RISE 184
2024年12月15日(日)東京・後楽園ホール
▼ダブルメインイベント2 第3代RISEスーパーフライ級(-53kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R
×政所 仁(魁塾/同級1位、RISE NEW WARRIORS スーパーフライ級トーナメント優勝)
判定0-3 ※46-50、45-50×2
〇花岡 竜(橋本道場/同級3位、KNOCK OUT BLACK初代スーパーフライ級王者)
※花岡が第3代王座に就く。
政所はバルカン砲とも称される回転の早い打撃と相手の意表をつく技を武器に多くの強豪を破りJ-NETWORKフライ級王座、WBKF世界スーパーフライ級王座を獲得。2021年9月のDoA-53kgトーナメント一回戦で田丸辰にリベンジを果たすも準決勝で風音に判定負け。2023年7月に風音にリベンジし、11月の「NEW WARRIORSトーナメント」の準決勝で花岡竜をKO、決勝で長谷川海翔を破って優勝。2024年6月に大﨑とのタイトルマッチを実現させたが、判定で敗れた。戦績は21勝(7KO)11敗1無効試合。
花岡は“平成最後の怪物”と称され2022年からRISEに参戦し滉大、政所仁を相手に勝利。2024年3月の『RISE ELDORADO』ではRISE×K-1対抗戦に抜擢され、Krush王者の池田幸司と対戦し、池田をスピードとテクニックで翻弄し3Rにダウンを奪い完勝している。6月には「RISE NEW WARRIORSスーパーフライ級トーナメント」で準優勝したホープの長谷川海翔に勝利。戦績は23勝(8KO)3敗1分。
両者は2022年8月と2023年11月の2度対戦し、1度目は花岡がTKO勝利、2度目は政所がKO勝利で1勝1敗。今回が決着戦となる。
1R、前へ出て積極的に攻撃を放つ花岡に政所はパンチ、カーフを合わせていく。ならばと花岡は軸足刈りで政所をコカす。互いにアグレッシブに手を出す中、花岡の手数が上回った。
2R、花岡は右ローを主軸にしてステップで動きながらの多彩な攻撃、ワンツー、ヒザ、ハイキック、そして軸足払いでの崩し。政所のパンチをステップでかわしてみせる。政所はボディを狙っていく。
3R、花岡は攻撃して回り込み、政所の技を目の良さでもかわしていく。余裕が出てきた様子の花岡はジャブを突き、飛びヒザ蹴りを放って政所に投げられる。政所は右をなんとか当てたいが、ボディのみで花岡の顔面には届かない。
4R、花岡は目の良さとステップを活かして当てさせずに当てるを繰り返す。政所はボディストレート打って行くが、それ以外の攻撃をかわされ続ける。余裕を見せる花岡はジャブ。政所は逆転を狙ってハイキック、飛びヒザ蹴り、バックハンドブローを放つが不発。
5Rも花岡が打たせずに打つ戦いぶり。自分の攻撃は当て、政所の攻撃はかわしていく。コンビネーションも回転させ、左右フックからボディを打つ。何とか一矢報いたい政所だが、前へ出て攻撃してもかわされてしまう。
判定は大差の3-0で花岡のパーフェクトな勝利に。その腰にベルトが巻かれた。
涙を流す花岡は「嬉しくて泣いてしまいました。今回5Rで完封できたと思うんですけれど、僕が目指しているのは大﨑チャンピオンなのでもっともっと強くなって大﨑チャンピオンと戦えるように頑張ります。大﨑選手が海外選手とやっていくということなので、国内は俺が引っ張っていきます」とマイクアピールした。
■花岡のコメント「相手にペースを握らせない、自分から攻めていく作戦でした。距離とかスタンスとか練習していたので、フェイントもそうだし、練習したことがこんなに出せるとは思わなかった。僕の強みは倒せないわけでもないけれど、相手のいいところを消すというか。相手の致命的な一発をノーガードでよける。それが出来たかなと。大﨑選手がいるので満足はしてないです。来年じゃなくても僕が国内最強になって待つ。そこに世界最強になった大﨑選手と当てて欲しいです」