▼第6試合 DEEPフェザー級暫定王者決定戦 5分3R
〇神田コウヤ(パラエストラ柏)65.70kg
[判定5-0] ※30-27×4, 30-26
×五明宏人(トラフォース赤坂)65.70kg
※神田がフェザー級暫定王者に
2022年10月のRIZINでクレベル・コイケに2R 一本負けした、現DEEPフェザー級王者の牛久絢太郎の防衛戦のスケジュール調整がつかず。「暫定王者決定戦」として、神田コウヤと五明宏人が、5分3Rで「暫定」のベルトを争う。
神田(パラエストラ柏)は、牛久絢太郎をあと一歩まで追い込みながらも判定負けで王座奪取ならず。牛久戦後、青井人を3R TKO。2022年11月には中村大介にも判定勝ちで再び連勝街道に乗っている。
対するトラフォース赤坂の五明は、2022年3月のフューチャーキングトーナメントで優勝し、5月のプロデビューから3戦全勝。わずか9カ月で王座戦に抜擢された。
2019年度の全日本空手道選手権大会男子個人組手で優勝の実績を持つ五明は、2022年5月のプロデビュー戦で佐藤勇駿に判定勝ちすると、8月にはゲオ・レバナに左ストレートを効かせての高速ラッシュで42秒、TKO勝利。11月の前戦では、アマチュアルーキー時代の朝倉未来に腕十字で一本勝ちの戦績を持つTATSUMIを相手に、1R 1分55秒、TKO勝ちを収めていた。
神田コウヤ
「意気込みはネットニュースなどで取材いただいたのでそちらを見てください。明日はPPVもあります。今日までの購入で前売り券でぜひお求めやすい価格で買ってください」
五明宏人
「トラフォース赤坂の五明です。毎日、朝倉未来さんと練習してきました。明日は全局面で圧倒します。押忍」
1R、いきなり詰めてダブルレッグは神田。金網使い立つ五明に左足をかけてボディロック。左で小手に巻く五明は正対。互いにヒジ狙いから五明のヒザがローブローに。再開。
出入りの五明にシングルレッグから押し入込み左で差す神田。四つから縦ヒジは神田。離れる五明は半身で右前手を伸ばすが、神田は走り込んでのダブルレッグテイクダウン! 五明の立ち際にバックに乗り、両足をかけて4の字ロック! 五明は右手を引いて前に落とそうとするが、足のロックは神田。五明の足もすくい立ちを防ぐ。神田は着地すると詰めて左ヒジ! 五明は出血する。
2R、五明の耳際の出血のドクターチェック後、再開。すぐに間合いを潰す神田はダブルレッグで尻を着かせると。手首を掴んでボディロックテイクダウン! 前方に崩された五明のバックに乗る神田は降りると、神田のヒジ打ちに距離を取る。遠間から右前蹴り、上段の蹴りは五明。しかし、さらに遠間に立つ神田は、五明の前進にニータップで押し込み四つからテイクダウン!
みたびその立ちに右足をかける神田。五明は正対するがそこに五明のヒザが再び入り、中断。五明に「警告」後、再開。時間を取っての再開、このインターバルはどう影響するか。
四つに組んだ状態から再開。右で差して押し込む神田は両脇を差してクラッチ。右でヒジ突く五明に、神田も強烈な右ヒジ! 首相撲からヒザ! 離れる五明は右フック! さらに左を突くが、そこに神田が組んでゴング。
3R、右回りの神田。右前蹴りの五明に組む神田は首相撲からヒザ、互いにヒジの打ち合いから、神田は五明の左の蹴りを掴んで押し込みケージ中央でテイクダウン! 五明の蹴りの入りを巧みに掴んでいた神田は、ハーフからサイドに回り、ヒザ! 後ろを向けた五明のバックから足を差し込み、4の字ロックを組み変えて背後からパウンド!
左手首をコントロールする神田は、腰をずらそうとする五明にマウント。さらにサイドから削りながら五明が背中を見せると4の字ロック。正対できない五明を背後からパウンドし、ゴング。すぐに上体を立てた五明に、神田はいったんマットに大の字になってから立ち上がり、五明の肩を叩いた。
判定は5-0(30-27×4, 30-26)でプロ15戦目にして神田が戴冠。「暫定」ながら悲願のベルトを掴んだ。五明はプロ初黒星に。ベルトを腰に巻いた神田は、ケージのなかで「パラエストラ柏の神田コウヤです。今日はお集まりただき、ありがとうございました。五明選手、とても気持ちが強くて覚悟を感じました。自分はまだ知名度も足りないですが、今日をきっかけに知ってもらえたら嬉しいです」と語った。