キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】龍聖が川上叶に判定勝ち、直後に山田彪太朗が対戦要求。壱が負傷判定で王座奪還、重森陽太がダウン応酬の末に判定勝ち、渡部太基が激闘KO、鈴木万李弥が延長戦で勝利をもぎ取り歓喜の号泣、ペッカデイが終了直前に執念のKO勝ち

2024/04/27 18:04

▼第6試合 KNOCK OUT-BLACK女子 -57.0kg 3分3R延長1R
〇鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×NA☆NA(エスジム)
※本戦の判定は29-28、29-29、30-30。


 鈴木は空手のバックボーンを持ち、2016年にキックボクシングでプロデビュー。MMAでは2勝3敗の二刀流ファイターとして活躍し、エキシビションマッチながら中井りんとも対戦経験を持つ。流血もいとわない激しいファイトを信条とし、付いたキャッチフレーズは“流血のマドンナ”。そのルックスも含めて多くのファンからの人気を集めている。K-1 GROUPには2022年3月から参戦。クロスポイント吉祥寺に移籍して2023年7月に1年1カ月ぶりの試合を行ったが、☆SAHO☆に敗れK-1グループで初黒星。10月の「第6代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」では準決勝で麻央に敗れ連敗を喫した。戦績は11勝(3KO)7敗。


 近年はKrush女子フライ級の-52kgで試合をしてきた鈴木だが、久しぶりに-57.0kgで試合に臨む。


 対戦相手は、当初ミネルヴァ認定スーパーバンタム級王者・浅井春香に決まっていたが、浅井の負傷欠場により前ミネルヴァスーパーフライ級王者で現1位のNA☆NAに変更となった。


 1R、互いに左右フックを繰り出してローを蹴る。鈴木の左ミドルにNA☆NAは左フックからの右ロー、さらに右ローを重ねる。単発な鈴木に対してNA☆NAはコンビネーション。鈴木がワンツー、左ミドル。


 2R、鈴木はワンツーから前蹴り、ミドル。NA☆NAがミドルをキャッチすると鈴木はそのまま連打を見舞う。NA☆NAの連打に鈴木も連打で対抗して右ミドル。打ち合いになると最後に当てるのは鈴木。NA☆NAはパンチから蹴りのコンビネーション、左ボディからの左フックもヒットさせる。鈴木の左ボディにNA☆NAは右フック。


 3R、左ミドルを蹴る鈴木にNA☆NAはパンチを回転させていき、前蹴りで突き放す。鈴木はワンツーから左ミドル。NA☆NAのパンチに鼻血を出すが前へ出てワンツーからの左ミドルを続ける。NA☆NAはパワーに押される場面はあるが左右フックで応戦。最後は両者足を止めての打ち合いとなり、意地の張り合いのような打ち合い。回転力に優るNA☆NAがヒットを奪うが、鈴木が強い一発を返す。


 本戦の判定はドロー。延長戦へ突入する。NA☆NAの前蹴りに左ミドルで対抗する鈴木。NA☆NAはパンチを回転させると鈴木は強い左右フック。鈴木の左ヒザにNA☆NAは左ボディで応戦。ワンツーの連打と左ミドルで前へ出て押していく鈴木。NA☆NAも負けじとパンチを回転させる。ヒザ、前蹴り、さらにパわ^あるパンチで前へ出る鈴木に打ち返すNA☆NAは徐々に後退。


 終了のゴングが鳴ると場内は割れんばかりの拍手。両者の意地の張り合いを称えた。判定は3-0で鈴木の勝利となり、鈴木は号泣して勝利を喜んだ。

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