▼第9試合 PANCRASE女子初代アトム級(47.6kg以下)王座決定4人トーナメント 5分3R
×ジェニー・ファン(AACC/台湾)7勝5敗1NC 47.45kg
[判定3-0] ※30-27×3
〇SARAMI(パンクラスイズム横浜)17勝14敗 47.85kg
※決勝は3月を予定
PANCRASE初参戦となるSARAMI(パンクラスイズム横浜)は、5年ぶりのアトム級参戦。ファンと沙弥子の試合数を合わせてもそのキャリアには届かないベテラン。12年7月のJEWELSでプロデビュー後は、DEEPを主戦場にアトム王座にも挑戦。2021年11月には修斗で黒部三奈に判定勝ちで、第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者に輝いている。
現PANCRASEアトム級1位のジェニー・ファン(AACC/台湾)は、テコンドー&柔道ベース。ONE Championshipで活躍後、2022年12月の横浜大会でPANCARSE初参戦。今回のトーナメントに出場する沙弥子に2R リアネイキドチョークで一本勝ち。2023年6月の前戦でも修斗で古賀愛蘭にクラークプラッタを極めて連続一本勝ちしている。
前日計量でSARAMIは、「明日は私が今まで積み上げてきた強さを見せつける試合をしたいと思います」。ジェニーは「(日本語で)皆さんこんにちは、ジェニー・ファンです。明日はとても楽しみです。頑張ります」と意気込みを語った。
1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取るのはジェニー。左右の前進に、SARAMIは下がりながらも右を突く。左のダブルで前に出るが、そこにダブルレッグテイクダウンはSARAMI。上体は金網で立て立ち上がるジェニー。右で差すSARAMIは左も差して小外がけテイクダウン! 背中を着いたジェニーはハーフに。SARAMIは左右で枕を入れ替え、ハーフで4の字ロック。下のジェニーはエゼキエルチョークを狙う。3者10-9でSARAMIのラウンドに。
2R、右ローを打つジェニー。足を取りに行くSARAMIを一度は切ったジェニーだが、SARAMI前蹴りから足払いテイクダウン! 下のジェニーは袖車絞め狙い。ハーフのSARAMIはジェニーが背中を見せたところをまたいでキムラクラッチ狙い。
SARAMIはあえてハーフで4の字ロック。ジェニーを立たせずに寝かせてかつぎパスへ。バックにつくSARAMIにスイッチから正対を狙うジェニーだが、スタンドバックにつくSARAMIが背後から細かいヒザ、そこで向き合うジェニーが左右を振ってホーン。3者10-9でSARAMI支持。
3R、左フックをかすめるジェニー。スーパーマンパンチの打ち終わりにボディロックで組んで難なくテイクダウンはSARAMI。左足をロックし、右で送り手を掴んで左でパウンドのSARAMI。立つジェニーのスタンドバックにつき、引き込みも、そこで跳ね上げ体を離して立つジェニー。
ワンツーを突くジェニーに左前蹴りを狙うSARAMI、しかし左を振るジェニーに後退しながらも組んだSARAMI。押し込まれながら切るジェニーはSARAMIの前蹴りに右を合わせて、鼻血を流しながら前に。右を当てて前に出ると、SARAMIも左を返す。
判定3-0(30-27×3)でSARAMIが勝利。3月の決勝進出を決めた。