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【ONE】ペッディージャーがアトム級キック王座を統一して真女王に、敗れたトッドは涙の引退。ムエタイ王座戦はロドリゲスが盤石の防衛、ブンタンがミキエレットに判定勝ち、澤田千優がランカーのラズワンに日本人初勝利、山田海南江がバストスに判定負けもキャッチ許さず

2024/03/09 10:03

▼第5試合 ONEストロー級 ムエタイ 3分3R
〇エカテリーナ・ヴァンダリーバ(ベラルーシ)
[判定3-0]
×マルティナ・キエルチェンスカ(ポーランド)



 ヴァンダリーバは、2010年と2011年のWKN女子54kg級世界王者。WMF、IFMAでも王座を獲得しており、2011年11月には、WKNワールドGPでムエタイ時代のヨアナ・イェンジェチックに判定勝利している。身長は170cmだが、リーチは180cmと長い手足を誇り、オーソドックス構えから繰り出されるワンツーの右ストレートが伸び、左ミドル・ヒザ蹴りと繋ぐコンビネーションは対戦相手を苦しませている。また、ファッションモデルとしても活躍しており、“世界で最も美しい女子キックボクサー”の異名を持ち、ニックネームは「バービー」。2019年10月にONE初参戦を果たすも、ジャネット・トッド、ジャッキー・ブンタン、アンナ・ジャルーンサック、イマン・バーロウに4連敗。


 キエルチェンスカはジュニア時代からキックボクシング&ムエタイで優秀な成績を収め、アマチュア戦績はなんと102勝7敗。2022年にIFMAムエタイ世界選手権で金メダル、2023年ヨーロッパ選手権で金メダル、ワールドコンバットゲームズ・ムエタイ部門で金メダルを獲得。2023年にはプロ4戦目にして無敗のままWMC世界-54kg王者となった。2024年7月のONE初参戦ではワンダーガールを2RでTKOに降している。

 1R、軽快なステップを踏み右へ回り込むヴァンダリーバに、キエルチェンスカが前へ出て圧をかけていくとヴァンダリーバは右フックで迎え撃つ。そして首相撲。キエルチェンスカが連打を繰り出すとヴァンダリーバも連打で応える。右ミドルをキャッチされたキエルチェンスカはすかさずヒジを連打。首相撲で抑え込もうとするヴァンダリーバへ、キエルチェンスカは右ヒジの連打から右フックと攻撃の手を休めない。ヴァンダリーバは首相撲もキエルチェンスカがヒジやフックを繰り出すためヴァンダリーバは背を向けてしまう。



 2R、踏み込んで来るキエルチェンスカを右フックか右ヒジで迎え撃つヴァンダリーバだがヒットはない。待ちの姿勢のヴァンダリーバはワンツーで踏み込むキエルチェンスカに首相撲を繰り返す。しかし、ワンツーの右フックがヒットしてダウンを奪うヴァンダリーバ。さらに攻め込もうとしたヴァンダリーバはキエルチェンスカの顔面前蹴りを喰らい、これで警戒したか詰めることが出来なかった。



 3Rもキエルチェンスカが来るところを右フックで迎え撃つヴァンダリーバ。キエルチェンスカは右ローを連発してからの右フック、右ミドルからの連打と攻撃の姿勢を継続する。キエルチェンスカが入り込むところへ右フック、近距離でバックスピンエルボーを繰り出すヴァンダリーバだが目立ったヒットはない。前へ出てくるキエルチェンスカに一発放っては首相撲に持ち込むヴァンダリーバ。



 流し気味にして消極的に3Rを終えたヴァンダリーバが判定3-0で嬉しいONE初勝利を収めた。



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