MMA
レポート

【修斗】岩﨑大河がキム・ウンスに判定勝ち、平川智也が粘るライダーHIROに判定勝ち、内田タケルが一本勝ち、藤野恵実、杉本恵がリーグ戦勝利

2023/09/24 18:09

▼セミファイナル・第8試合 ミドル級 5分3R
〇岩﨑大河(日本・大道塾/パラエストラ東京)83.7kg
[判定3-0] ※30-27×2、30-26

×キム・ウンス(韓国・WINNERS MMA)83.7kg

 修斗重量級では、北斗旗スリータイム覇者でMMA8勝1敗の岩﨑大河(大道塾/パラエストラ東京)が久々の後楽園ホールに登場する。

 岩﨑は幼い頃から大道塾で空道を学び、『北斗旗全日本空道体力別選手権大会』では2017・2018・2022年260+クラス優勝、2022年11月に開催された『2022アジア空道選抜選手権大会』の270+クラスでも優勝し、同大会のMVPに輝いている。

 MMAには、2020年6月から挑戦。PANCRASE、修斗、TTF CHALLENGE、INOKI BOM-BA-YEなどに出場して8連勝をマークも、2022年12月の前戦で元Bellator世界ミドル級王者のラファエル・ロバトJr(米国)と対戦し、1Rにキムラロックを極められ、初黒星を喫した。

 2023年4月のルンピニーでの『ONE Friday Fights 12』でエマヌエル・オニエディカと対戦予定だったが試合はキャンセルされていた。

 MMAで再起を目指す岩﨑が対するのは、7勝のうち6度のKO勝利を持つ韓国のハードパンチャー、キム・ウンス(WINNERS MMA)。韓国特殊部隊出身で常にKOを狙い続け、一歩も引かないファイトスタイルで地元でも人気のファイターだ。気持ちを全面に押し出して戦うキムに対し、岩﨑は上下の打撃と組みの進化を見せられるか。重量級ならではのド迫力ファイトが後楽園で組まれた。

 1R、力強いワンツーで前に出たキムに対し、岩﨑が両脇を差してケージに押し返す。打撃戦に戻るとなおもパワフルな右を振るうキムに対し、岩﨑が左ヒジで押し込みながらうまく足をかけてのテイクダウンに成功する。

 キムが背中を向けたところで岩﨑は素早くバックマウント。キムは腰を上げて前方に落とそうとするが、岩﨑の腕十字に捕らえられる。キムが岩﨑の足を解除して胸を合わせたところでR終了となった。

 2R、肩で息をするキムに対し、左ミドルを蹴る岩﨑。キムは右ストレートを振るってケージに押し込む。岩﨑は体を入れ替えた岩崎がケージに押し返して対応。キムの内股を捌いて足払いでテイクダウンを決める。四つん這いの体勢になったところで岩﨑はすかさず背後に回り込み、バックマウントから拳とヒジを落としていく。岩﨑が背後から三角絞めを狙ったところでR終了のホーンが鳴った。

 3R、左ミドル・ハイに右前蹴りも追加する岩﨑。キムは右カウンターを合わせにいくが大きく空を切る。ねじ込むように右を当てにいくキムに対し、岩﨑は両脇を差してケージに押し込む。さらに組みからの離れ際に岩﨑の右ヒジがキムの顔面をとらえ、会場に炸裂音が響く。岩﨑のシングルに対し、投げを合わせにいくキム。岩﨑がケージに押し込みながらのヒザ蹴りを入れたところで試合終了となった。

 組みからのテイクダウンにバックマウントからの寝技、スタンドの離れ際のヒジも光った岩﨑が、判定3-0で韓国からの刺客に完勝し、再起戦を飾った。

 試合後、マイクを握った岩﨑は「約1年ぶりくらいの試合でそこそこで動けたかなと思います」と振り返り、「本当は今日言うこと決めてたんですけど、修斗さんが岩﨑の﨑を立つ(の字)に変えてくれてたんで、もう言うことないなという感じです。ひとつだけ言うことがあるとするなら、僕が修斗も空道もパラエストラもすべて背負って戦うので、皆さん応援よろしくお願いします。ありがとうございました!」と、軽快に意気込みを語った。

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