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【RIZIN】榊原CEO「フライ級GPに打って出てもいい」「竿本は実力でモノを言わせていくしかない」「アーセンは覚醒してもらうラストチャンス」=4.1大阪~5.6有明

2023/04/05 20:04

榊原CEO「アーセンにはもう母親の七光りも無い」「竿本は求心力になってくれれば」

 榊原CEOは、竿本について、「判定勝ちの多い竿本は、実力でモノを言わせていくしかないので、分かりやすくドッドソンを取れば、彼にも発言力や求心力が(つく)。RIZINはいろんな階級で、いろいろ個性的な選手も多いので、実力でものを言わせようとすると、やっぱり名前のある選手を分かりやすく(一本・KOを)獲って、自分がRIZINのなかで何をやっていくべきか、何を見せたいのかをしっかりアピールしてもらう必要がある。我々としてもフライ級にスポットライトを当てたいと思うなかで、そういう求心力になってくれれば、という期待はあります」と、実力で格上を食ってほしいと期待。

 また、アーセンには、「(国内の団体で)実績を積んでくるのは、早いタイミングで上がってくるのなら……と思っていたけれど(試合は行えず)、僕らはもう“引退したのかな”と思っていたのですが、“いや、準備をしている”ということだったので(出場となった)。階級を変えてフライでやるということで、2015年のRIZINの旗揚げの時から、無茶苦茶、期待していた選手でもあるので、覚醒してもらえるためのラストチャンスかなと思っています。もう母親の七光りも無いので。もう1回、アーセンにそのチャンスを与えて、期待して5月6日に、美憂の試合が無くても今後、継続参戦していくだけのものを、ファンの皆さんに評価してもらえるものを生み出せるかは、アーセン次第かなと思っています」と、“ラストチャンス”だとした。

 とはいえ、アーセンの相手の伊藤裕樹は、2022年2月からこの1年間でDEEPフライ級GPも含め、6試合を戦い4勝2敗。2つの黒星は決勝に進出した福田龍彌(MIBURO)と本田良介(フリー)の強豪のみで、アーセンが怪我を回復させている間に積み上げてきたものをぶつけにくるだろう。

 DEEPフライ級GP準決勝進出者である伊藤について、榊原CEOは、「伊藤選手、強いですね」と高く評価。さらに「アーセンを勝たせるように受け止められるようなカードでアーセンにチャンスを与えても意味が無い。本来は、この期間でアーセンもキャリアアップ、レベルアップしているのであれば、伊藤選手と渡り合える、もしくは伊藤選手をしっかり一本・KOを取れるレベルにいないと、今後のRIZINの継続参戦は難しいと思う。ほんとうに勝ち負けだけではないですけど、DEEPのフライ級GP準決勝進出者とどこまでやれるのか、実力測定がしっかりされる相手であえて臨んでもらうということです」と、RIZIN生まれの“秘蔵っ子”を千尋の谷に落とすカードであることを語っている。

 アーセンvs.伊藤がジョーカーなら、ドッドソンvs.竿本はキング争いのひとつか。神龍はひとつ抜け出した。もう1人のキング・堀口恭司は、4月23日の『Bellator 295: Stots vs. Mix』ハワイ大会で、元UFCのレイ・ボーグ(米国・ジャクソンズMMA)との「フライ級」戦を控えている(※追記・ボーグが体重超過で堀口との試合は中止に)。

 榊原CEOは、「あとは外国勢、ドットソンも含めて海外からの選手たちがその強さと名前、顏をファンの人たちに愛してもらえるかどうかということも踏まえ、マッチメイクを考えて組んで行ければ。5月6日までの結果を踏まえて、どこかのタイミングで、6月、7月大会のあとは8月にもスケジュールがあえば。そして9月、10月、12月──上期の後半から下期にかけて、フライ・フェザー、どちらの階級でGPをセットするかを決めることになります」と語る。

 空位の王座決定戦に向かうバンタム級4選手(5.6 朝倉海vs.元谷友貴井上直樹vs.フアン・アーチュレッタ)に加え、フェザー級はクレベル・コイケを頂点とするタイトル争い(6.24 クレベル vs.鈴木千裕)&朝倉未来を軸とするコンテンダー争い(4.29 牛久絢太郎vs.朝倉未来斎藤裕vs.平本蓮金原正徳vs.山本空良)、そして、選手層が厚くなってきたフライ級ではDEEPフライ級GP決勝も行われ、いよいよRIZINでも頂点を決める戦いが本格化する。

 世界を見渡しても、Bellatorの堀口恭司を筆頭に、UFC3連勝中の平良達郎「ROAD TO UFC」参戦の鶴屋怜ら、世界の頂きに手をかけようとする選手たちがいるのがこの階級だ。果たしてRIZINでベルトを巻くのは、誰か?

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