▼セミファイナル(第10試合)KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R延長1R
×古村 光(FURUMURA-GYM/王者)
負傷判定0-3 ※48-49×2、48-50
〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/挑戦者)
※壱が新王座に就く。古村は初防衛に失敗。
古村はタイ・ラジャダムナンスタジアムのリング(新人戦)にも上がり、勝利を収めている。2019年に選手発掘のため行われた『K.O TRYOUT』でTRYOUT生に選ばれたサウスポー。国内の戦績は星野航大にTKO勝ち、森岡悠樹に判定勝ち、2022年3月に壱・センチャイジムに判定負け、12月には大野貴志から初回KO勝ちを収めている。さらに2023年3月15日はラジャダムナンのリングに上がり、3RでKO勝ち。2023年8月、壱を判定2-1で破り王座を奪取した。戦績は8勝(6KO)3敗1分。
沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となったが、2023年8月の初防衛戦で古村に敗れて王座を失った。その後は片島聡志と古木誠也に2連勝。戦績は24勝(9KO)9敗1分。
1R、サウスポー同士。パンチを狙ってくる古村に壱は右ミドルで迎え撃つ。古村はジャブと右ロー、右ストレートからの左フックと浅くだがヒットを奪う。壱は右ミドルも古村は右フックを合わせに来る。
2R、古村の左ローに壱は右ミドル。古村は頻繁に壱のミドルをキャッチしてのパンチを狙うが壱はすぐに離れる。このラウンドも探り合いのシーンが多く、両者ともに手数は少な目。
3R、壱の右ローに古村は左ミドル。互いに相手のミドルをキャッチしての攻撃を狙うがそれを許さない。壱は右フックからの左ボディを多用し、前に踏み込んで見舞おうとするがここでバッティングに。壱と古村の両者が右目上から激しい出血。ドクターチェックとなる。長い中断を経て再開。すると首相撲勝負になり、壱が押していく状況。
4R、左ミドルをキャッチした古村が右フック。それでも壱はミドルを蹴っていく。壱の右ミドルに古村はワンツー。左ミドルをキャッチしての左2発も。壱はミドルを蹴り続けた。
5R、左ミドルの壱に古村はパンチで前進、ワンツーを打つがまたもバッティングが発生。ドクターチェックの結果、古村が試合続行と判断されて5R28秒までの負傷判定に。
判定3-0で壱の勝利となり、王座を奪還という結果に。「後味悪い試合になってすいません。でも王者は俺じゃないと似合わないし、KNOCK OUTを俺が背負っていくので。55kg大きい動きがあるって聞いたので、ヒジありで55kgを集めてもらって俺が統一します」と宣言した。