ヒルを左フックでダウンさせたペレイラ。(C)Zuffa LLC/UFC
2024年4月13日(日本時間14日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナにて『UFC 300: Pereira vs. Hill』が開催された。メインカード入りした会場には、自宅火災から両親を救い出したマーク・コールマンが紹介され、ケージサイドに案内された。
今大会はファイトボーナスが通常の5万ドルから30万ドル(約4千600万円)にアップされることが会見にてダナ・ホワイト代表から発表されている。全試合が『UFC FIGHT PASS』ならびに『U-NEXT』でライブ配信された。
UFC 300: Pereira vs. Hill 速報
現地時間2024年4月13日(土)、日本時間14日(日)
米国ネバダ州ラスベガス /T-Mobileアリーナ
【メインカード】
▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R
〇アレックス・ペレイラ(ブラジル)10勝2敗(UFC7勝1敗)205lbs/92.99kg
[1R 3分14秒 KO] ※左フック
×ジャマール・ヒル(米国)12勝2敗(UFC6勝2敗)205lbs/92.99kg
※ペレイラが初防衛に成功
メインイベントはライトヘビー級タイトルマッチで、UFC2階級制覇王者のアレックス・ペレイラの初防衛戦。元ミドル級王者のペレイラは2023年11月に、怪我から復帰のイリー・プロハースカとのライトヘビー級王座決定戦で2R KO勝ちで戴冠。
挑戦者のジャマール・ヒルは今大会も出場するプロハースカが怪我で返上した王座を、グローバー・テイシェイラに判定勝ちで獲得も怪我により返上。1年3カ月ぶりの復帰戦となる。
自身のルーツであるパタソ族の弓矢をオクタゴンに向けて射るポーズから入場のペレイラ。オクタゴンで待ち構えるヒルはその放たれた矢を右手で掴み、ヒザで叩き折る仕草を見せる。ケージ中央で瞬きせずにヒルを見つめるペレイラ。
Poatan is ready to go 🏹@AlexPereiraUFC | #UFC300 pic.twitter.com/nBImrGx4pS
— UFC (@ufc) April 14, 2024
1R、サウスポー構えのヒルにオーソドックス構えのペレイラは左ローから。ヒルは左インローを返す。左ストレートを伸ばすヒルだが遠い。ペレイラの左ミドルにカウンターの前手の右を狙う。
右回りのヒル。左ボディストレートのペレに、左ハイをガード上に打つヒル。左ミドル、左インロー、左ストレートのダブルも。さばくペレイラは左ボディストレートを当てる。喧嘩四つの前手争いから、ヒルの左の蹴りが「ボコッ」とローブローになる。
#UFC300 Official Result: Alex Pereira (@AlexPereiraUFC) defeats Jamahal Hill by Knockout (punches) at 3:14 of Round 1.
All Fight Results ⬇️: https://t.co/tmhI9E4jME— UFC News (@UFCNews) April 14, 2024
「タイム」の声とともにハーブ・ディーンレフェリーが間に入ろうとするが、右手を挙げて制して続行するペレイラは、高い集中力を見せて金網に詰めると、ヒルの左ストレートに左フック! 目が飛んで後方に倒れたヒルにパウンドし、ヒルの力が抜けレフェリーが間に入った。
「ハイ、この通り」というように両手のひらを上にして見せたペレイラ。
Another successful hunt 🏹 @AlexPereiraUFC | #UFC300 pic.twitter.com/foEzoPkTqf
— UFC (@ufc) April 14, 2024
試合後にかつてヒルに敗れている師匠のグローバー・テイシェイラから黒帯を巻かれたペレイラは、「相手の左をもらったけど、自分は蹴りで距離とタイミングを計っていた。ヒルは強敵だったけど計画通りに当てることが出来た。自分は正直なところ、ケージの中ではチャンピオンだと思って戦っていない。ケージの内外でいつも挑戦という気持ちでいないといけない。ベルトのせいで傲慢になることはできない。このベルトを防衛し続けて、出来ればブラジルで防衛もしたい。次はヘビー級で戦いたい」と語った。
CHAMAAA 🗣@AlexPereiraUFC | #UFC300 pic.twitter.com/0mYLRG2xGK