▼第7試合 Krushウェルター級 3分3R延長1R
×町田 光(飯伏プロレス研究所/元WPMF世界スーパーフェザー級王者)
判定0-3 ※28-30×2、29-30
○デンサヤーム・ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックスジム/M-1 JAPANスーパー・ウェルター級王者)
異色のカードが組まれた。町田は38勝(11KO)18敗3分と60戦近いキャリアを持ち、WPMF世界スーパーフェザー級王座、所属するINNOVATIONのスーパーフェザー級王座など計5つのタイトルを獲得してきた日本トップクラスの実力者。近年はKNOCK OUTを主戦場として活躍し、2017年12月には大月晴明を右ハイキックでKO。2019年7月にはRIZINにも出場した。
また、シュートボクシングに参戦した際には見事なバックドロップを決めたことも。元々はプロレスラー志望ということもあり、数々のオリジナル必殺技を開発。居合抜きの動作を取り入れた“居合パンチ”は町田の代名詞となっている。2021年12月30日に自身のSNSにて引退を発表していたが、今年10月に「3年ぶりに格闘技の試合に出ようと思う。どこの団体にするか…」と復帰宣言。しばらく試合から離れていた町田は武術を学んでおり、「試合で体現したい」というのが復帰の理由のようだ。
対するデンサヤームは20歳ながら79勝(8KO)27敗3分の戦績を持つムエタイの猛者。175cmの長身サウスポーで、ロングリーチを活かして蹴り技を得意とする。2019年『True 4U』のバンタム級トーナメントで優勝。2020年3月の『K'FESTA.3』でK-1初参戦を果たし、判定負けも武居由樹を長い手足から繰り出すパンチと蹴りで苦しめた。2022年から日本に移住し、武居戦から3階級上げての参戦となった2022年8月の大沢文也戦では組み付きを多用したため減点となり、判定負け。2023年7月には鈴木勇人に初回KO負けを喫したが、11月にKNOCK OUTのオープンフィンガーグローブ戦に臨み不可思に判定3-0で勝利した。
1R、序盤はサウスポーのデンサヤームの左ミドルに必ず蹴り返していた町田だが、デンサヤームの左ミドルをもらいっぱなしになる場面が目立ち始める。時折、鋭い左フックを繰り出す町田だがこのラウンドは様子見か。
2R、序盤と終盤に居合パンチを使った町田だが不発。デンサヤームは左ミドルをバンバンと蹴って当てていく。町田も左フックを打つがデンサヤームのワンツー、左ミドルに対して手数が少ない。
3R、デンサヤームのパンチとヒザをもらいながらも前へ出ていく町田。しかし、左フックを始めとする町田の技は空を切り、デンサヤームの蹴りやパンチはヒットするという展開のまま試合終了。判定3-0でデンサヤームがK-1グループでの初勝利をあげた。