ブルックスがバックを奪い頭から落とすスパイキングで「失格」に
▼ONE世界ストロー級選手権試合 5分5R
×ジャレッド・ブルックス(米国)王者
[1R 0分56秒 DQ]
〇ジョシュア・パシオ(フィリピン)挑戦者
2022年12月の『ONE 164』以来の再戦。
ブルックスは、PANCRASEで活躍後、一階級上のUFCフライ級で2勝2敗。2019年12月の『BELLATOR JAPAN』で、越智晴雄に判定勝利。2021年11月にONEに初参戦すると、リト・アディワン、箕輪ひろば、ボカン・マスンヤネを撃破しランキング1位に浮上。当時の王者ジョシュア・パシオに判定勝ちし、新王者となった。
パシオは、ウーシューやムエタイをベースに2018年9月に内藤のび太を破りONE世界ストロー級王座を戴冠。2019年1月に猿田洋祐に判定負けで王座陥落したが、同年4月のダイレクトリマッチでKO勝利し王座奪還。2021年9月に猿田と3度目の対戦でKO勝利。3度の防衛に成功している。その後、『ONE 164』でジャレッド・ブルックスに判定0-3で敗れ、王座陥落した。
ONEストロー級MMA世界王者のジャレッド・ブルックスは、会見で 「前回、ジョシュア・パシオにはかなり(決定的に)勝ったと思っている。ジョシュア・パシオの名前が完全に消え、僕が史上最高のストロー級選手になるまで、何度でも何度でもやり直したい。僕はストロー級の“GOAT”なんだ。みんな、僕のハングリー精神とONE Championshipでの目標を過小評価している。今、僕はジョシュア・パシオに誰が一番かを見せるためにここにいる。彼をノックアウトして終わらせたい。今度こそ仕留める」と、前回とは異なりフィニュシュを予告した。
また、公式インタビューでは、「今、僕はゾーンに入っている。僕を止めるものは何もない。準備が整ったところです。“もし”も、“しかし”も無く、顔を殴る準備はできている。僕は注目を集めるためにここにいる。初めて5万ドルのボーナスをもらうために来たんだ。誰も僕を倒すことはできない。この男が何を持って来るのか、僕はすでに知っている。彼は角度を工夫してさらに攻撃的な態度をとろうとするだろう。でも僕にはその準備ができている」と、王座防衛の準備は出来ているとした。
その後のビッグプランまでブルックスは、描いている。
「僕はデメトリアス・ジョンソンとの試合が欲しい。僕たちはサイズ、身長、スピードにおいて非常に近い。そして僕たちはレスリングにとても熱心でキックでも人々を驚かせる。だから、非常に興味深い戦いになると思う。僕は何年も彼を研究してきたけど、彼には僕のような嵐を引き起こす準備ができていないと思う」と、“DJ”が持つフライ級王座も狙うと予告した。
対する元ONEストロー級MMA世界王者のジョシュア・パシオは、11連勝後のブルックス戦の敗戦後、2023年10月にマンスール・マラチエフに判定勝ち。今回の王座挑戦の権利を得た。
「正直なところ、僕は今マニラにいるような気分だ。フィリピン人がたくさんいる。どの国で試合をしても、フィリピン人が多いんだ。ONE Championshipの選手の一人であることは、世界で最も偉大で大きな格闘技団体に所属していることで、それを誇りに思う。ここで試合をすることで、次の世代にインスピレーションを与えるために、神がこのプラットフォームに私を置いてくれたのだと思う。夢があるなら、それを追いかけなさい──フィリピンの皆さん、私が今週の金曜日に黄金のベルトを持ち帰ることを期待していてください」と、王座奪還への意欲を語った。
No spikes or throws on the head, neck, or spine 🚫
— ONE Championship (@ONEChampionship) March 1, 2024
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1R、試合前に予告した通り、ジョシュアの大コールのなか、先に中央を取るパシオ。パシオのローの打ち終わりにブルックスは素早く組んでスタンドバック、ワンフック。背後を取られながらもアームロックを狙うパシオを持ち上げて頭から落としてパウンド。パシオは動けず。ケージに登ってガッツポーズのブルックスだが、ハーブ・ディーンが降りてきたブルックスに反則だと説明。
ブルックスの頭から落としたスラムが反則の「スパイキング」にあたり、ブルックスは「DQ(DisQualified)」で失格に。抗議していたブルックスだが、両肩を落として顔を歪ませた。倒れていたパシオは意識を戻し、病院へ直行したことがアナウンスされている。