▼第4試合 ONEキャッチウェイト(53.75kg)ムエタイ 3分3R
×ララ・フェルナンデス(スペイン)
[判定0-3]
〇ユー・ヨウ・プイ(中国/香港)
フェルナンデスは2021年アマチュアムエタイIFMA世界選手権で銅メダルを獲得。プロデビューは2011年11月でデビュー戦から5連敗を喫し、2018年には『Enfusion』に参戦するも2連敗。しかし、その後は連勝して2019年11月にはISKAオリエンタルルール世界スーパーフェザー級王座を獲得。2020年3月にはWBCムエタイ世界フライ級王座も獲得した。
ONEには2022年7月から参戦し、いきなりONE女子アトム級ムエタイ世界王座決定戦をジャネット・トッドと争ったが判定負け。2戦目は12月にダンコンファーに判定勝ちも、2023年7月のペッティージャー・オーミークン戦では1Rわずか26秒でTKO負け、8月にはスーパーガールにも判定負けで連敗中。戦績は41勝16敗3分。
プイは壽美に判定勝ちしたことがあり、2023年4月からONEに参戦。初戦でNJKFに来日経験があり、元WPMF世界アトム級&S1レディース世界スーパーフライ級王者のザ・スターをKOで破ると、一気に『Friday Fights』で5連勝(3KO)。前戦は2023年11月にゼフラ・ドアンに2RでTKO勝ちしている。今回が本戦初出場。戦績は27勝2敗。前日計量で体重超過し、当初のアトム級からキャッチウェイトに変更されている。
1R開始と同時に前蹴りからワンツーと一気に前へ出るプイ。フェルナンデスは右ストレート、右ミドルで迎え撃つが、プイは左右の連打。フェルナンデスは首相撲に捕まえると右ヒジを見舞う。プイの連打の途中にも右ヒジを打ち込む。プイは手数を出すが、フェルナンデスはしっかり頭を振り、アームブロックで防御しながら自分は右ヒジ、右フックを当てていく。勢いには押された感のあるフェルナンデスだが、被弾は少なく攻撃をしっかり当てていった。
2Rも突進するプイがフェルナンデスを追い回す。その左右の連打に右フックや右ミドルを合わせるフェルナンデス。プイは左目尻から出血が見られる。攻撃を続けるプイに転倒を繰り返すフェルナンデス。プイの右フックをもらうなど被弾も増えてきたフェルナンデスは表情が1Rとは明らかに違う。プイは額に大きなたんこぶが出来る。
3Rもパンチを繰り出して突進するプイにフェルナンデスは下がる一方。左右フック、ヒジを被弾する。首相撲の展開になってもプイがヒザを突き刺す。コーナーに積めての連打を見舞うプイにフェルナンデスは右ヒジを繰り出すが、首相撲でコカされる。さらなる連打でコーナーに詰め、首相撲からヒザ・ヒジの連打。フェルナンデスは転倒すると立つのも遅れだした。バックキック、ハイキックで展開を変えようとするフェルナンデスだが、プイの突進は止まらない。左ボディの連打、左右ヒジと最後まで攻撃の手を休めず突進を続けた。
判定は3-0でプイが勝利。「1Rは距離が合わなかったけれど、2Rの前にセコンドからもっと前に出ろと言われて勝利することが出来ました」と勝利者インタビューに答えた。