フライ級王座戦のパントーハとエルセグがフェイスオフ(C)Zuffa LLC/UFC
2024年5月4日(日本時間5日朝7時~)ブラジル・リオデジャネイロのジュネス・アリーナにて、『UFC 301: Pantoja vs. Erceg』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。現地ではマウリシオ・ショーグンの殿堂入りが発表されている。
Welcome to the #UFCHOF, @ShogunRua 👏
— UFC (@ufc) May 5, 2024
Mauricio Rua will join the 2024 HOF class! pic.twitter.com/EyKZnuQMBe
【メインカード】
▼UFC世界フライ級選手権試合 5分5R
〇アレクサンドル・パントージャ(ブラジル)王者・28勝5敗(UFC12勝3敗)※UFC6連勝
[判定3-0] ※48-47×2, 49-46
×スティーブ・エルセグ(豪州)挑戦者・12勝2敗(UFC3勝1敗)
※パントージャが王座防衛
メインイベントは「UFC世界フライ級選手権試合」(5分5R)。堀口恭司と同門ATTの王者、5連勝中のアレクサンドル・パントージャ(ブラジル)が地元で、UFC3連勝中の新鋭・スティーブ・エルセグ(豪州)を迎え撃つ。
前日計量はともに125ポンド(56.70kg)でパス。2023年7月にブランドン・モレノに5R スプリット判定で勝利し、王座を獲得したパントージャ。12月にはブランドン・ロイバルに判定勝ちし、初防衛に成功している。
対するエルセグは、ダビッド・ドヴォジャーク、アレッサンドロ・コスタに競り勝ち、3月に当時9位のマット・シュネルを2R TKOに下した28歳。地元・豪州でアマチュア選手のなかで練習し、自身の技術を磨いてきた。
王座戦に抜擢されたエルセグは本誌のインタビューで、「多くのアマチュア選手が僕を支えてくれる。他では叶わないことだ」と、豪州での練習環境を語っていたが、会見では「アンダードッグと言われようがどうだっていい。俺は世界一になるためにここに来たんだ」と、アウェーでの戦いに覚悟を見せた。対する王者は「エルセグはラッキーな男だが、それも今回の試合で終わる」と、完勝を予告した。
メインカードが始まりました❗️
— UFC Japan (@ufc_jp) May 5, 2024
フライ級タイトルをかけて争うアレクサンドル・パントーハとスティーブ・エルセグも会場入り🏟️
【 #UFC301 | 📺 @UNEXT_fight & #UFCFightPass 】 pic.twitter.com/FnhgENRSN2
花道で上着を脱ぎ捨てたパントージャ。エルセグはマット上でステップを踏む。
1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフから左右を突き、組みに。差し上げるエルセグはスタンドに戻す。
右カーフのパントージャ。エルセグは下がりながらも左を狙う。左ジャブの刺し合い。パントージャの右をかわしてワンツー。左右ボディ打ちのパントーハに組むエルセグだが、深追いせず。
圧力をかけるエルセグ。パントージャはワンツーから組んでヒザで離れる。ワンツーの飛び込む右フックはパントージャ。かわしたエルセグに右カーフ!
エルセグの右をかわして右カーフ。さらにダブルレッグテイクダウン。蹴り上げから立とうとするエルセグのレッスルアップを潰して寝かせる。背中を見せて立つエルセグのバックに。腰をずらすエルセグにサイドに移行し、背中を着かせる。
ハーフから亀になりパンチを被弾しながら立ち上がるエルセグ。なおもバッククリンチ。引き込むが、ここは上を取り返したエルセグにパントージャは立ち上がり、そこに右を突くエルセグ。バッティングでエルセグは右目上をカットしている。
2R、先に中央を取るエルセグ。ハイペースで左右から詰めるパントージャは右で差して組み、左ヒザで離れる。エルセグが中央。パントージャは左ジャブ。かわすエルセグに頭を下げて連打から右カーフはパントーハ。
エルセグの左に右を突いて脇差し投げるパントージャ! そのままサイドを奪いマウントも、片足は戻したエルセグは、右で差し上げて立ち上がり!
