▼コー・メイン(第11試合)バンタム級 ムエタイ 3分3R
×ノンオ―・ハマ(タイ)
[判定0-3]
〇カムラン・ナバティ(ロシア)
ノンオーは37歳で266勝56敗10分の驚異的な戦歴を誇り、ルンピニースタジアムでスーパーバンタム級からライト級まで四階級制覇、ラジャダムナンスタジアムのベルトも獲得している、まさにムエタイの伝説的存在だ。2019年2月にONEムエタイ世界バンタム級王者となり、鈴木博昭、セーマペッチ、ロードレック、リアム・ハリソンらを相手に7度の防衛に成功して絶対王者と呼ばれていたが、2023年4月の8度目の防衛戦でジョナサン・ハガティーにKOで敗れ王座陥落。12月にはニコ・カリロにもKO負けしてまさかの連敗を喫したが、2024年4月にクラップダムを技術で封じ込めて判定勝ちの再起。
ナバティはアマチュアムエタイのIFMA世界選手権や欧州選手権で金メダルを獲得し、ロシア・ムエタイカップでは5度優勝。『RCCフェアファイト』を主戦場として同団体のフェザー級トーナメントで優勝。同タイトルは2度の防衛に成功した。2023年9月の『ONE Friday Fights 35』に初参戦するとポンシリ・PK・センチャイに判定勝利。2024年3月の2戦目もアバター・PK・センチャイにTKO勝ち、6月にはONEで6戦全勝だったスーブラックを左フックで初回KOした。戦績は21勝(8KO)無敗。
1R、左右フックで前に出るナバティにノンオーはロープを背負って左ミドル。その左ミドルをキャッチして前へ出るとフックを見舞うナバティ。右フックでガードを上げさせると左ボディを強打するナバティに、ノンオーは右ローを蹴る。ナバティのコンビネーションパンチにはノンオーが左ミドルで対抗。ゴング直前、ナバティの左フックがヒットしてノンオーがフラついた。
2Rも左右フックで前へ出るナバティは、ノンオーに左ミドルを蹴られると左右ボディ。前後にステップを踏んで素早く動くナバティは蹴り足をキャッチすると左フック。ナバティは動いて的を絞らせず、ノンオーは蹴るタイミングがなかなかつかめないようだ。左ミドルを蹴っても必ずナバティがパンチを返す。ノンオーはつかめる数少ないチャンスでヒジを出すが、すぐにナバティが離れるため当たらない。
3R、ナバティがパンチで前へ出ていく。ジャブから右ロー、左フックを打ってすぐに離れる。左ミドルを蹴るノンオーだがナバティは手数を出してパンチを当てに行く。ナバティのワンツーにアゴが上がるノンオー。ナバティのパンチにサムエーは胴に手をまわしての投げを見舞う。