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レポート

【ONE FF】武尊がダウン喫するも逆転KO!ロッタンとバチバチのフェイスオフ、秋元皓貴がダウンを奪われ追い上げならず判定負け、小笠原瑛作が痛恨のダウン喫し判定負け、日本の先鋒・陽勇が判定勝ち、メインはスーパーボンが103秒ヒジ打ちKO、注目の一戦はアナンがウーに圧勝、サムエーが豪快KO、スアキムがダウン応酬の激闘制す

2024/09/27 21:09

▼第4試合 フライ級(-61.2kg)キックボクシング 3分3R
武尊(team VASILEUS/K-1三階級制覇)
[2R 2分47秒 KO]※左フック
×タン・ジン(ミャンマー)


 武尊は2011年9月にKrushでプロデビュー。2013年の「Krushフェザー級初代王座決定トーナメント」で優勝して王座に就くと、2015年にK-1初代スーパー・バンタム級王座、2016年にK-1初代フェザー級王座、2018年にK-1第4代スーパー・フェザー級王座をそれぞれトーナメントで優勝してK-1史上初の3階級制覇を達成した。


 2022年6月、那須川天心に判定負けも2023年6月にフランスでベイリー・サグデンをKOしISKA K-1ルール世界ライト級王座を獲得して復活。2024年1月、ONE初参戦でキックボクシング世界フライ級王者スーパーレックに挑戦したが、判定3-0で敗れている。戦績は41勝(25KO)3敗。


 ジンはラウェイの戦士でまだ19歳。『ONE Friday Fights』には2024年2月から出場し、ジャイシン・シットナヨックパンサック(タイ)に鮮やかな左フックのカウンターで2R TKO勝ち。8月にはタイ・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)もボディへの猛攻で1R1分14秒、マットに沈めている。2試合ともオープンフィンガーグローブ着用のムエタイルールで、キックボクシングルールはONEでは初。


 まるでホームのような大歓声に迎えられた武尊。1R、ジンが右ローで先制。武尊も右ローを返すとジンは右ローを蹴り返す。右カーフを2発蹴る武尊にジンは煽ってから右ストレートを打つ。左フックをもらう武尊。右カーフを蹴られると雄叫びを上げて前へ出て攻撃するジン。武尊は冷静にジャブを突いての右カーフ。何度も右カーフが当たり、足が足が流れるジン。しかし、ジンがワンツーを出しながら前へ出て、武尊が真っ直ぐ下がったところに左フックをもらってダウン。立ち上がった武尊は左三日月を蹴り、これをジンが嫌がる素振りを見せた。


 リングサイドにはロッタンの姿。2R、武尊は左三日月と右カーフ。ジャブも突くがジンのワンツーに真っ直ぐ下がってしまう。武尊が右カーフを蹴るとすぐにワンツーで前へ出るジン。武尊の左フックをもらったジンが下がり、そこへ武尊が左右フックとヒザで畳みかける。さらに前蹴り。右ミドル、右フック、前蹴り、右カーフ、ヒザと武尊の攻撃が次々とヒットするが、タフなジンは倒れない。しかし、武尊の左前蹴りが突き刺さり、ついにジンがうずくまるようにダウン。


 左前蹴りから左右ボディ、ヒザを突き刺す武尊。ジンも左フックを返すが、武尊が右フックから左フックを打つとジンが力尽きるようにダウン。武尊の逆転KO勝ちに。ロッタンも立ち上がって笑顔で拍手を送る。武尊は勝利の儀式、コーナー最上段からのムーンサルト。




 武尊は「応援ありがとうございました。1R(のダウンは)フラッシュ気味だったのでダメージはそこまでなかったですけど、怪我明けの試合で足を心配しすぎた感じです。でもこれから修正するので大丈夫です。思ったよりパンチがあったので作戦は2Rで変えました」と勝利者インタビューに答える。


 するとロッタンがリングに上がり、武尊と握手。武尊は「ロッタン、アイム・レディー。レッツファイト」と言うと、武尊は頭がぶつかるほどのフェイスオフ。ロッタンが突き飛ばし、両者にらみ合いに。続いてロッタンが「今日の戦いは簡単すぎた。でも俺は簡単じゃないぞ」とマイクで話し、2人は再び額と額を押し付け合ってのフェイスオフ。ルンピニースタジアムは大歓声に包まれた。両者が激突するのはいつの日か?


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