▼第8試合 キャッチウェイト(-72kg契約)3分3R
〇ユセフ・ブガネム(モロッコ)
TKO 2R 1分17秒
×スタニスラフ・カザンツェフ(ウクライナ)
ブガネムは12歳でムエタイを始め、17歳でタイに移住。『THAI FIGHT」で活躍し、2015年に-72.5kgトーナメントで優勝。同年にはオムノーイスタジアムのミドル級王座も獲得すると、2016年8月にはラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王座に就いた。2018年2月にはWBCムエタイ世界ミドル級王座、4月にはIBFムエタイ世界ミドル級王座も獲得すると、5月にはルンピニースタジアム認定ミドル級王座も獲得し、史上初の外国人2大殿堂制覇王者となった。ミドル級(-72.5kg)世界最強の呼び声も高い男が、ついにGLORY参戦を果たす。
また、ブガネムは2013年7月のラウェイ無差別級世界王者になり、2024年1月にはMMAにも挑戦して2RでTKO勝ちしている。187勝(119KO)。
対するカザンツェフは25勝(7KO)8敗1分の戦績を持つ。マイクスジムで練習を積むウクライナ人。
1R、ブガネムは左右に動いてジャブ、前蹴り、右ロー。カザンツェフは右ミドルを蹴り、右ストレートで突っ込んでいく。左ミドル、左前蹴りのブガネムはカザンツェフのパンチを両腕ブロック。カザンツェフが入ってくるとテンカオを突き刺す。ブガネムが左ミドルから左ヒザ、そして右ロー。面白いようにブガネムの左ミドルと左ヒザが入る。カザンツェフは左右ボディで応戦。オープンスコアは10-9×5でブガネム。
2R、ブガネムは右カーフを蹴り、カザンツェフはボディを打つ。組んだ際にブガネムが崩してコカそうとしたところ、カザンツェフはしがみついて身体を浴びせ倒す。するとカザンツェフは左肩を抑えてうずくまる。どうやら倒れ際に左手をマットに着いて左肩が外れてしまったようだ。
カザンツェフは試合続行不可能で、ブガネムのTKO勝ち。ブガネムは「対戦相手にけがをさせたくない。この試合は消化不良だっただけに残念だ。次の試合を楽しみにしていて欲しい」と勝利者インタビューに答えた。