ブラーがまさかのイエローカード3枚で失格
▼ONEヘビー級 5分3R
×アルジャン・ブラー(インド)※元同級王者
[3R 4分15秒 失格] ※消極的な戦いでブラーにイエローカード3枚
〇アミル・アリアックバリ(イラン)
元UFCのブラーはONEヘビー級前王者。インド系カナダ人でレスリングカナダ代表としてロンドン五輪出場。ONE2戦目で王者マルロン・ヴェラをKOして王座獲得も、欠場中に暫定王者となったアナトリー・マリキンと2023年6月の王座統一戦で3R KO負け。37歳。
アルジャン・ブラー「名誉とともに戦う」
「これはハヌマーンのガダだ。インド文化のチャンピオン・レスラーに贈られるものだ。伝説のレスラー、ダラ・シンから勝利の後に贈られたものだ。その血統を代表し、これを携えて戦いに臨むことは、私にとって大きな名誉だ」
元RIZINのアリアックバリは、グレコでイラン代表として世界選手権金メダル獲得。ドーピングの出場停止を経てMMAに転向し、RIZINでは5勝1敗。唯一の黒星はミルコ・クロコップ戦でのKO負け。ONEではカン・ジヨンとアナトリー・マリキンに敗れるも、そこから3連勝。元王者のブランドン・ヴェラも2022年12月に1R TKO。2023年7月の前戦では、ダスティン・ジョインソンを同じく1R TKOに下している。36歳。 元RIZINのアリアックバリは、グレコでイラン代表として世界選手権金メダル獲得。ドーピングの出場停止を経てMMAに転向し、RIZINでは5勝1敗。唯一の黒星はミルコ・クロコップ戦でのKO負け。ONEではカン・ジヨンとアナトリー・マリキンに敗れるも、そこから3連勝。元王者のブランドン・ヴェラも2022年12月に1R TKO。2023年7月の前戦では、ダスティン・ジョインソンを同じく1R TKOに下している。36歳。
アミール・アリアクバリ「誰とでも戦える」
「私は贖罪の道を歩んでいる。目の前の相手なら誰とでも戦える。カン・ジウォンとは来週でも戦えるし、その直後にアナトリーと戦うこともできる。
今回は、私にとってこれまでのONEで最大の試合だ。我々は2人ともレスラーで、ブラーの身体能力は彼の最大の強さの源だ。それが私が彼を殴るのを難しくするかもしれない。しかし、もし彼のレスリングが使えなければ、彼のスキルセットには限界があり、多くのことはできないだろう。勝者はONEヘビー級王座挑戦に値すると信じている」
1R、ともにオーソドックス構え。大きな右を見せるブラー。アリアックバリの右ストレートをかわす。左ジャブ、右ボディを突くアリアックバリ。左前手のフックも。さらにワンツーで前に出るが、バックステップでかわすブラー。アリアックバリは左ハイをガード上に当てる。両者に膠着の注意。右アッパーから左に繋ぐアリアックバリ。ここもかわすブラーにさらに右を突く。
2R、「次の膠着はイエローカードだぞ」とハーブ・ディーンレフェリーに警告される両者。右フックで前に出るアリアックバリに、やはりバックステップでかわすだけのブラーにイエローカード(20%減点)が出される。
前に出るアリアックバリは右アッパー。左。サークリングするブラーに右アッパーから左フックも、指が入ったか右目を気にする。アリアックバリの左フックも空を斬るなか、右ストレート、左フックで前に出るアリアックバリ。右ボディも。
左ジャブの刺し合いはアリアックバリ。ワンツーの左・右を当ててスリーフォーで前に。ここも下がってサークリングするブラーに、ハーブ・ディーンは2枚目のイエローカード。それでもブラーは手が出ない。
3R、アリアックバリの左から右アッパーがローブローとなり、パンチによるローブローで中断も再開。左で飛び込むアリアックバリに右を狙うブラー。アリアックバリの左右は遠く、ブラーはバックステップでかわす。左から右で組むアリアックバリだが、ブラーも脇をしめて突き放す。アリアックバリの前進をさばくのみのブラーについに3枚目のイエローカード=レッドカードが出され、終了のゴング。消極的な戦いを続けたブラーは「失格」となった。