▼第5試合 フライ級 5分3R
〇ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)※2022 IMMAF世界大会フライ級優勝 57.15kg
[判定3-0] ※30-27×3
×松井斗輝(パラエストラ柏)8位 56.95kg
ムハンマド・サロハイディノフはタジキスタン出身の22歳で元IMMAF世界王者。アマチュア戦績は16戦14勝2敗。黒星の2つはいずれもスプリット判定負けで、ひとつは、2年前のIMMAFでザファーショ・ショミールサイドフに敗れるも2022年にリベンジ。もうひとつは2022年1月にバーレーンのモハメド・アルサミーアにスプリット判定負けで、その後、勝者はBRAVE CFで勝利している。2023年9月にPANCRASEでプロデビューし、秋葉太樹を2R、強いテイクダウンとパウンドでTKOに下している。
松井は、小4年から日進会館でグローブ空手を始め、中学で木下ボクシングジムでボクシングの練習開始。岡山の関西高校で国体の56kg級で3位となる。関西学院大学に進学も、RIZINで朝倉兄弟を見てMMAファイターになることを決意。上京し、パラエストラ柏に入門。組み技、さらに蹴りも強化し、2021年にGRACHANでプロデビューし、4連勝。2023年のPANCRASEで佐々木亮太に3R TKO勝ち。7月に大塚智貴に判定勝ちとPANCRASEでも連勝中だ。
前日計量では、サロハイディノフ「皆さん今日はありがとうございます。ベストを尽くしてた戦います」と語り、松井は「前戦から倍強くなってるんで、楽しみにしていてください」もコメント。フェイスオフを望んだサロハイディノフが松井をいきなりリフトして周囲を驚かせた。
1R、ともにオーソドックス構え。松井は左右の右を見せて左の蹴りに繋ぐ。サロハイディノフも右ミドル。右を振って金網詰めてダブルレッグテイクダウン! しかし松井も金網背にすぐに立つ。
なおも離れてダブルレッグのサロハイディノフ。松井の立ち際にダブルレッグで再び倒すが、松井は立ち上がり。その際にバックフィストを狙う。
前に圧をかける松井は、サロハイディノフのダブルレッグを一度切るが、続けて足払いテイクダウン! そのたびに金網使い立つ松井。左ミドルハイをガード上に突く。サロハイディノフの左右をかわす松井。左ジャブを刺して雨に。
遠間からのサロハイディノフのシングルレッグからのスタンドバックテイクを立ち上がり正対。しかしサロハイディノフがシングルレッグで回して背中を着かせてパウンドしたところでホーン。サロハイディノフのラウンド。
2R、右ロー、左ジャブの松井。サロハイディノフの左をかわすが、金網背にするとサロハイディノフのダブルレッグで尻を着く。立ち際にスタンドバックについて崩すサロハイディノフ。
立ち上がり左で小手に巻く松井に、再びボディロックから脇を潜りスタンドバックで崩してコントロール。クラッチを切りに行きたい松井。
シングルレッグのサロハイディノフのバックフィストをかわして、遠間からのタックルを2度切る。3度目のローシングルを片足を抜いて前に。右の相打ち! サロハイディノフの組みを切って左アッパーを打ち込む松井! しかしそこでシングルレッグで足を手繰るサロハイディノフ。
ここで片足を抜く松井が前に。右オーバーハンドのサロハイディノフに右ヒザは松井。松井がバックフィストを振ってホーン。ジャッジは2Rも3者10-9でサロハイディノフを支持。
3R、ボディを突く松井に、サロハイディノフは組んで引き手をつかんで払い腰テイクダウン! バックにつこうとするが、足をかけさせない松井が前に落としてスタンドに。
2度のサロハイディノフのテイクダウンを切る松井に、サロハイディノフのは3度目で尻を着かせる。金網背に上体を立てる松井に、押し込みボディロックで崩すサロハイディノフ。左小手で立つ松井は金網背に。
右で差して押し込みシングルレッグで引き出して後転飛行機投げ気味に回して投げるサロハイディノフ。すぐに立つ両者だが、詰めてシングルレッグはサロハイディノフ。頭を押すサロハイディノフを剥がして前に出る松井。そこにダブルレッグのサロハイディノフ。ヒザを突く松井に構わずシングルレッグ。松井は左右で前に出るが、そこにシングルレッグはサロハイディノフ。ホーン。
判定3-0(30-27×3)で組みのサロハイディノフが消耗戦を制した。