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【UFC】パントージャがエルセグに苦戦も2度目の王座防衛、復帰アルドが6連勝マルチネスにフルマークの完勝! スミスが復活勝利、ペレイラがバック宙パスガードギロチンで8連勝! ボハーリョが6連勝、ルシンドがコバルケビッチに勝利、100%KO・ルフィがTKO勝ち!

2024/05/05 08:05

▼バンタム級 5分3R
〇ジョゼ・アルド(ブラジル)32勝8敗(UFC14勝7敗)
[判定3-0] ※30-27×3
×ジョナサン・マルチネス(米国)19勝5敗(UFC10勝4敗)

 メインイベントで、日本の平良達郎鶴屋怜も参戦で注目のフライ級の世界王座戦が行われる同大会。コメインのバンタム級戦では、一度は引退した“ザ・キング・オブ・リオ”ことジョゼ・アルド(ブラジル)が契約に残る1試合を地元で行うために復帰。UFC6連勝中の“ザ・ドラゴン”ジョナサン・マルチネス(米国)と対戦する。

 アルドは、バンタム級でマルロン・ヴェラ、ペドロ・ムニョス、ロブ・フォントを相手に3連勝し、2022年8月の前戦でメラブ・ドバリシビリに判定負け。引退を表明したが、“テイクダウンマシーン”ドバリシビリにテイクダウンを許さない強さを見せた上で、プロボクシングに転向。オーソから左のパンチの上手さを見せて2勝(1分)している。会見では「UFCにトップ5の相手を希望した」という。金の王の冠を頭に入場。

 復帰戦の相手はUFC屈指の“ローキッカー”マルチネス。6連勝のなかにはRIIZNで元谷友貴に勝利したヴィンス・モラレス、さらにカブ・スワンソン、サイード・ヌルマゴメドフといった実力者が含まれる。2023年10月の前戦でエイドリアン・ヤネスの足を破壊した左インローは、ボクシングを戦っていたアルドにとって脅威となるか。

 1R、サウスポー構えのマルチネス、オーソのアルド。ガード固め左ジャブから。マルチネスは右ロー。喧嘩四つで前手のジャブを細かく見せるマルチネスは、アルドの前足に左右のロー。

 じりじり圧力をかけるアルドはワンツー。かわすマルチネスはシングルレッグも深追いせず。アルドは右ハイ。マルチネスは左ハイもスリップ。すぐに立つ。

 右インローを当てるアルド! 4連打で前に出るもさばくマルチネスは左ミドル。ガードするアルド。右から左フック。しかしマルチネスは左ミドルをヒット! さらに左ミドル。アルドはワンツーの右をガード上に突く。

 回転速くワンツーから右ボディはアルド! マルチネスの左をかわし、右インロー。前足を上げて前蹴りでホーン。左ミドルのマルチネス、パンチとインローのアルド。拮抗したラウンド。

 2R、先に右インローはアルド。マルチネスは左右から左ハイ。ブロックするアルドは右の蹴り、ワンツーの右を刺して、左ボディも!

 マルチネスからシングルレッグも差し上げるアルドはケージ背に防御。右で差して押し込むマルチネスを左で小手に巻き、マルチネスの左手を組ませない。

 ブレーク。ワンツーの右はアルド。ブロックするマルチネスにボディ打ち。マルチネスもワンツーを返すが、アルドは右アッパー、右インロー! スイッチからサウスポー構えに戻したマルチネス。右ジャブに、アルドは右ストレート。マルチネスの左右をさばき、スウェイで左をかわす!

 距離を外してから踏み込み右ボディを突くアルド。マルチネスのバックフィストもかわしてステップ。ケージを背負ったアルドはサークリング。マルチネスの左をかわして右ボディ、右ヒザ、ワンツースリーと繋ぐ。アルドのラウンドに。

 3R、ハグした両者。ワンツーのマルチネスは左前蹴り。しかし、アルドは素早いワンツー。マルチネスは左ミドルを返して右に繋ぐ。そこにダブルレッグを見せるアルド。

 深追いせず。マルチネスは左ボディ! アルドは左回りで距離を取り直す。マルチネスは左ヒジ。左ミドル。しかし、アルドは右テンカオ! 左ボディ。圧力をかけるマルチネスはワンツーをガード上に。しかしアルドは右を打ち返し、右ヒザ! マルチネスの左バックフィストをかわす。

 左ミドルを突いたマルチネス。しかしワンツーから左フックをひっかけたアルドはヒザを突き、さらにダブルレッグテイクダウン!

 残り1分半。フルガードで下からヒジを打つマルティネスに、アルドは細かいパウンドから左足でパスしハーフに。マルチネスは足を戻すが、上のアルドは頭をつけて左右のパウンドで押し込みホーン。座り込んだマルチネスの頭を抱えて語りかけた。

 判定は3-0(30-27×3)で、37歳のアルドが復活勝利。マルチネスはUFC6連勝でストップ。

 バンタム級12位に完勝したアルドは王冠を頭につけて、「期待に応えられてすごく嬉しい。チームの勝利だ。愛する町で復帰できるなんて想像できなかった。ボクシングの練習をしてきたから、もっと見せたかったけど、マルチネスはサウスポーで蹴りも強かったから気を付けて、いいタイミングでKOしようと思っていた。この機会をくれたマルチネスにも感謝したい」とコメントすると、「これが自分の終わりじゃない。次のステップをダナとショーンと話すが、まだ戦える。もう少し先まで手を伸ばしたい。自分が戦う理由がここにある。年齢的にもフィジカル的にも勝つことができるし、チャンピオンにだってなれるかもしれない」と継続参戦を語った。

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