▼GLADIATORフライ級トーナメント準々決勝 5分3R
〇イ・スンチョル(DK GYM/韓国)
[2R 4分58秒 TKO] ※パウンド
×ツェルマー・オトコンバヤル(Shiren Beelii Fighting Center Mazaalai Fighting Center/モンゴル)
先の『CHALLENGER SERIES』で和田教良を2R KOで破ったチェ・ドンフン(チームMADポハン/韓国)が待つフライ級王座決定トーナメント。
チェ・ドンフンに続き、韓国からフライ級トーナメント出場が決まったイ・スンチョルは、ドンフンと同様に2023年12月大会で初来日を果たし、澤田政輝に右ストレート一発で初回KO勝ちを収め、衝撃を残している。今回はタフなオトコンバヤルを相手に真価が問われるフライ級戦に臨む。
対するオトコンバヤルは、前GLADIATORバンタム級王者テムーレン・アルギルマーの従弟で、その彼をMMAの道に誘った存在。MMA戦績は7勝5敗ながら、モンゴルのアマチュア立ち技シーンで数々の実績を残す豪腕ファイターだ。
2023年11月に福岡で開かれた『BLOOM FC』旗揚げ戦で上田将年に判定負けを喫したものの、深く入った三角絞めと腕ひしぎ腕固めに耐えきった根性&フィジカルを見せている。
◆イ・スンチョル「3Rフルにスピードとスタミナで押し切る」
「GLADIATORのトーナメントに参加させて頂き、光栄です。今回のトーナメントの全試合、全てフィニッシュ出来るようにしっかり準備して、必ず優勝するようにします。モンゴルの選手達は、力が強いと思います。対してスピードとスタミナで押し切るつもりで、3ラウンドをフルに活用して相手をイジメます。応援よろしくお願いします」
◆オトコンバヤル「100パーセント勝つ自信があります」
「今回、素晴らしいオファーを受けたことをとても嬉しく思っているとともに、GLADIATORの関係者の皆様に感謝を申し上げます。試合に関しては100パーセント勝つ自信があります。
対戦相手のイ・スンチョル選手にとって、過去のどの試合よりも激しい試合になるので、しっかり練習してきて欲しいです。3月3日は大会ベストバウトを狙っています。試合が待ち遠しく仕方がありません」
1R、ともにオーソドックス構え。大きな右を振るオトコンバヤルに、イ・スンチョルもスピーディーな左右で迎え撃つが、オトコンバヤルの圧力に金網に詰まり尻もち。その座り込んだところにオトコンバヤルは反則の右ヒザ。中断。オトコンバヤルにイエローカードで再開。
左前手を振るオトコンバヤルに、出入りを多くするイ・スンチョルは、オトコンバヤルの首相撲に右フックでダウン奪取! パウンドからバックテイク。4の字フックも外して腰をずらして立ち上がるオトコンバヤル。
右を見せてダブルレッグから脇潜るイ・スンチョル。しかし、正対して離れるオトコンバヤル。すぐにイ・スンチョルは再びダブルレッグテイクダウン。立ち際にバック奪い、4の字ロック。左手を両手で掴むオトコンバヤルに右手で背後からパンチのイ・スンチョル。
2R、右オーバーハンドを振るオトコンバヤルに、ダブルレッグに入るイ・スンチョル。両足を後方にスプロールするオトコンバヤルはがぶり。首を抜き立ち上がるイ・スンチョル。右を突くオトコンバヤルに、イ・スンチョルはダブルレッグも切るオトコンバヤル。スタンドに戻し左!
崩れたイ・スンチョルのシングルレッグをがぶるオトコンバヤル。離れるとオトコンバヤルが右! しかしもらいながらシングルレッグからバックテイクするイ・スンチョル。
オトコンバヤルはチョーク防御で右手を掴んで離さず。イ・スンチョルは左手で細かいパンチ。背中を見せたオトコンバヤルに左右のヒジ! パウンド。2R、残り2秒でオトコンバヤルはTKO負け。
反則ヒザを受けながらもTKO勝ちしたイ・スンチョルは、試合後「本来は打撃戦を用意していたのにグランドばかりの試合で申し訳ないです。次はもっと華のある試合をします」と謙虚に語った。