左フックから入るエルセグ。右アッパーから左で組みに行くが、ここはがぶるパントージャ。首を抜くエルセグは詰めて左を打ち下ろす。さらに前進の右! しかしパントージャは左右からボディロックで投げ、ここは汗で滑り、残したエルセグ。
スタンド。右カーフを当てるエルセグ。ワンツーのパントージャの右をかわして打ち返し、右ヒジ。しかし、それをかわしたパントージャが懐に入りテイクダウン。下のエルセグは蹴り上げでホーン。拮抗したラウンド。
3R、先に中央はパントージャ。ワンツーをかわすエルセグに組んでヒザを突く。離れるエルセグ。中央を取るエルセグが圧力。左ボディを突き、右から左をガード上に。パントージャは右カーフ。しかし続く右はダックしてかわすエルセグ。組みも離れて圧力かけるエルセグは左の蹴り。
パントージャはペースを落として後半に備えているか。右カーフで突き放し、右で差して押し込み。左ヒザのパントージャに体を入れ替え突き放すエルセグ。左を突くとパントージャも左右を振る。左右の突進をかわすエルセグは右ヒジ! 返しの左も。カットしたパントージャは左を当ててシングルレッグへ! 金網背に小手に巻くエルセグをテイクダウン。
ハーフのエルセグは背中を見せてバックを回られるも立ち上がり。なおも引き込むパントージャ。ホーン。エルセグのラウンドか。
4R、エルセグにとって初のチュンピオンシップラウンド。先に前に出るエルセグ。ジャブの刺し合いから、ワンツーで右の小外でテイクダウン狙い。ここは切るパントージャ。なおも圧力かけるエルセグは、ワンツーから左、ヒザを突くが、そこにシングルレッグのパントージャを切る。
右アッパーから左のエルセグ。左ジャブを突き前に。右を突くパントージャ。エルセグのダブルレッグを切る。なおも前に出るエルセグ。左ジャブからワンツー。受けに回るパントージャはサークリング。ボディから右を突くがかわすエルセグはダブルレッグ。ここもスプロールするパントージャ。
スタンド。金網を背負わせるエルセグは左ボディ! 左ジャブにパントージャのアゴが上がる。ワンツーをかわして詰めるエルセグにパントージャは出血。残り20秒で組んでバッククリンチ。離れ際に左から右も、エルセグが左にかわしてホーン。
#UFC301 Official Result: Alexandre Pantoja (48-47, 48-47, 49-46 | @Pantojamma) defeats Steve Erceg by Unanimous Decision
— UFC News (@UFCNews) May 5, 2024
Results, Interviews & More ➡️ https://t.co/JWamV7EESN
5R、ホーン前にステップするエルセグ。パントージャのワンツーをかわすエルセグ。右回りでパントージャの右についにダブルレッグテイクダウン! しかし、そこからレッスルアップでダブルレッグテイクダウンはパントージャ!
バックについたパントージャに立ち上がるエルセグ。後方への引き込みに金網を一瞬掴むエルセグ。引き込んだパントージャに立ち上がるエルセグ。残り3分弱。
前に詰めるエルセグは、右アッパー。ワンツーのパントージャ。さばくエルセグは左ハイ。なおも右を突くパントージャの組みを切ったエルセグ。パントージャは右カーフ。エルセグはここでダブルもスクランブルで上はパントージャ!
エルセグはブリッジで返そうとするが、返させないパントージャ。際でマウントを奪うパントージャにエルセグも上体まで立ててホーン。
THE UNDISPUTED FLYWEIGHT CHAMP 🏆@PantojaMMA | #UFC301 pic.twitter.com/Qupy4jM2LT
— UFC (@ufc) May 5, 2024
熱戦の判定は、3-0(48-47×2, 49-46)でパントージャが勝利。地元で2度目の王座防衛に成功した。
5Rの戦いで最後を譲らずベルトを守ったパントージャは、「みんな帰らないで、王者が喋るよ。俺は世界一の最高の相手と戦うためにここにいる。エルセグは最高の相手だった。もっと頭を振るべきだった。グラップリングには満足している。彼は賞賛に値する選手だ。洪水被害の人たちに勝利を捧げたい。(ATTのパルンピーニャらを指し)この人たちが育ててくれた。ベストチームだ。この1年で3試合、少し休みたい」とコメント。
エルセグは、「驚いたよ、スクランブルが強かった。スクランブルには自信があるのに。判定でも目があると思ったけど覆った。5R、頑張れば行けると思ったけど、出来なかった」と語った。
MOST FLYWEIGHT WINS - @UFC History
— UFC News (@UFCNews) May 5, 2024
13 - Demetrious Johnson
13 - Joseph Benavidez
12 - Alexandre Pantoja (@PantojaMMA) 🏆#UFC301 Results, Interviews & More ➡️: https://t.co/JWamV7EESN