▼ストロー級 5分3R
×黒部和沙(同級世界8位・TRIBE TOKYO MMA)51.8kg
[1R 2分16秒 ギロチンチョーク]
〇山上幹臣(総合格闘技道場STF)※元世界ストロー級王者 52.1kg
ストロー級戦で、第3代世界同級王者の山上幹臣(総合格闘技道場STF)が12年ぶりに修斗復帰を果たす。
山上は、2008年にプロデビューするとその年に新人王を獲得。2011年には世界王座奪取し、翌年9月に行われた猿丸ジュンジとの初防衛に成功すると、主戦場を韓国の『ROAD FC』に移すも、2014年以降は格闘技に区切りをつけ、最前線からは身を引いた生活を送っていた。
そして2024年5月の『GLADIATOR 026』で9年5カ月振りにフライ級で今井健斗と対戦。TKO負けを喫したが、今回、修斗ストロー級で完全復活を果たす。37歳。
その「山上復活」の前に立ちはだかるのが世界ランク8位、無敗の22歳・黒部和沙(TRIBE TOKYO MMA)だ。
前戦ではONE Championshipを拠点に活躍していた澤田龍人(AACC)と対戦。下馬票を大きく覆しツイスターを極めて格上相手に完封勝利した。“練馬長南軍団”のニューカマーの黒部だが、山上がベルトを巻いていた頃にはランドセルを背負っていた年代。ミレニアム世代の山上とZ世代の黒部。年代を超えた修斗世代闘争となる。
黒部「明日は元チャンピオンとの試合を楽しみしてきました。今回の試合は、成長するための栄養と考えて、しっかり勝って成長に繋げたいと思います」
山上「明日は山上応援団がいっぱい来るため、恥ずかしくない戦いをしてしっかり勝ちます」
1R、サウスポー構えの山上にオーソの黒部は水面蹴りのように右カーフも空振り。山上は遠い間合いからじりじり圧力をかけると黒部はシングルレッグ。
差し上げる山上をドライブして金網まで押し込むとシングルレッグへ。ニンジャチョーク狙いの山上の軸足を払って尻を着かせた黒部だが、すぐに足を後方に飛ばした山上は、黒部の組みを切ってがぶりから左腕をのどもとに差し入れて左手の甲を包むクラッチで、ノーアームのギロチンチョーク! 両足をからめてタップを奪った。
試合後、マイクを握った山上は「強くなって戻ってきたぞー!」と咆哮。
「5月に復帰して(試合が)できんのかなと思ったんですけど、自分、負けず嫌いなんで、勝つまでやめられねえと思ったんで、今日勝てて良かったです。ほんと10年以上、このステージに上がることができなくて、上がると決めたときに家族や応援してくれる仲間のサポートが力になり、この舞台にまた戻って来ることができました。ほんとうにありがとうございました。また、次も戦いたいと思っているので、今日の山上軍団の応援、ちょっと声が小さいんで、次はもっと壊れるくらい声を出してください」と語った。