▼第3試合 バンタム級(-65.8kg)キックボクシング 3分3R
×秋元皓貴(EVOLVE MMA/元ONEバンタム級世界王者)
[判定0-3]
〇イリアス・エナッシ(モロッコ/オランダ/元ONEフライ級世界王者)
秋元は、ジャン・チェンロン、チュー・ジェンリャンら中国の強豪のほかカピタン・ペッティンディーアカデミーに勝利するなど5連勝も、2022年11月のペッタノン・ペットファーガス戦でスプリット判定負け。しかし、試合後ペッタノンに禁止薬物の陽性反応が認められたため、ペッタノンの王座は剥奪となっている。2024年5月、約1年半ぶりの試合となったウェイ・ルイ戦で判定負けもそのジャッジが物議をかもした。
エナッシは11歳でキックボクシングを始め、ジュニアからプロへ。2014年11月に18歳で来日し、森井洋介と対戦するも1RでKO負け。2016年5月にEnfusion -60kg世界王者となり、同年11月の再来日では町田光から2度のダウンを奪って勝利し、BLADE 61kg世界王者となっている。2018年にはWFL -63kgトーナメント優勝。
2019年8月にONEへ初参戦を果たすと、ペッダム・ペッティンディー・アカデミーを3RでKOし、ONE Super Seriesキックボクシング世界フライ級王者となった。同年11月にはワン・ウェンフェン、2021年2月にはスーパーレックの挑戦を退けて3度の防衛に成功したが、2023年1月に体重超過で王座をはく奪された。2023年2月、約2年ぶりの試合でバンタム級に階級を上げてアリアスガー・ゴドラティサラスカンに左フックでKO勝ち。なんと7年間負け無し。
1R、前へ出るのは秋元で左フックから右ハイ。エナッシは左フックからの左ボディ。右カーフを蹴るエナッシに秋元は左フック。エナッシは左ボディを打ってから蹴りにつないでくる。ジャブを打つエナッシに秋元が左フックを打とうとしたところへエナッシが左フックをヒットさせる。左ボディと左フックを使い分けるエナッシは、1R終了直前に右ボディからの左フックでダウンを奪う。秋元がフラつきながらも立ち上がったところでゴング。
2R、前に出る秋元が左ミドルを蹴ると、エナッシは左ボディ。さらに左ボディから左ハイキック。秋元も左ミドルを当てていくが、エナッシは左ボディからの左ハイを何度も繰り出す。秋元が左フックを打つと左フックを合わせに来るエナッシ。前に出て左ミドルを蹴る秋元を嫌がり、エナッシは前蹴り、クリンチを連発。前半はヒットを奪っていたエナッシは後半ほとんど手が出なかった。
3R、秋元が入ってくるとクリンチに持ち込むエナッシ。秋元の左右ミドルにエナッシは右ストレート、左フックを打ち返してくる。秋元の左ミドルにはエナッシが左ボディ。試合前半に比べると手数がガクッと減り、パンチの打ち方も雑になったエナッシ。それでも秋元の一方的なペースにはさせず、パンチを打ち返していく。