応援お願いします」 ――名田選手の印象と、この試合が決まった時のお気持ちをお聞かせください。 「相手はオールラウンダーで何でもできるなっていう印象で、試合が決まった時はリベンジできるチャンスが来たってことでめちゃめちゃ嬉しかったです」 ――前回の名田戦(※2023年3月)、試合中の記憶はありましたか? 「記憶は一応ありました」 ――1Rで結構なダメージを受けて、そこから巻き返して激戦を繰り広げましたが、あの試合で得たものは何でしょうか。 「そうですね、やっぱり打撃はもらっちゃうと一発で終わっちゃうんで、クリーンヒットはもらわないようにしなといけないなというところと、しっかり前に出て攻めれば勝ち目はあるかなっていうところを、前回の試合で思ったんで、そこを意識して今回は行こうかなと思ってます」 ――ポテンシャルの高さを評価されるなかで、戦い方や、試合中の攻め選び方などについて、どのように考えていますか。 「今まではあまり作戦とか立てないで、その場その場で思ったことをやるみたいな感じだったんですけど、最近チームのみんなと作戦をしっかり立てて試合に臨むようにしてるんで、ちゃんとMMAをやって勝ちに行こうと思います」 [nextpage] ランカーの前田浩平がボンサイ柔術の佐藤ゆうじと激突 ▼バンタム級 5分3R前田浩平(GRABAKA)11位/2018年IMMAFオセアニア選手権優勝 10勝8敗1分佐藤ゆうじ(ボンサイ柔術)4勝2敗  砂辺光久、増田大河に判定勝ち、25年3月の前戦・梅原規祥戦でも完封勝利を収め、PANCRASE3連勝を飾った前田。  念願のランカー入りを果たすも、続く7月大会では神部篤坊に1RTKO負けを喫した。その神部は『ONE SAMURAI』で修斗王者の永井奏多との試合を決めている。悔しさをバネに突破する力を磨き、「一段階強くなった自分を見せられる」と意気込む。  対するは、ボンサイ柔術の新鋭・佐藤。昨年のNBTでは、一回戦ヒールフック、二回戦三角絞め、準決勝戦腕十字と、多彩な極め技で決勝へ進出。白井誠司との決勝戦ではスプリット判定で惜敗するも、その実力を印象付けた。  若手実力者・佐藤相手にランカーの意地を見せたい前田と、前田を極めてランキング入りを狙う佐藤が激突。 前田浩平「おいしい相手だと思われてるんで、逆に地獄を見せてやろうかなと」 「去年の11月に試合が決まってたんですけど、ちょっと怪我で欠場してしまって、7月に負けて以来の試合になるんですけど、対戦相手の佐藤選手は勢いがあって強い選手だと思うんですけど、僕は多分おいしい相手だと思われてるんで、逆に地獄を見せてやろうかなと思ってるんで、復帰戦、皆さんに楽しみにしていただけたらと思います。応援よろしくお願いします」 ――今回の佐藤選手との試合が決まった時のお気持ちをお聞かせください。 「対戦相手の佐藤ゆうじ選手の印象は、危険生物に例えると(笑)、僕そんな詳しくないんですけど(笑)、寝技が強くて絡みついてくる毒ヘビみたいな感じだなと思いました。なので、僕はマングースになって喉元を掻っ切ってやろうと思ってます。試合が決まった時は……前回、神部(篤坊)選手とやったんですけど、若手の強い選手が来たなと思って。でも、このままちょっと踏み台にされるのは癪にさわるし、それこそ田嶋(椋)選手が持ってるベルトも全然諦めてないんで、ここはしっかり勝って頑張ろうかなと思ってます」 ――怪我で欠場されましたが、いつくらいから練習を再開されたのかと、差し支えなければ怪我の部位を教えてください。 「11月、合島(大樹)選手と試合決まってたんですけど、練習中に右ヒザの内側靱帯の断裂を起こしてしまって、3カ月間はまるまる格闘技はできない状況だったんですけど、今年に入って2月ぐらいから徐々に対人練習に復帰して、3月あたりからはスパーリングにも完全に復帰してっていう感じでやらせていただいてます」 ――ご自身にとっても待ち遠しい試合になると思います。前回、前田選手に勝った神部篤坊選手は今度ONE SAMURAIという大きな大会に出場します(永井奏多と対戦)。前田選手もそこに入れる実力は持っているのにそこに入れずにいる、そんなもどかしさもあるのではないかと思うのですが、その辺りのお気持ちを聞かせてください。 「そうですね、ほんとうに今トップにいる選手たちとキャリアが浅い頃からやらせてもらって、以前だったら風間(敏臣)選手とかがUFCに行ったりして、そういう選手たちと鎬を削ってきたじゃないですけど、ただその中で今、自分が埋もれてしまっている状況にあって。そこで何で自分がそうなってしまっているのかを怪我してる期間に考える時間もできて。結局、自分で言うのも何なんですけど、僕は打撃もグラップリングも満遍なくやれるタイプで、ただ一点突破の力がそんなにないというか、そこがずっとネックだったんですけど、今回そこを休みの期間中にしっかり準備して、あとは自分のマインドセットだったりもしっかり変えてやってきたつもりなので、次の試合では一段階強くなった自分を見せられるかなと思ってます」
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