撮影/安村発
Krush.147
2023年3月25日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第10試合)【アンサー株式会社/株式会社クレール不動産 Presents】Krushフェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス/王者)
判定0-3 ※28-30×2、28-29
〇森坂 陸(エスジム/挑戦者)
※森坂が第7代王座に就く。玖村は初防衛に失敗。
玖村は2017年6月にNJKFバンタム級王座を獲得。2018年6月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2020年11月の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では準決勝で新美貴士に敗れて涙をのんだ。2022年2月に第2代Krushフェザー級王者・小澤海斗に勝利、そして5月には新美貴士を破りKrushフェザー級王座を奪取。8月の「K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦でジャオスアヤイをKOしたが、準決勝で軍司にKO負け12月のK-1でも斗麗に敗れている。戦績は19勝(9KO)11敗1無効試合。
森坂は2017年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、ムエタイ仕込みの蹴り技とバックハンドブローなどの回転技を駆使するトリッキーなファイトスタイルで戦績は16勝(3KO)12敗2分。江川優生、椿原龍矢、軍司泰斗ら後にK-1王者となる選手たちとしのぎを削り、2020年の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では準優勝。2022年は4戦全勝で今回のタイトル挑戦へ漕ぎつけた。
1R、左ミドルを連打する森坂はジャブ、さらに左右フックで宣言通りに打ち合いに行く。玖村もワンツー、左ボディで迎え撃つ。森坂の前蹴りで吹っ飛ぶ玖村。森坂は右ローを蹴り、玖村はワンツー、そしてジャブ連打からの右ストレート。森坂もすかさず左ボディを打ち返す。森坂のバックハンドブローに玖村がバックハンドブローを返すも、バランスを崩したところに森坂が襲い掛かり、左フックでダウンを奪う。
ここで森坂のヒジが当たったのではないかとの審議が行われ、ビデオ判定でヒジは当たっていないことが確認されてダウンは有効に。再開後、玖村は一気に攻め込んでいくが森坂も堂々と打ち合い、互角の展開。
2R、森坂の突き刺すようなジャブに玖村は左ボディで応戦。至近距離での打ち合いになったところで偶発的なバッティングがあり、玖村にインターバルが与えられる。再開後、玖村のパンチに左ミドルで対抗する森坂だが、バックハンドブローは空振り。森坂が左ボディを打つと玖村が右フック。ジャブを突いて圧をかける玖村が右の強打。玖村の右を空振りさせた森坂の左フックがヒット、すぐに前へ出て打ちに行く玖村。
3R、右カーフを蹴る森坂に玖村は右ヒザ。右を当てに行く玖村だが、森坂は蹴りで突き放す。森坂の顔面前蹴り、さらに左ミドルの連打。玖村はワンツーで逆転を狙うが森坂は一歩も退かず蹴り返す。玖村の連打にコーナーを背負った森坂は、すぐに打ち返して左ミドルで前へ出る。玖村も逆転を狙うワンツーの連打も森坂がかわす。玖村のバックハンドブローをかわした森坂がすぐにバックハンドブローをヒットさせた。
判定は3-0でダウンを奪った森坂が勝利。悲願の王座奪取に成功した森坂は涙を流した。「ずっとこの2年ちょっとの間このベルトを求めていて、お礼を言いたい人はたくさんいるんですけれど、皆さんが応援してくれたからですね」と涙ながらに話すと、両親とリングの上で写真を撮らせて欲しいと涙の訴えも、規定によりNGに。
念願は叶わなかったが「これ獲れなかったら終わりにしようと思っていたので、これから突っ走ってK-1のベルトも獲りたい」と、次はK-1のタイトルを目指すと宣言した。