(C)BLOOM FC
2023年11月19日(日)福岡市市中央区天神の西鉄ホールにて『BLOOM FIGHTING CHAMPIONSHIP』が開催された。
フライ級では、上田将年(G-face TEAM 緒方道場)が、現GLADIATORバンタム級王者テムーレン・アルギルマーと同門のモンゴルファイターのツェルマー・オトゴンバヤルと対戦。判定3-0で上田が地元で勝利。「また東京でやり残していることがある」と復活の狼煙をあげた。
▼第二部 第5試合 BLOOM FCフライ級 5分3R
〇上田将年(G-face/TEAM緒方道場)
[判定3-0] ※30-27×3
×ツェルマー・オトゴンバヤル(Mazaalai Fighting Center)
上田は2022年4月のPANCRASEで有川直毅にスプリット判定勝ち後、鶴屋怜、伊藤盛一郎の強豪相手に2連敗中。
対するオトゴンバヤルは、MMA7勝4敗。Mazaalai Fighting Center所属でLFA出場のエンジャルガル・バンザラグには敗れているものの、MGL-1、Mongol FC等で活躍中。
1R、ともにオーソドックス構え。いきなりの上田の左ハイがオトゴンバヤルの顔面をとらえるも、その蹴り足を掴んだオトゴンバヤルが押し込みテイクダウン。
下の上田は三角絞めに。左腕をとられているオトゴンバヤルは右ヒジを顔に押し付けていくと、上田は腕十字に切り替えるが、ケージに頭が押しつけられ頭を刈れず。三角十字でヒジを伸ばしに行くが、押し込むオトゴンバヤルに、上田は下からの鉄槌に切り替える。
2R、オトゴンバヤルの左右をさばいた上田が金網を背にさせてダブルレッグテイクダウン。立ち上がろうとするオトゴンバヤルにボディロックからスタンドバック。正対して体を入れ替えたオトゴンバヤルが、右で差して頭を上田のアゴ下につけて押し込むと、シングルレッグへ。
その左腕をキムラクラッチにとらえた上田は後方に回してサイド、腕十字へ! クラッチを切らせないオトゴンバヤルに上田はいったん三角絞めに移行し、さらに腕十字へ! うつ伏せになって極めに行くが、オトゴンバヤルが腕を抜いてホーン。
3R、オトゴンバヤルの圧力を受けながら、今度は右ハイを当てる上田。組むオトゴンバヤルを突き放す。ワンツーのオトゴンバヤルを掻い潜って2度ダブルレッグも切られる。しかし、3度目の正直のダブルレッグでケージ中央でテイクダウン。
金網に向かうオトゴンバヤルのバックにつくとケージ際で両足をかけさせないよう凌ぐオトゴンバヤルだが、ついにフルバックから4の字ロック。右腕をオトゴンバヤルの首に巻いて絞める上田だが、オトゴンバヤルも後ろ手を持って外して極めさせず。上田はバックのまま背後からパウンドし、ホーン。
判定は3-0(30-27×3)のフルマークで上田が勝利。家族をケージに上げて、「応援ありがとうございました。モンゴルから来てくれたツェルマー選手もほんとうありがとうございました。自分(PANCRASEで)鶴屋(怜)選手と伊藤(盛一郎)に2連敗中でちょっと戦うのが怖くなった時期もあったんですけど……やっぱりこの勝ちの感覚が忘れられなくて戻ってきてしまいました。
こうして家族の前で戦えたことは幸せなんですけど、また東京でやり残していることがあるので、また、いま36歳なんですけど、もうちょっと格闘技をやろうと思いますので、また福岡で試合をする時はよろしくお願いします。勝てて良かったです」と勝利の挨拶。最後は娘に「強いやろ?」と聞いて「強い!」と100点満点の回答を得た。