▼ウェルター級 5分3R(※両選手インタビュー)
〇住村竜市朗(TEAM ONE)※元DEEP、パンクラスウェルター級王者 77.0kg
[判定3-0] ※29-28, 30-27×2
×西條英成(THE BLACKBELT JAPAN)※2023年度ウェルター級新人王 77.0kg
[レフェリー]内田 龍介
[サブレフェリー]
片岡 誠人 30-27(1R 10-9/2R 10-9/3R 10-9)
渡辺 明伸 29-28(1R 9-10/2R 10-9/3R 10-9)
出合 淳 30-27(1R 10-9/2R 10-9/3R 10-9)
7.21後楽園ホール大会で修斗へのカムバックを宣言した住村竜市朗(TEAM ONE)。DEEP、PANCRASEと2団体のベルトを巻いた住村がいよいよ修斗の王座獲りに向けて本格参戦を果たす。その復帰初戦の相手に選ばれたのが昨年度新人王の西條英成(THE BLACKBELT JAPAN)だ。
数々の修羅場を潜り抜けウェルター級3団体制覇に向けて突き進む住村。そこに待ったをかける新人王・西條は、沖縄で中高と劉衛流空手を学び、東京五輪金メダルの喜友名諒の後輩にあたる。
航空自衛隊で日本拳法、徒手格闘に取り組み、Theパラエストラ沖縄で柔術、MMAを始め、テイクダウンとコントロール、パウンド&エルボーで相手を制圧して白星を積み上げてきた。5月の日中対抗戦でジャン・シイジェン(Team YFU)を1R TKOに下すなど、4戦無敗だ。
住村が王座獲りに歩を進めるか? 西條が番狂せを起こすか? ヒリヒリ感漂うウェルター級戦に注目だ。勝者は2023年11月にブラジルで田村ヒビキを初回TKOに下した世界王者エルナニ・ペルペトゥオに挑戦をアピールするか。
住村「西條選手を自分は格下とか全く思っていないので、挑戦者のつもりでしっかり自分の試合をしたいと思います」
西條「今回の住村選手との試合が決まった日からとてもワクワクしています。このキャリアで試合をさせてもらい、すごく嬉しいです。敬意を込めてしっかり倒します」
1R、右で飛び込む西條。四つで組む住村は小外がけも残した西條、住村は左ヒザ。住村がヒザを上げたところに西條のヒザがローブローとなり中断も再開。
西條は右カーフ! 住村の左ローをかわす西條。組む住村を突き放す西條は離れ際の右も、そこは読んでいた住村。
またも組む住村もブレーク。右カーフを当てる西條。さらに右カーフに右を合わせに行く住村は左前蹴りから組みに。左差しも右小手の西條は崩させず。
住村の右ヒザがローブローで中断。再開。左から右の飛び込みは西條。そこにヒザを突き組む住村。四つで金網背の西條に住村は細かいヒザ。
2R、右を振る西條に右を返して組んで細かいヒザを突く住村。足の位置を変えさせたい住村だがブレーク。右の飛び込みに西條。かわす住村が前に出て左ミドルから組みに。バッククリンチのチャンスも正対した西條は突き放す。
西條のフェイントに反応し出す住村。左をひっかける西條。左前蹴りで詰める住村に組む西條。左ヒザの住村。互いにヒザを突きホーン。
3R、右カーフの西條。左前蹴りの住村は詰めて組んでヒザ。左の差し合いは西條。左三日月蹴りの住村は組んで四つから細かいヒザ。
住村の小外がけテイクダウンの際ですぐに立つ西條! 右を振ると住村もすぐについていきバッククリンチでヒザ。西條の右目尻から出血もドクターチェック後、再開。
右を振る西條から組んでダブルレッグテイクダウン! 立つ住村をもう一度持ち上げてスラムからバックに乗るが左足はかからず、前に落ちる西條。トップの住村は得意のポジションでキープし、ホーン。
判定3-0(29-28, 30-27×2)で住村が勝利。苦笑いのセコンドの青木真也と言葉をかわし、マイクでは「すみません、いつも通りしょっぱい試合をしてすみません。西條選手、キャリア5戦目で自分みたいな格上を当てられたのに勝負を受けてくれたことすごく感謝しています。
自分には夢があって、日本のメジャー団体である、修斗さん、DEEPさん、PANCRASEさんという3団体でチャンピオンになることです。今日買ったんでぜひ、修斗タイトルマッチさせてください。自分はもういつでも行けるんでお願いします」と、王座挑戦をアピールした(※現世界王者はエルナニ・ペルペトゥオ、11月17日の修斗山口大会『TORAO 34』で「第7代環太平洋ウェルター級チャンピオン決定戦」として、墨吉涼太vs.ソーキが決定済み)