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【RISE】門口佳佑が気迫の初防衛を果たしK-1軍司へ宣戦布告、数島大陸が松本天志を振り切り悲願の新王者に、梅井泰成は無効試合に、激闘派対決は北井智大がダウン奪うも伊藤澄哉が制す

2023/10/29 19:10
【RISE】門口佳佑が気迫の初防衛を果たしK-1軍司へ宣戦布告、数島大陸が松本天志を振り切り悲願の新王者に、梅井泰成は無効試合に、激闘派対決は北井智大がダウン奪うも伊藤澄哉が制す

撮影/安村発

RISE 172
2023年10月29日(日)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第12試合) RISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
〇門口佳佑(EX ARES/第5代RISEフェザー級王者)
判定3-0 ※49-47、50-47×2
×魁斗(/立志會館/挑戦者・同級1位)
※門口が初防衛に成功。


 門口は『ABEMA』で行われた企画『VS 那須川天心』でトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦したことで名をはせた空手出身の選手。その後、RISEで2018年7月にプロデビューすると、攻撃力の高さを活かして9戦無敗(1引き分け)を誇っていたが、2020年12月のフェザー級王座次期挑戦者決定戦で竹内将生に敗れ、挑戦権を逃した。2022年8月のRISEフェザー級タイトルマッチに臨むと梅井泰成から2度のダウンを奪い王座を奪取。12月にはSBの山田彪太朗と好勝負を演じて2度のダウンを奪っての判定勝ち、2023年3月には元Krush王者の新美貴士にも判定勝ち、7月もSBの川上叶を判定で破り他団体を相手に3連勝。戦績は14勝(2KO)2敗1分。


 魁斗は立志會館・坂口立起館長の実子で“西の天才”と評されている21歳のテクニシャン。2020年2月のSB後楽園大会で笠原友希に再延長戦で惜敗するまでは負けなしの8連勝を記録。11月のRKSスーパーフェザー級タイトルマッチで王者・兼田将暉に勝利し初戴冠。2021年7月にはRISEで門口佳佑からも勝利を収め、10月にはHOOST CUP日本フェザー級王座に就いて二冠王に。しかし、2022年4月のSB日本フェザー級王座決定戦では川上叶に敗れた。2023年2月、前RISEフェザー級王者・梅井泰成に勝利してトップランカーに踊り出ると、8月には王座挑戦者の有力候補であった安本晴翔をも判定で破った。戦績は14勝(1KO)3敗。


 王者・門口はリングサイドに陣取ったK-1 WORLD GPフェザー級王者・軍司泰斗の前を通って入場。


 1R、魁斗のジャブを額で受ける門口は右ローを返す。サウスポーになった門口は左ミドルと左ストレート、魁斗は右ローからの右ストレート。右ローに狙いを絞る門口に魁斗は細かくパンチをまとめる。コンビネーションで手数の多い魁斗はヒットを奪うが、門口も大きな一発を返す。ブロックする門口に対し、魁斗は相手の攻撃をもらってもすぐに攻撃を多数返す。オープンスコアは10-9で魁斗、10-10×2。


 2R、魁斗は右ローを蹴って細かく手数を出してそれを当てていく。門口が強い左ボディを打っても左ボディを返し、門口が右ローを蹴ると右ストレートを返す。門口は左ボディと左ミドルでボディを狙っていると見せかけて、いきなりの左ストレート。さらに左ミドルと左ロー。サウスポーになった門口が入ろうとするところへ魁斗は右を合わせる。さらに左右連打で手数を出す。OPスコアは門口の10-9×2、10-10。


 3R、右カーフを蹴る魁斗に門口はジャブと左ロー。門口は左ボディストレート、左ミドル、左ローとサウスポーからの攻撃。魁斗は細かくパンチを返す。門口の蹴り足をキャッチした魁斗が投げるようにしてしまい口頭注意。ジャブ、右ストレートを上手く当てるのは魁斗。門口は前へ出て強い左ミドルを蹴るが魁斗はしっかり右を当てに行き手数も出す。OPスコアは門口の10-9×2、10-10。


 4Rも細かくコンビネーションでパンチを当てていく魁斗に、門口はフェイントを使っての右フック。しかし飛びヒザのフェイントからフックを繰り出そうとするとバッティングとなってしまい中断に。再開後、左右フックを思い切り繰り出す門口は左ローも蹴る。魁斗も左右フックを放つが門口の方がインパクトがある。さらに前へも出ていく門口。OPスコアは10-9×2門口、10-10。


 5R、至近距離でパンチのコンビネーションを繰り出す魁斗へ、門口は気合いの声を発しながら左右フックの強打。さらに前へ出る。右フック、左ローで前へ出る門口に魁斗は右フックを返すが門口は構わず前へ出てくる。左ミドルから飛びヒザ蹴りの門口は左右ボディから左ストレート、右フックとパンチを回転させ、魁斗も打ち合ったが門口の気迫が上回ったか。


 判定は3-0で門口が勝利。ジャッジ2名が3ポイント差をつける完勝となった。門口は「ありがとうございました。今年試合が重なっている中で今日が一番プレッシャーがありました。生きた心地がしない1カ月を過ごしてきましたが勝ててよかったです」と、プレッシャーとの戦いだと話した。


 続けて「今日会場に軍司選手が来ていると思いますが、よかったら時期を合わせてフェザー級最強を証明どうですかね。僕は対抗戦で全部勝ってきたので、軍司選手もやるならやるでしっかり勝って、お互い最強を証明できる戦いを出来れば。僕は軍司選手とやりたいので」と、軍司に宣戦布告。軍司は僅かに微笑んだだけで特に反応はしなかった。

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