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【DEEP】酒井がメガトンKO防衛で「DEEPであと2回」、松嶋が劉獅に圧勝、江藤が最大4P差で野村に完勝、海飛が五明に蹴り勝つ、窪田が力也に一本勝ち、泉が小金に競り勝ち、雅が平松に組み勝ち

2023/07/02 17:07

▼第6試合 DEEP フェザー級 5分2R
×五明宏人(トラフォース赤坂)66.15kg
[判定1-2] ※18-20海飛、19-19マスト五明、19-19マスト海飛

〇海飛(和術慧舟會 HEARTS)66.1kg

 伝統派空手出身の五明と、フルコンタクト空手出身の海飛の空手MMA対決。

 トラフォース赤坂の五明は、2022年3月のフューチャーキングトーナメントで優勝し、5月のプロデビューから3戦全勝。わずか9カ月で王座戦に抜擢された。

 2019年度の全日本空手道選手権大会男子個人組手で優勝の実績を持つ五明は、2022年5月のプロデビュー戦で佐藤勇駿に判定勝ちすると、8月にはゲオ・レバナに左ストレートを効かせての高速ラッシュで42秒、TKO勝利。11月には、アマチュアルーキー時代の朝倉未来に腕十字で一本勝ちの戦績を持つTATSUMIを相手に、1R 1分55秒、TKO勝ち。

 2023年2月には「DEEPフェザー級暫定王者決定戦」を神田コウヤと争い、判定5-0で敗れ、プロ4戦目での戴冠はならなかった。

 和術慧舟會HEARTSの海飛は、極真会館山口支部出身。2015年に全日本高校生空手道選手権で優勝し、その後はTEAM TEPPENでアマキックを経験。HEARTSでMMAに取り組んだ。

 2020年12月のPANCRASEアマチュア全日本オープントーナメントライト級優勝。さらに2021年3月のDEEPフューチャーキングトーナメントフェザー級でも優勝し、7試合連続KO勝ち。

 プロデビューの2021年を2勝2敗の五分でスタートすると、2022年3月に牧野滉風を2R TKO。同年4月のPOUND STORMでは鈴木崇矢も2R TKOに下し、2連勝。

 しかし、2022年7月にムエタイ巧者の雅駿介に判定負け。2022年11月に力也の袈裟固めからのストレートアームバーに一本負け。2023年3月の窪田泰斗とのバンタム級戦では前日計量で500g超過。-2Pからスタートし、スプリット判定で敗れ、3連敗となっている。

海飛「しっかりフィニュシュして、(江藤)公洋さんにつなげたいと思うので応援、よろしくお願いします」

五明「MMAでも空手でも勝ちたいと思います。明日の試合、楽しみにしていてください。押忍」

 1R、ともにサウスポー構え。先に動いたのは五明。右の突きから左フック。かわした海飛は、ジャブを突きながら間合いを詰めていく。右インロー、左カーフを前足に突く海飛。左フックを伸ばす五明。

 高いガードの海飛は前に出てジャブからローを当てる五明はワンツースリーの飛び込みもさばく海飛。さらにワンツーは遠いも、続くワンツースリーをヒット。回転の速い五明に、下がった海飛は再び圧力をかけて左カーフをヒット。

 スタンス広く前足を踏ん張り重心のかかる五明の構えにカーフを狙う。さらに戻しの速い右インローも前足に。

 五明は伝統派空手らしく前手を伸ばして飛び込んで左の突き。海飛の右の入りに左を外から合わせる。さらに左ボディもポイント制らしく速い突きも海飛は構わず前に。

 右を下から突き上げるように飛び込み、左フックで身体が右に流れた五明。そこに左フックを当てた海飛は、五明が向き直ってきたところに右の上段の蹴り! 五明は右手でガードするもつま先はテンプルにもらう。

 すぐさま詰める海飛は、下がる五明の前足に左右ロー。右インローを当てて、右ストレート。スウェイでかわす五明だが後手に。左ローの海飛。五明の右外足が赤く腫れる。

 海飛の入りに左右を狙う五明だが足はそのまま。ワンツーから右ハイに繋ぐ海飛。さばく五明だが金網背に。右ミドルはさばく海飛が右ヒジで飛び込むが、それをかわした五明はボディロック。

 海飛の左手首を背後から掴んで右を打つが、いったん背中を向けてから海飛が正対すると、五明は離れ際に左右。

 右前蹴りの五明。左カーフを返す海飛。五明はワンツー、次は海飛の入りに左をヒット。前に出てきた五明に右回りでさばく海飛はその打ち終わりを狙う。

 さらに五明がスタンス広く構えると、前足にカーフキック! 五明の左の蹴りを右足でチェックする海飛。五明はワンツーの飛び込みで左を頬に当てるが威力に欠ける。

 いったんステップバックした海飛は右インローを当てて、下がった五明に歩くように右ハイとつなぐ。これは左にかわした五明。追う海飛は右のサイドキック。左カーフ。そこにワンツーのカウンターを狙う五明。

 中間距離では右の三日月蹴りを腹に突く海飛。五明のワンツーをかわして右ハイ。ブロックする五明を下がらせる。最後に左右ローを前足に突いてゴング。

 2R、右前手を伸ばしてそのままヒジ打ちのフェイントを見せる海飛。五明は左ストレート。しかし海飛は左カーフを当て、圧力をかけながらも左ローを突いていく。

 右を外からはたく五明は右回りに。ワンツーを2度飛び込む五明だが、カーフのせいか上体が先に出るように。

 さらに左カーフを当てる海飛。ジャブ、ストレートを見せてから得意のサウスポー構えからの右ハイ。ここはさばいた五明。シングルレッグに入るが首相撲に切り替え離れる。

 右の飛び込みの海飛に、右を返す五明。ワンツーは大きいが遠い。外からのワンツーはブロッキングする海飛。ジャブを突き右ハイで前に出る海飛。インローを当てる海飛に、五明はダブルレッグでドライブするが、差し上げる海飛にヒザ蹴りを狙い離れる。

 間合いが空くと左カーフを当てる海飛。左ストレートの打ち終わりに五明も左を突く。

 仕切り直しの度に左ローを被弾する五明。海飛は右足で蹴ってそのまま右で飛び込む。ワンツーの左は伸びるがスウェイする海飛。五明は攻めが単調となる。

 スイッチしての右ハイで前に出る海飛。手を伸ばしてから跳びヒザを見せると右ジャブをヒット。五明の左は振りが大きくなる。

 五明の右フックに、サウスポー構えの海飛は右ハイ! 頭を揺らしながらも蹴り足を掴んだ五明は前に。足を抜く海飛は右インローに五明はバランスを崩す。

 足が動いているのは海飛。五明のその場のワンツーをかわしてダブルレッグを仕掛けるも深追いはせず。左の後ろ廻し蹴りを見せた五明に海飛も右ハイ。ブロックした五明に今度は左カーフを当てて、五明が前に出てきたところに前手の右フックを当ててゴング。

 判定は2-1に割れ、20-18海飛、19-19マスト五明、19-19マスト海飛で、蹴りに突破口を見出した海飛がストライカー対決を制した。

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