2023年6月24日(日本時間25日)のUFCで、平良達郎(Theパラエストラ沖縄)がクレジソン・ホドリゲス(ブラジル)と対戦することを、平良をマネージメントするイリディウムスポーツエージェンシーが28日、発表した。開催場所は未定。
MMA13勝無敗、23歳の平良は、2022年5月のUFCデビューから3連勝中。カーロス・カンデラリオに判定勝ち後、同年10月にCJ・ヴェルガラに2R 腕十字で一本勝ち。2023年2月の前戦もヘスス・アギラーに1R 腕ひしぎ三角固めで一本勝ちで、2連続一本勝ち中だ。
対するホドリゲスは、チーム・ノゲイラの27歳。MMA8勝2敗でオーソドックス構え。身長で平良より2cm低く、リーチで8cm短い。Jungle Fightフライ級王者から、「Contender Series 2021」に参戦。サント・クラトロに判定勝ちでMMA6連勝をマークし、UFC入りを決めた。
UFCでは1勝1敗。2022年5月に平良が一本勝ちしているCJ・ヴェルガラにスプリット判定負け後、2023年2月の『UFC284』豪州大会に出場。体重超過で127ポンドキャッチウェイト戦ながら、Eternal MMA出身のシャノン・ロスに右ミドルを効かせて詰めての左跳びヒザ、さらに右アッパー、左フック、後ろ廻し蹴り、左右のラッシュで1R 59秒、TKO勝ち。UFC初勝利を挙げている。
4KO・TKO、2つの一本勝ちの記録を持つストライカーのフィニッシャーだが、組み技でも思い切りのいい動きが持ち味。
ヴェルガラ戦では、打撃からボディロックテイクダウンを決め、ヴェルガラに右カーフ、左ミドルを効かされたところにダブルレッグにも入っている。これは切り返されてバックマウントを奪われているが、亀になったホドリゲスは、跳びはねての正対で上を取り返すという荒技も見せている。
後半の最終ラウンドにヒザを効かされて下になり足関節からバックテイク、スクランブルで上の取り合い、最後にダブルレッグから脇を潜りスタンドバックにつくなど、レスリングと柔術も駆使し、ドロドロの展開も辞さないファイターだ。
打撃ではパワフルな右ストレート、左右どちらでも効かせられるミドル。回転しての後ろ蹴りは、遠い距離からも詰めての近距離でも放ち、近づけばヒジ、ヒザに加え、バックフィスト、スタンドでハンマーフィストのような右も繰り出すなど、乱戦に注意が必要だ。
平良としては、ヴェルガラのように遠間のスタンドでは精緻なジャブ&ローで崩して、組めればしっかりポジションを奪って極めたい相手。ノーランカーながら油断の出来ないホドリゲスをフィニッシュすれば、いよいよランカーとの対戦が見えてくる、オクタゴン4戦目だ。
【UFC】フライ級でモカエフがヒザ十字でピンチも、逆転の一本勝ち