キックボクシング
レポート

【GLORY】海人の王座奪取ならず、王者ベスタティが50-45×5の完勝。キックにもアゼルバイジャン旋風、ヘビー級トーナメント優勝はラジャブザデ。カッファがハイスピードバトルを制す

2023/08/20 03:08
【GLORY】海人の王座奪取ならず、王者ベスタティが50-45×5の完勝。キックにもアゼルバイジャン旋風、ヘビー級トーナメント優勝はラジャブザデ。カッファがハイスピードバトルを制す

(C)GLORY

GLORY 87
2023年8月19日(土)オランダ・ロッテルダム アホイアリーナ
※U-NEXTで見逃し配信あり

▼第9試合 GLORYヘビー級グランプリ予選トーナメント決勝 3分3R
〇バフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)=100.2kg
[判定5-0] ※30-27×5
×ウク・ユルジェンダル(エストニア/同級10位)=114.3kg
※ラジャブザデが優勝。ヘビー級GP出場権を獲得。


 年末に開催される優勝賞金50万ドルのGLORYヘビー級グランプリ出場者を決める4人制ワンナイト予選トーナメントが行われた。決勝は1回戦でモハメド・アミン(モロッコ)に2RでTKO勝ちしたラジャブザデと、マーティン・テルプストラ(オランダ)に1RでTKO勝ちしたユルジェンダルで争われた。


 1R、前に出るのはラジャブザデ。ワンツーで飛び込んで左フックをヒットさせる。ユルジェンダルはワンツー、右フック。ラジャブザデも負けじと左右フックを繰り出す。ラジャブザデの右カーフから左右フック&アッパー。ラジャブザデはコーナーへ詰めての左右フックからヒザを見舞う。ユルジェンダルはコーナーへ詰められながらも右フックのカウンターを狙う。ラジャブザデは構わず左右フックを回転。オープンスコアは10-9×5でラジャブザデ。


 2Rも圧をかけて前に出るのはラジャブザデ。右カーフを蹴り、左の前蹴りを出す。ラジャブザデがジャブを繰り出すとユルジェンダルは左フックのカウンターを放つ。逆にユルジェンダルが右フックを繰り出すとラジャブザデがカウンターの右フックを打つ。慎重になるラジャブザデだがユルジェンダルをコーナーへ詰めると左右フックからヒザ蹴り。ユルジェンダルが右フックを打って来ると大振りの左右フックで迎え撃つ。オープンスコアは再び10-9×5でラジャブザデ。


 3R、構えを左右に帰るユルジェンダルに左右ボディを放って突進するラジャブザデ。思い切り左右フックを回転させ、ユルジェンダルも右フックを返すが勢いはラジャブザデが優る。ラジャブザデのスピードとパンチの回転力を警戒し、ユルジェンダルは攻められない展開が続く。ラジャブザデのバックハンドブロー。ユルジェンダルが前に出てくるとラジャブザデは左右フックを叩きつける。意を決して前へ出てフックを打って行ったユルジェンダルだが、ラジャブザデは下がらず左右フックを回転させた。


 ジャッジ5名とも30-27の完勝で優勝したラジャブザデは「(足の裏の)出血なんて問題ないよ。俺はチャンピオンだから。いつも通りの仕事をした。相手のサイズは大きかったが俺のパフォーマンスを楽しんでもらえたかな」と、右足から大量の出血をしながらも元気にインタビューに答えた。


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