▼第7試合 K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ(3) 3分3R延長1R
×林 健太(FLYSKY GYM/Tmile Gym/K-1選抜)
判定0-3 ※26-30×2、27-30
〇稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン/Krush選抜)
林はK-1参戦経験のある父を持ち、2013年8月からK-1 JAPAN GROUPに出場。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月には卜部功也に大番狂わせの勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。2020年12月の初防衛戦で王座を失うとスーパー・ライト級に転向し、佐々木大蔵と鈴木勇人には敗れるもヴィトー・トファネリ、不可思、小嶋瑠久、不可思に勝利。2023年3月、大和哲也にK-1スーパー・ライト級タイトルマッチで挑戦したが判定で敗れた。逆転KOが多い激闘派だ。戦績は22勝(14KO)10敗2分。
稲垣は極真空手出身で少年時代に数々の大会で優勝・入賞を果たす。中学・高校はバレーボールで全国大会に出場するなど活躍。高校卒業後に格闘技に戻ると「格闘代理戦争」出演を経て2019年9月にプロデビュー。2戦目で瓦田脩二にKO負けを喫したが、その後は9連勝。2023年1月・4月の王座決定トーナメントを制し、第9代Krushスーパー・ライト級王座に就いた。11月には小嶋瑠久に判定勝ちで初防衛に成功している。戦績は11勝(6KO)1敗。
1R、前に出る林はジャブと右インロー、サウスポーの稲垣もジャブを当てていき、林が右を出すと左ストレートを繰り出す。正面に立つ林は稲垣のノーモーションの左ストレートをもらう。バッティングの直後にローブローと林はアクシデントに見舞われるがすぐに再開。林の左フックに稲垣がドンピシャのタイミングで左ストレートを合わせ、ダウンを奪う。
襲い掛かる稲垣がジャブ、左ボディストレート、ヒザ、左ボディ、そしてジャブ。稲垣のジャブで林の左目が腫れあがる。そこへ稲垣が左ストレート、左フック、左右の連打。ほぼ一方的な展開となって打たれる林だが、笑みを浮かべる。
2R、右ローの蹴り合い。正面に立つ林は稲垣のジャブをまともに喰らう。さらに左ストレート、左ボディを打つ稲垣。林は中に入り込んで左フック、ヒザ。ジャブで仰け反るが下がらず左フックを打つ。そこへ稲垣のワンツーが決まる。稲垣の左ストレート、左インロー、左ヒザにも下がらない林。稲垣の左ストレートにすぐ右ストレートを返す。稲垣の左アッパーで大きく顎が跳ね上がる林。
3R、いきなり左ストレートを当てる稲垣。林は前へ出て右ストレートを顔面とボディへ当てる。稲垣のノーモーションの左ストレートを2発連続でもらう林。ジャブでの仰け反る。稲垣の左インローがローブローになり中断。林は入り込んでの右フックで勝負をかけるが、離れると稲垣の左ストレートがヒット。林は接近して左フック、右ストレート、ヒザで勝負を懸けるが稲垣の左をもらう。接近戦ではパンチを当てる林だが、距離が出来ると矢のような稲垣の左ストレートが顔面へヒットする。稲垣がプッシュしてのヒザから左右の連打、林も左右連打で応戦する中、試合終了。
林を破る番狂わせを起こした稲垣は「このスーパー・ライト級空位になって、僕が世界を獲らないと始まらないと言っていて。世界へ向けてトーナメントが組まれるかわかりませんが、しっかり準備して僕がスーパー・ライト級のベルトを巻きます」と、次はK-1のタイトルを獲ると宣言した。
試合後、稲垣は「試合が決まった時から世界へ向けての予選という感じでした。誰とやっても大丈夫な準備をしていました。無意識に出たパンチが当たったので自分でもビックリしたというか。倒さないといけない試合でした。林選手は絶対に距離を詰めてくるのは分かっていたので、そこを迎え撃つつもりでした」と試合を振り返り、「Krush王者として世界を目指していきます」と語った。