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【ONE】野杁正明がカーフキックでKO勝ち、ONE初勝利! マルセリーニョが今成正和に一本勝ち、タワンチャイがスーパーボンをKOで返り討ちに、アンドラージが王座防衛、アナンがカリロをTKOでスーパーレックと日本で再戦へ、スリヤンレックがタン・ジンに逆転TKO勝ち

2025/01/24 20:01

▼第10試合 暫定バンタム級ムエタイ世界王者決定戦 3分5R
×ニコ・カリロ(スコットランド/同級2位)
[1R 2分35秒 TKO] ※3ノックダウン

〇ナビル・アナン(アルジェリア/タイ/同級5位)
※アナンがONEバンタム級ムエタイ暫定王者に



 カリロはスコットランド出身の25歳で、WMOウェルター&スーパーウェルター級王座、ISKAムエタイ世界65㎏級王座などを獲得。2023年4月にONEに初参戦すると、フルカン・カラバフを3R TKO。6月にムアンタイ・PK・センチャイを2R TKO。12月には元王者のノンオー・ハマをヒジ打ちで2R 失神KOに下し、2024年7月にはセーマペッチと対戦。2Rに3度のダウンを奪ってKO勝ちしてスーパーレックとハガティの勝者との対戦をアピールしていた。戦績は27勝3敗1分。ONEで4連勝、ONE参戦前から合わせると15連勝中。



 アナンはテコンドー、空手(いずれも黒帯)を経てムエタイを始め、パタヤの地方スタジアムで経験を積んで2017年からルンピニーとラジャダムナンのメジャースタジアムに進出。2022年5月にはWBCムエタイ世界フェザー級王座に就いた。RWS出場を経て、2023年6月にONE初出場にしてスーパーレックと対戦したが初回KOで敗れている。



 しかし、9月にはナックロップを右クロスでKO、12月には元ルンピニースタジアム認定ライトフライ級王者の“エルボーゾンビ”ことムアンタイを判定で破り、2024年7月にはクラップダムをヒザ蹴りでKOしてみせた。8月には本戦出場でフェリペ・ロボにも判定勝ち、9月にソー・リン・ウーに判定勝ちで5連勝の快進撃。また、2020年8月にはラウェイにも挑戦して勝利している。192㎝という規格外の長身で、戦績は37勝5敗1分。



 この試合の勝者(暫定王者)は2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172:TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXT独占PPV配信)にて、正規王者スーパーレックと世界王座統一戦を行う。



 1R、前に出て圧をかけるのはカリロ。アナンはジャブと右ボディストレート、右ロー。カリロが近付いてくるところにジャブを打つ。徹底してジャブを突き、カリロを近づけさせないアナンはジャブから槍のような右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。



 さらにワンツー、右ミドル、ヒジ、右ストレートの連打でラッシュをかけるアナン。カリロがたまらず組み付くと、アナンは右の押しヒザから得意の天を突く右ヒザ蹴り、一度離れての右ハイでダウンを奪う。



 何とか立ち上がったカリロだが、アナンは左右フック、下がったカリロにワンツーから右フックを叩き込み、アナンが3度のダウンを奪ってTKO勝ち。暫定王座に就き、3月日本大会でのスーパーレックとの再戦を決めた。



 アナンは両親に感謝の言葉を述べ、ベルトを父の肩に掛けた。パフォーマンスボーナスも手にしたアナンは「(スーパーレック戦へ向けて)しっかり準備します。今日よりも強くなって戻ってきます」と語った。


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