▼第5試合 DEEP ライト級 5分3R
〇野村駿太(BRAVE)70.75kg
[3R 0分32秒 TKO]
×泉 武志(FIGHTER'S FLOW)70.70kg
2022年7月以来の再戦。当時は野村がデビュー4戦目。泉がデビュー2戦で、野村がスプリット判定で勝利している。
BRAVEの野村は、帝京大空手部出身で、MMA5勝1敗。五明宏人の2学年下の後輩で、2021年9月にMMAデビューし、前田啓伍に判定勝ち後、2戦目のVTJで宇佐美正パトリックに判定負け。
しかしその後は4連勝をマーク。2022年3月に藤村健悟に1R TKO勝ち後、7月にDEEPに初参戦し、レスラーの泉武志にスプリット判定勝ち。12月に小金翔に2R TKO勝ちすると、2023年3月に川名TENCHO雄生に判定勝ちした。2023年7月に江藤公洋に判定負け。12月に岩倉優輝を1R 右ストレートでTKOに下し、再起を飾っている。
対する泉は、MMA5勝2敗。日体大レスリング部出身で、2016年全日本選手権グレコローマンレスリング71kg級優勝、2017年アジア選手権71kg級優勝、2017年世界選手権同級11位などの実績を持つ。2022年4月にRIZINでMMAプロデビューもグラント・ボグダノフに3R TKO負け。7月に野村駿太にも判定負けも、以降は、THE☆ナマハゲ、前田啓伍、井上竜旗、小金翔に判定勝ちで5連勝中。
泉「明日はしっかり勝ってベルトを巻きます。応援よろしくお願いします」※現DEEPライト級王者は江藤公洋
野村「明日はこの2年、どれだけ成長したかを見せられます。このトップレスラーをブッ飛ばせるか見せられると思います」
1R、ワンツーで前に出る野村に右で差して回して投げてテイクダウンは泉。ハーフから立つ野村に左足をかける泉。いったん引き出そうとするが右足にかけ直して左で背後からパウンド。対角の左手で野村の右手を縛る泉。そのクラッチを剥がそうとする野村だが、送り手に持ち替えた泉。
さらに右手で野村の左手の縛りに持ち換える。ボディロックからの持ち上げに立ったまま凌ぐ野村。泉の手を解除して正対して右を突いて離れる野村。ワンツーから左、打ち返しに右フックを狙うが、泉が組んでゴング。
2R、遠間から細かくステップして右で飛び込む野村。その打ち終わりに組む泉におっつけて組ませない野村。首相撲の泉に離れる野村は右ロー、左ハイ。続く右ローはかわした泉は、右アッパー、左と大きな打撃で金網に詰めてシングルレッグテイクダウン! スクランブルで押さえ込まれずに立つの野村をすぐに追って崩して右足をかける泉。金網背に座る野村は送り手をとられる。
剥がしても掴まれる野村。座りから中腰になる野村だが背後にパンチする野村の隙にリアネイキドチョークを狙う泉。かけられた右足の太腿にヒジを落とすが、攻めると首下に腕が入って来る。野村が凌いでゴング。
3R、ステップから右ハイは野村。ブロックする泉に、野村は右ストレート! 泉の伸ばした左手をひっかけて前に崩してさらに右! 崩れた泉に左右を連打。背中を見せて回ろうとする泉を追いかけ崩して背後からパウンド。立つ泉に連打し、レフェリーが間に入った。
かつての先輩でDEEPで同級のベルトを巻いた武田光司もケージサイドで観戦するなか、逆転KO勝ちを決めた野村は、「みんなハラハラしたと思いますが、自分もハラハラしました(笑)。芦田さんとか声を出して踏ん張れました。今日、勝ち切ったのは自分が上に行くべき存在だと思うので、江藤選手、タイトルマッチお願いします」と王座挑戦をアピール。
ベルトを持ってケージインした江藤は、「さっきまで試合を見てました。逆転劇で、タイトルマッチ受けます。それまでしっかり準備しますので楽しみにしていてください」と答えた。