▼セミファイナル(第11試合)SuperFight! フライ級(-52kg)3分3R延長1R
〇小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/第3代ミニフライ級王者)
判定3-0 ※30-28、30-27×2
×ビョン・ボギョン(韓国/MUYEMARU/KTK-52kg級王者)
小林はフルコンタクト空手出身で強烈なパンチを武器に持つ。正道会館第38回全日本空手道選手権大会2019軽量級優勝など主に関西圏の大会で多くのタイトルを獲得してきた。RISEでは奥脇奈々、平岡琴、百花、祥子JSKらを次々と撃破するも、2022年5月に3度目の対決となったRISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪とのタイトルマッチで敗れた。12勝(4KO)3敗1分の3敗はいずれも宮﨑に付けられたもの。
12月には女子初のオープンフィンガーグローブマッチに臨み平岡を返り討ちにすると、2023年2月にはSB日本女子アトム級王者MISAKIからダウンを奪って勝利、8月には花田麻衣に判定勝ちすると、11月にRISE QUEENミニフライ級タイトルマッチでerika(=名前の後ろにハートマーク)をKOで破り、王座を奪取した。2024年5月に小林愛三にOFGマッチで勝利し、現在破竹の7連勝中。今回は一階級上のフライ級に挑む。
ボギョンは2014年に来日して元J-GIRLSフライ級王者・松田玲奈と引き分けている。2022年12月には小林愛三と2度対戦経験のあるイ・ドギョンに勝利してKTK10 -52kg王座に就いた。2023年3月の来日では宮﨑小雪と対戦し、サイドキックやハイキックで粘ったが3RにKO負けを喫している。
1R、前に出る小林が飛び込んでの右フック、さらに左フックと左ボディ。動くボギョンは前蹴りとワンツー、右ミドル。ワンツー・左フック、左右ボディとアタックを続ける小林。左右ボディの連打でボギョンをコーナーへ追いつめ、優勢の場面を作る。
2R、いきなり左ボディをヒットさせる小林。右ボディからの左フックも。ボギョンは動いて右ミドル、小林はコーナーへ追いつめてボディからのい左右フックを狙う。小林の右フックには右フックを返すボギョン。左ボディからの左フックでボギョンをフラつかせる小林は、ボディを叩いて顔面へつなげる。小林のパンチから逃げるように離れていくボギョンへ、小林が右を2発。ボギョンは前蹴りで突き放す。
3R、小林が前へ出て左右ボディ。するとボギョンは後ろ廻し蹴り2連発を見せて場内を沸かせる。小林は左ボディ2連発からの右ストレートでボギョンに尻もちをつかせる。左右ボディ、左フック、右ストレートでボギョンを追いつめる小林。左ボディにボギョンは顔を歪める。小林の右ボディでボギョンの身体がくの字に。小林は左右フックをまとめるが、ボギョンはフラフラになりながらも立ち続ける。左右ボディ、右ストレート、右フックと小林が一方的にボギョンをサンドバッグにして終了。
判定3-0で小林が勝利も笑顔は無し。「KOしかマイクで言うことを考えていなかったので変な試合してすいません。次はテッサ選手とKOして言いたかったんですけれど、言い訳みたいですが52kgもうちょっと頑張らないといけないと課題が見つかりました。もうちょっと強くなって帰って来るので応援よろしくお願いします」と反省マイクをしたが、「KOして言いたかったんですけれど、しょうもない試合をした後は凄い試合が出来るのでテッサ選手との試合を組んでください」とRISE QUEENフライ級王者テッサ・デ・コムとの対戦をアピールした。
試合後、小林は「いつもみたいに効いたから行こうみたいなチャンスはあまりなくて、ボディが効いていたのが分かったけれど行けなくて。セコンドからは相手どうこうじゃなく自分の攻撃の仕方にアドバイスがありました。自分のパンチが悪すぎた。倒せないパンチしか当てれてなかった。いつもはいいところに当たるから拳が痛くなるんですけれど、痛くないので今日はヘタクソやなと思いました」と、ダウンをとれなかったのは自分に問題があったと話した。
大会終了後、伊藤隆RISE代表は「早急にテッサとの話を進めたい」とテッサ戦にGOサインを出した。