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【修斗】岩﨑大河がキム・ウンスに判定勝ち、平川智也が粘るライダーHIROに判定勝ち、内田タケルが一本勝ち、藤野恵実、杉本恵がリーグ戦勝利

2023/09/24 18:09

▼第7試合 バンタム級 5分3R
〇平川智也(同級世界7位/マスタージャパン東京)60.9kg
[判定3-0] ※29-28×2, 29-27

×ライダーHIRO(シューティング宇留野道場) 60.7kg

 修斗屈指の激戦区と言われるバンタム級戦線に復帰するのが世界7位・平川智也。前戦では根津優太との激闘で勝利をおさめるも負傷し、1年2カ月のブランクを作ることとなった。

 久々の出場となる平川の対戦相手となるのが、ZST、パンクラスをはじめ、国内様々なプロモーションで活躍してきたライダーHIROこと清水俊裕。55戦のキャリアを持つ大ベテランで27勝の内、19もの一本勝ちを誇る。

 パンチを主体に試合を組み立てる平川とは対極にある典型的なグラップラーのHIROは、“仮面ライダー”を崇拝し、70%を超えるサブミッション勝率を持って極めきるか、それとも平川の拳が打ち砕くのか。

 1R、オーソのライダーに対し、サウスポーの平川。平川の鋭い左カーフが飛ぶ。ライダーがタックルの動きを見せると、平川は右アッパーを返したり腰を落としたりして反応。しかし、ライダーも平川の大振りの左を見逃さず、シングルからしぶとく粘ってテイクダウンを狙う。

 スクランブルの展開から下に引き込んだライダーが一気に腕十字。ヒヤッとした平川だが、右拳を落としてこれをちぎる。いったん立ち上がってからの組みの攻防から、ライダーが素早くバックに回り込む。ライダーがツイスターとチョークを仕掛けて攻勢に出た。

 2R、平川がライダーのシングルを潰しながらパンチを振るう。ケージを背負うライダーだが、平川が前掛かりになったところを逃さず、引き込む動きを見せる。スクランブルの展開になる両者。消耗の色が濃くなってきたライダーは歯を食いしばらながらの膝十字を仕掛ける。我慢の場面もある平川だが、細かく動いて対応し、パウンドの力強さも目立つ。

 3R、ライダーの右前蹴りに力強いワンツーを返す平川。ライダーもしぶとくシングルでテイクダウンを狙い、平川の連打を寸断しながらスクランブルの攻防に持ち込み、下からすぐさま腕十字を狙う。平川も上から潰したりパウンドを落としたりして落ち着いて対処。平川のヒザ蹴りでライダーも一瞬動きが止まる場面も。終盤に再びスクランブルから今度は平川が上四方で抑え込み。平川が上の状態で試合終了となった。平川が1年2カ月ぶりの復帰戦を判定3-0の勝利で飾った。

 試合後、しっかりと抱擁で熱戦を称え合った両者。平川はやや苦い表情を浮かべ、マイクを向けられると「ありがとうございます。自分の中でまさかの試合になりそうで、厳しい時間もありましたが、1年2カ月ぶりくらいの試合で力みすぎました。一本かKOを狙える、動きのある試合を次もしたいと思うので、またよろしくお願いします」と、反省を口にした。

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