(C)GLADIATOR
2024年5月5日(日)、大阪府豊中市の176BOXにて『GLADIATOR 026』(ザ・ワンTV配信)が開催された。
ファイトボーナスはメインで横三角絞め&キムラを極めた竹本啓哉が+10万円、水野翔との熱闘を制し、連敗奪取した中川晧貴が+20万円、パク・サンヒョンを初回に腕十字で極めたチハヤフル・ズッキーニョスが+70万円となっている。なお、次回大会は2024年7月7日に豊中市176BOXにて開催予定
▼GLADIATORバンタム級 5分3R
〇竹本啓哉(ALIVE/第8代GLADIATORバンタム級王者)
[1R 4分59秒 キムラロック]
×デッチプール(バンコクファイトラボ/タイ)
フライ級王座決定トーナメント決勝=王座決定戦がNavEとオトゴンバートル・ボルドバートルの間で行われるのに続き、GLADIATORに初めてタイからムエタイベースの本格派ストライカーのデッチプールが来日し、バンタム級チャンピオン竹本啓哉とノンタイトルで戦う。
竹本は、2022年4月のエダ塾長こうすけ戦からMMA4連勝。グラップリングでも江木伸成に一本勝ち後、2024年2月のPROGRESSフォークスタイルグラップリングで竹内稔と対戦。得意のアナコンダチョークを極められ、約2年ぶりの黒星を喫した。
MMAでは、2023年9月にテムーレン・アルギルマーを相手にボトムからコントロールし、足関節でアタックし続け、最後にコヨーテガードからバックを狙い、スプリット判定勝ち。再びバンタム級のベルトを巻いている。
デッチプールについて、竹本は「完全決着率の高いストライカー。こういう選手と試合したかったです。ですが、戦績は僕の方が上。必ず極めて勝ちます」と、16勝8敗1分の11年選手として、一本勝ちを宣言している。
対するデッチプールことデッチャディン・ソーンシリスッパティンは、バンコク・ファイトラボ所属で、ベースとなるムエタイでは30試合を戦い27勝3敗と抜群の勝率を誇る。MMAの指導もしており、プロ戦績は8勝5敗でアマMMAでは4勝1敗、通算12勝6敗というキャリアの持ち主だ。
長谷川賢タレントリレーションズ代表が、2023年11月にタイ視察を行った際に、デッチの指導とスパーリングを見て、本格的なムエタイ技術をMMAに落とし込んでいるという評価がなされ、招聘リストのトップにその名が記されていたという。
プロMMAにおけるフィニッシュ率は8割以上で、5つのKO勝ちと2つの一本勝ちを記録するデッチプールは、判定無用の戦いを信条としている。
江藤公洋、椿飛鳥、鈴木祐子らが出場したONE Warrior Series4で初回TKO勝ちするなど2勝2敗後、2020年8月にONE本戦にも参戦し、フィリピンのドレックス・ザンボアンガに2R リアネイキドチョークで一本負け。
以降はボクシングでも活躍。2023年4月に齋藤麗王、6月に奈良井翼と対戦し、いずれも2R KO負けを喫している。シャープなジャブ・ストレートに加え、オーソからの右オーバーハンド、右ハイ、シングルレッグでは長身のザンボアンガからテイクダウンも奪っており、打撃を軸にトータルで油断の出来ない相手だ。
1R、サウスポー構えのデッチプールの左ローの打ち終わりに合わせて、シングルレッグから組んでダブルレッグテイクダウンは竹本。すぐにバックテイク、4の字ロックの竹本は、背後からパウンド。腕十字も狙う。
右手で右手首をコントロールする竹本は、背後から右のパウンド連打。残り1分になって腕十字狙いで右足をかけた竹本は、横三角狙いからキムラアームロックを極めた。
試合後、竹本は「GLADIATORで国際戦4試合やって、いい経験をありがとうございます。GLADIATORをもっと知ってもらいたいと思っています。ほかの団体でも挑戦して勝って、GLADIATORの強さをアピールして、RIZINや海外の団体など、誰が相手でも全力を尽くして戦います。GLADIATOR、大好きです。今後もGLADIATORの応援よろしくお願いします」と語った。