▼第2試合 バンタム級 5分2R
野瀬翔平(マスタージャパン福岡)61.1kg
[1R 2分53秒 キムラロック]
×新井拓巳(ストライプル新百合ヶ丘)※2022年バンタム級新人王 61.2kg
“黄金の階級”と言われるバンタム級で、2022年度新人王に輝いた新井拓巳の2023年初戦がラインナップされた。対するは柔道からMMAに転向した実力者・野瀬翔平。
2022年11月の前戦では、ここ5試合で4勝をマークしている齋藤奨司を相手に判定ドロー(優勢ポイントで新井が決勝進出)。2023年1月の新人王決勝戦は、南風原吉良斗(Theパラエストラ沖縄)の負傷欠場により新井が新人王となっている。
開始のホーンからフルスロットルで戦う新井は、2021年1月の齋藤翼戦では大熱戦を展開。後先を考えないエンドレスファイターの真骨頂を見せている。
そんな新井を迎え撃つのが「ROAD TO UFC」帰りの野瀬翔平だ。シンガポールで行われたRTU 1回戦では、中国の元UFCファイター、ウリジブレンにカーフキックを効かせ、小手投げからのパウンドでウリジブレンを右足負傷の1R TKOに下している。
続く準決勝では中村倫也に1R KO負けの敗北を喫しており、今回、ホームの修斗での再起戦となった。
ともにスクランブルを得意とするがテイクダウンから押さえ込んで削る・極めるのはどちらか。新井は伊澤星花と同じ下野サンダーキッズレスリング出身で、大東文化大でもレスリング部を学び、野瀬は柔道ベースからMMAに転向し、RISE WESTで打撃も磨いている。
打撃も組みもアグレッシブな両者のどちらがバンタム級の台風の目となるか。
1R、バックをとられた新井が前方回転しての足関節技を狙うが、野瀬はこれを潰してギロチンチョークの体勢に。起き上がった新井のバックを奪った野瀬は背中に飛び乗ってのチョーク狙い。
そのまま寝技になり、野瀬は4の字ロックからヒザ裏に足を当てておたつロックへ。
新井は反転して上を奪い返すが、野瀬は新井の左腕をとってキムラロックに極めた。試合後「前回負けてから、さらに強くなったので自信がありました」と語った野瀬。再び『ROAD TO UFC』出陣となるか。