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【修斗】SASUKEが戦慄のバックエルボー! 飯田健夫をTKOでフェザー級初防衛。フライ級で新井丈が関口祐冬下し、安芸柊斗を逆指名、野瀬翔平が新井拓巳に一本勝ち!

2023/03/19 19:03
【修斗】SASUKEが戦慄のバックエルボー! 飯田健夫をTKOでフェザー級初防衛。フライ級で新井丈が関口祐冬下し、安芸柊斗を逆指名、野瀬翔平が新井拓巳に一本勝ち!

プロフェッショナル修斗公式戦 2023 Vol.2

2023年3月19日(日)後楽園ホール

▼世界フェザー級チャンピオンシップ 5分5R
〇SASUKE(王者・初防衛戦/マスタージャパン東京)
[2R 1分49秒 TKO] ※スピニングバックエルボー
×飯田健夫(挑戦者・同級世界1位/フリー)

 世界フェザー級王者・SASUKE(マスタージャパン東京)が飯田健夫(挑戦者・同級世界1位/フリー)を相手に5分5Rの初防衛戦に臨む。


 両者の初対決は8年前に行われた第22回全日本アマチュア修斗選手権に遡る。


 ウェルター級決勝戦で両者は対戦。SASUKEは、トーナメントの途中で前腕を骨折する負傷に見舞われながら果敢に戦うも、勢いに乗る飯田が全日本を制覇。


 2戦目は2016年7月の新人王決定トーナメント2回戦で激突。両者は開始早々から感情をぶつけあい、熱戦を展開するも結果はドロー。ジャッジは優勢ポイント2-1という僅差で飯田を支持するが、今度は飯田がこの試合で負傷し、準決勝にSASUKEが進出。準決勝で小川将貴をTKOに沈めたSASUKEは、決勝で山本健斗デリカットに敗れている。


 全日本選手権で負傷した箇所が癒えないまま戦い続けていたSASUKEは、そこから約3年間に渡る長期戦線離脱を余儀なくさせられる。


 しかし、復帰後は7連勝を飾り、環太平洋王座に続き世界王座も奪取。2022年6月に開催された『Road to UFC』のフェザー級トーナメントに選出されるが、試合中に肘を負傷し惜敗。4カ月後には再び『Road to UFC』のワンマッチに出場し、バ・ラジンを相手に見事に判定勝利を収めている。


 2021年7月の工藤諒司戦以来の国内復帰戦に向け、SASUKEはSNSで、「日本で試合をするのは約1年半ぶりくらい~3度目の対戦、これは王者のディフェンドファイトじゃない。チャレンジャーでもない。ならず者のようにでも勝ちをとりに行くつもりです。気合い入ってきた!!」と記し、その想いを長文で投稿している。


 一方の飯田も階級をフェザーに変えてからは抜群の安定感を誇り、2021年10月の木下 カラテ戦の判定勝ち以降、4連勝中で、後藤陽駆と山本健斗デリカットを初回リアネイキドチョークで極め、2022年9月の前戦では 論田愛空隆に右ストレートを効かせて3R TKOに下し、3連続フィニッシュ勝利を飾っている。


 試合後、飯田は、「1位で寝技しか出来ないと思われてるので、今回ほぼ打撃一辺倒でいきました。SASUKE選手がROAD TO UFCでタイトルマッチが出来ないんで、暫定王座やらせてもらえませんか。北海道で嫁待っていて、東京で格闘技をやらせてもらっています。今の僕、めっちゃ強いです。暫定王座、よろしくお願いします」とアピール。今回のSASUKE戦決定に「7年ぶりの決着をつける! もうワクワクが止まらない」と、活動拠点を東京に移し、最高の状態で念願のタイトルショットを迎える。


 過去の2戦においては1勝1分で飯田が優勢と言えるが、因縁渦巻く7年ぶりのマッチアップの結末はいかに。


 飯田が悲願の初戴冠となるか? SASUKEが8年越しの因縁に終止符を打つか? フェザー級新時代の幕開けを飾るに相応しいメインイベントだ。



 1R
、ともにオーソドックス構え。しっかり構えて圧力をかけるSASUKEに、飯田は低い手の位置から右ロー。左前手フック。ブロックするSASUKEは、細かなステップを踏むと飛び込んでのワンツーも、飯田はかわしてジャブ。左フックを突く。しかしSASUKEもジャブダブルで前に。飯田の右ローに対して左ボディを合わせる。金網を背負わされる飯田は右ローを当てて、すぐに右フックと上下に散らす。

 2R、飯田は前手の左フック。そこにSASUKEは右ローを合わせる。左関節蹴りから飯田の左をかわして投げてパウンドはSASUKE! キムラクラッチで立つ飯田は左フックを打つが、詰めるSASUKEは、左ボディ、左フック、縦ヒジも。さらに詰めて飯田の右にスポニングバックエルボー! 飯田が後方に倒れ、パウンドにレフェリーが入った!



 試合後、SASUKEは、「僕をずっと応援してくれた人たちは分かっていると思いますが、昨年、海外で夢に挑戦させてもらって、すごく不甲斐ない思いで帰ってきて、あの日の悔しさを忘れたことはないです。すべてを犠牲にして格闘技に向き合ってきたつもりです。やっと自分らしい試合が出来たと思います。今日だけは自分をほめてやりたいです。日本での試合は久しぶりですが、一人ひとりの声が聞こえています。みんなのサポートにありがとうございます、と言いたいです」と挨拶。


飯田は首を固定され、担架で運ばれた。

 そして「最後に一言」。



「今日戦ったチームメートの野瀬翔平と自分の2人は去年、落とし物をして帰ってきました。今年こそ夢であるUFCに向かって再出発したいので、応援、よろしくお願いします」と、あらためてUFCに再挑戦することを語った。

 バックステージでSASUKEは、フィニッシュのスピニングバックエルボーについて、「ずっと練習していたことのひとつが出ただけですね。1回目に飯田選手と戦ったアマ修斗の決勝でバックブローを打った時に尺骨が当たって骨折してしまって、それを取り返そうと思って、回転技は頭にありましたけど、また尺骨が当たったら大変なことになるのでヒジで打ちました」と振り返った。

 また、ゲームプランを「飯田選手の映像を見ていると、打撃をやった後に大袈裟に一旦離れて一呼吸置いてリセットするので、すぐにプレスをかけて打ち合いできるストレスのかかる近い距離にいる時間を長くしようと思っていました。近くなったらヒジの当たる距離なんで、ワンテンポずらして当ててやろうと思っていました」と、圧力をかけて近距離での戦い続けることとし、飯田の前手のフックなどについては、「怖さは無かったですけど、1発を狙っているんだろうなと。(ダメージは)口が切れたぐらいで、痛くなかったし、怖さは無かったし、効いた攻撃はあまりなかったです。僕が打たれ強いのでもらっても大丈夫かなというのもありました」と語った。

 また、マット上で話したUFC再挑戦については「どんなルールでも挑戦したいです。ROAD TO UFCでもコンテンダーシリーズでも、そこにひっかからなくても(UAE WarriorsやEternal MMAでも?)海外の団体でも勝ち星を重ね、この選手に勝てばUFCに行ける可能性がある、というところはどんどん拾っていきたいです」と語った。

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