BreakingDown 8
2023年5月21日(日)東京・プリズムホール
▼第30試合 KOREA×JAPAN ミドル級スペシャルワンマッチ 1分延長2R
×パク・ウォンシク=81.55kg
再延長 判定2-3
〇飯田将成=82.00kg
パク・ウォンシク=81.55kg
「王者から降りて3年経ちましたが最高の試合にしたいと思います」
飯田将成=82.00kg
「普通に喧嘩ファイトして勝ちに行きます」
ミドル級で“BreakingDown最強の男”の異名を持つ飯田将成と対戦するパク・ウォンシクは、「パーキー」のリングネームで日本でも活躍した元MMAファイター。テコンドーとブラジリアン柔術をバックボーンに持ち、2004年12月にEPCでプロデビュー。
2009年4月からDEEPに定期参戦し、松下直輝、坪井淳浩、五十里祐一をフィニッシュして3連勝。2009年8月の『DREAM.12』に出場したが弘中邦佳に敗れた。その後もDEEPやGLADIATORで勝利したが、2010年12月30日の『戦極』で真騎士に敗れると梅田恒介、吉田善行に3連敗。2020年1月、HEAT46でのライト級王座決定戦にて草・MAXに判定3-0で勝利し、王座に就いた。その後、首の骨を折る大怪我を負って引退。戦績は15勝8敗1分1無効試合。
ウォンシクは『PRIDE』のテーマで、韓国チーム全員を引き連れての入場。飯田も日本チームの全員が背中を押すように一緒に入場する。
両者探り合いでコンタクトがないまま30秒が過ぎ、残り30秒のコールで飯田がパンチを繰り出す。残り10秒でウォンシクがワンツーを放ったかと思えば、意表を突く垂直飛びヒザ蹴り。飯田もワンツーを打っていく。判定は0-0で延長戦へ。
ウォンシクは右カーフを狙い撃ち、ジャブには飯田が左フックを返す。残り15秒、互いに右ストレートからの左フックで打ち合うがヒットは奪えない。互いに警戒し、手数も少なくもう一歩が踏み込めない状態だ。判定はまたも0-0でドロー。
再延長戦、飯田が右ミドルを蹴るとウォンシクは左ロー。ウォンシクはジャブから右カーフ、飯田は右ボディストレートを放つ。ジャブにはウォンシクが右カーフ。残り10秒でウォンシクが右ストレートで飯田を下がらせ,さらに飛びヒザ蹴りを2発放ってアグレッシブを印象付けた。
判定は、昇侍とYA-MANが飯田、ピーター・アーツと川尻達也はウォンシク、そしてオーディエンスは――飯田。対抗戦の戦績は7勝5敗で韓国チームの勝利となったが、判定3-2で飯田が最終戦をギリギリで制して一矢報いた形だ。
飯田はマイクを持つと「ありがとうございました。なんか少し微妙なところがあったので、またリングで戦おうと言っていたのでまた試合してお互い納得する形でやりたいと思います。今回はこういう形で勝てたので、次はKOで勝ちたいと思います」と、いつか完全決着をつけたいと語った。